そうですね。転職活動中に求人雑誌や求人サイトを見て、いくつかの他の特殊清掃業者と比べました。するとリスクベネフィットはこの業界でもダントツで社員の待遇がいいと分かったんです。
どの階級も給料の水準が他業者より高い!
正直、自分としては、入社時から月給70万円なのでプレッシャーも相当あるんですけどね。その期待に応えるよう、それはこれまで以上の努力をしています。
ネットで検索していると「特殊清掃会社は儲かる」とか「給料が高い」といったような話がありますけど、厳しい仕事にしっかり向き合った時の結果に対しリスクベネフィットは評価で報いてくれる。
だから、そんな話が出るのかもしれませんね。
社会に出てすぐの仕事が特殊清掃ではなく、始めはホテルマン、その後は送電線鉄塔の建設、保守点検工事に従事してきました。ホテルマンとして接客における第一印象の重要性や心からのおもてなし精神を学び、送電線鉄塔の建設では現場仕事の辛さと共に、作り上げた時の達成感を得ていました。
特に、現場仕事や管理者としては、自身の技術や能力向上のため、必要となる資格取得に努めてきました。
これまで国家資格は7種、講習や特別教育で得た資格は28種になります。
その点が就職時に高い評価となり、待遇面に反映されたのかなと思っています。
今は、これまでの経験、知識から、特殊清掃施工部で管理責任者をさせてもらってます。
ご依頼者と施工が円滑に進むための打合せや、現場で適正な施工が成されているかの確認、施工現場に関する一連の流れをより良くするために、他の施工業者を含む工程調整、関係業者への指示伝達をすること等が主な業務内容です。
安全対策においても、施工現場にて確認します。
また、それらの管理に関する書類作成、原価管理も行っています。
今から15年くらい前に、ある雑誌で「ひっそりと亡くなった方の部屋を掃除する」といった内容の記事を読んだのが、この業界に興味を持つきっかけでした。
若いころから誰でも出来ることではない仕事に就きたいと思って、送電線鉄塔の建設に従事しました。時には長期出張の工事があったり、早朝から夜中まで施工計画書の作成に没頭したり…。家族との時間を犠牲にして、安全で効率良い作業環境となるよう、高所や自然を相手に戦っていたんです。
そんな中、一年ほど前に家族の事情が変わってしまい、長期間、家を離れることができなくなり、転職を余儀なくされてしまいました。
「この齢で転職かぁ」と思いながらも、やっぱり「誰もができない仕事をやりたい」という信念は変えずに、求人誌や求人サイトを見ていました。
そんな時に、あの雑誌で目にした記事を思い出し、色々と考えはじめたんです。
一人暮らしの年寄りがひっそりと亡くなった現場
孤独死した部屋の掃除
自殺した現場の痕跡をなくす
死臭を消す
特殊清掃! 事件現場清掃員!
「誰もができる事ではないよな。それでいてやり切った時はすごく感謝されるよな」
これは、自分にとって「とてもやりがいのある仕事だ」と思い当たり、ネットで色々調べました。
すると、いくつかの特殊清掃会社に行き当たり、それらの門を叩いてみようと思ったんです。
静岡県という地元に本社があるのが理由のひとつではあります。特殊清掃をうたっている会社は、静岡県内にもいくつかありました。
そんな中でもリスクベネフィットは特殊清掃専門であり、業界最大手です。
ゆえに、きちんと法に則って会社運営していることは、自分にとって重要な点でした。
前職でも、従業員は危険な現場で作業するのが当たり前のこと。特殊清掃業においても同じだと思いました。
だからこそきちんと法律を守って会社を運営するという事は、「しっかりと従業員を守るんだ」という姿勢のあらわれだと思うんです。
「リスクベネフィットの根幹は、最前線で戦う社員なんだ!」
「その社員が満足できない会社なんて成り立たない!」
と言われたのがとても心を打ちました。
給与などの待遇面が、他の会社より高い水準にあることにも、合点がいきました。
待遇面では他に、自分は社有車であるクラウンの貸与を受けていますし、全員がipadを会社から支給され、スケジュール管理や業務日報等、報連相に活用しています。
だから、帰社後に事務作業をするようなことはほとんどないので、とても効率的です。
リスクベネフィットは、社員の働く環境を整えることに、ものすごく力を注いでいると感じました。
その理由のもうひとつは、独身寮としてのアパートだけでなく、世帯向けに新築戸建ての社宅を保有しています。家族持ちにはとても良い生活環境が整えられると思いました。
決定的なのは、最終面接を受けた時に社長が、私の社会人としての経歴や個人として持ち合わせている技術を高く評価してくれたことです。
ホテルマンとしての接客姿勢、現場作業員としての技術、管理者としての経験。
自分の半生を評価いただいたような、「あぁ、必要としてもらえるんだ」と強く感じました。
社長面談で、自分が大切に思うところとリスクベネフィットの宣言する理念が同じだと分かったことが、入社を決意するに至った最大の理由です。
ご依頼いただくお客様の多くが、切羽詰まった状態で電話をかけてこられます。
その時、たまたま私が応対したお客様は、沖縄県の宮古島からのお電話でした。
ご依頼内容をお聞きし、私が提案した作業工程、費用感にご納得頂けたので、即、航空チケットの手配をかけ、翌朝には宮古島に降り立ちました。
9月のことなので、静岡と違いまだまだ暑い日差しでしたよ。
現地でお客様にお会いした時、「他の会社にも問合せをしたけど、すぐに駆けつけてきてくれて…」と安堵の表情を浮かべておられました。
作業は4日間、1日目に特殊清掃を実施し、その後、遺品の整理、片付け。
そして完全消臭を行うといった、私どもからすると標準的な作業でした。
作業と同時進行で、告別式が行われていました。
ご遺族の多くは、沖縄本島から来られていたようです。
だからこそです。
きれいに片付き、臭いもなくなったそのお部屋で、ご遺族の方々が輪になり、故人を偲びながらも談笑されている姿を見て「すぐに対応し、問題なくお部屋に入る状態を作る事ができて良かった」と、心から思いましたね。
なかなかないんですよね、現場となったお部屋に、みなさんが集まることは……。
会社としては、まだ経験の浅い私をリーダーに抜擢し現地に行かせるという判断には、勇気がいったことだと思います。
それでも、私を信じ、このお客様を任せてくれたこと、そしてお客様満足をしっかりと掴むことができたこの案件は、会社に対してもお客様に対しても一番の自信になっています。
今では、良いも悪いも意見を言うようになりましたが、自分の不勉強な事にも、しっかりとアドバイスやフォローをしてくれます。そう言った面では疑いなく信頼できますし、のびのびとやりたいことをやらせてくれる環境だと感じています。
会社の理念である「困っている人の力になる」を、もっと高いレベルで実現していきたいですね。
自分は、多くのジャンルを経験しているからこそ今があると思っていて、その経験で得たことを、これからの若い人たちに伝えながら、一層お客様に喜んでもらえるような組織をつくっていきたいと思っています。
当然、わたし個人の力には限界があります。
でも多くの分身を育て、その人材がリスクベネフィットの看板を背負って全国で活躍できるようになれば、もっと多くの困っている方々の手助けができると思っています。
現場はひとつとして同じものはありません。ましてやご依頼主、ご遺族の心情はさらに複雑です。時には大変辛い思いをすることもありますが、お客様満足を得たときの喜びと感動は、とても味わい深い職業です。
感謝のお手紙も多数いただくようになり、ますます「自分にしかできない仕事」のやりがいを感じている日々です。
前述の沖縄県宮古島のご依頼主様からいただいたお手紙です。
この業界に入ってみれば、見えなかった自分の魅力や面白さにたくさん出会います。
これからリスクベネフィットへ入社してくる方にも、そういった面白さが分かるまで頑張ってついてきて欲しいですね。
努力をすれば、給料もどんどん上がりますし、やる気のある人一緒に頑張りましょう!