「家がゴミ屋敷状態になってしまったけど、女としてヤバい?」
「自分と同じような境遇の女性は他にもいるのかな……」
自宅がゴミ屋敷になってしまい、人に相談できずに悩んでいませんか?「女性なのに片付けられなくて恥ずかしい……」と感じているかもしれませんが、ゴミ屋敷で悩む女性は、あなただけではありません。
近年、女性のゴミ屋敷が増加している背景には、女性特有の問題が関係しています。女性がゴミ屋敷にしてしまう理由として、以下の5つが挙げられます。
特に深刻な問題は、ストレス・不安・病気などにより、通常の生活習慣を放棄してしまうセルフネグレクト(自己放任)です。セルフネグレクトになると、家に帰っても何もする気が起きず、ゴミを放置し続けてしまいます。
また、ゴミ屋敷になったことによる自己嫌悪や焦りを感じ続けると、セルフネグレクトが悪化し、家から出る気力もなくなってしまいます。社会とのつながりが希薄になり孤立した場合、健康状態が悪化して自宅で倒れても、すぐに助けてくれる人はいません。最悪の場合、「孤独死」につながるため危険です。
実際に20代〜40代の若者でも、セルフネグレクトが原因で孤独死が起きてしまった事例があります。
そうならないためにも、ゴミ屋敷になっても自分を責める必要はない理由を知り、適切な対処をしていきましょう。
Contents
1.ゴミ屋敷化する女性はあなただけではない
「女性なのに、家がゴミ屋敷化してしまって恥ずかしい……」「部屋を片付けられないのは女としてヤバい?」と、気にしていませんか?
ゴミ屋敷と聞くと男性が多いイメージかもしれませんが、実は近年、女性のゴミ屋敷が増えています。部屋がゴミ屋敷化してしまう女性はあなただけではないので、自分を責める必要はありません。
実際に、ゴミ屋敷になってしまう女性の多くは、外で会ったら誰もゴミ屋敷に住んでいるとは思わないような小綺麗な身なりをしています。また、一般的にキャリアウーマンを呼ばれる社会的地位が高い女性が多いのも意外な事実です。
例えば、医師や看護師、学校教師などでバリバリ働く30代〜40代の独身女性。
看護師や教師といった職業は、シフト勤務や長時間労働により、生活が不規則になりやすいです。また、人の命や人生を預かる仕事のため、日々の業務やコミュニケーションに神経を使います。このような精神的負担から、帰宅後に部屋の片付けやゴミ捨てをする気力がなくなってしまう人が多いのです。
他には、20代〜30代の非正規労働やサービス業の女性のゴミ屋敷も増えています。コロナ禍で職を失う不安や、経済的に生活が厳しい状況により、精神状態が不安定になり片付けができなくなってしまうケースです。
このように今女性のゴミ屋敷が増えている背景には、女性特有の問題も絡んでいます。女性がなぜ家をゴミ屋敷化しやすいかについては、次章で詳しく説明します。
2.女性がゴミ屋敷にしてしまう5つの理由
女性がゴミ屋敷にしてしまう理由は、主に以下の5つです。
ここには、女性ならではの生活習慣や身体的特徴、最近になって明らかになった障害の症状なども関係しています。それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
2-1.生活必需品が多く、物が増えてしまう
女性は、男性よりも日常生活で必要な物が多いですよね。
例えば、TPOに合わせたファッションを求められることが多く、普段着以外にも、職場で着用するオフィスカジュアルの洋服や、結婚式に出席するためのドレス、服装に合うバッグやアクセサリーなどを揃える必要があります。また、スキンケアのための化粧品やメイク道具、生理用品も女性ならではの必需品です。
そして買い物好きな女性は、必要以上に服や小物を買ってしまいがち。衣服は特にかさばるため、ワンルームなどの限られた収納スペースに納めるのは大変です。
女性は生活必需品が多いため、物が増えやすく、自分で片付けられるキャパを超えてゴミ屋敷になってしまいやすいのです。
2-2.水回りのゴミが溜まりやすい
女性のゴミ屋敷は、男性よりも風呂場やトイレにゴミが溜まっている傾向があります。
風呂場の排水口は、長い髪が詰まりやすく、こまめに掃除をしないとすぐに排水できなくなります。ところが排水口の掃除は、ぬめりが気になり苦手な女性も多いでしょう。風呂場にシャンプー・リンス・洗顔料・メイク落としなどの容器が散乱しやすいのも女性ならではですよね。
またトイレには、使用済みの生理用品やトイレットペーパーの芯などが溜まっているケースが多いです。このように、ゴミ屋敷になる女性は、水回りの掃除に手が回らず、ゴミが溜まってしまう現状があります。
2-3.小食で食べ残しが多い
女性は男性よりも小食で、食べ残しや飲み残しが多いこともゴミ屋敷化しやすい理由の1つです。
実際に、女性のゴミ屋敷は、食べ残しや腐った生ゴミが多いです。対して、男性のゴミ屋敷は、完食した弁当の空き容器や割り箸など、乾いたゴミが散らかっています。
また、残飯を放置していると、厄介なことにハエやゴキブリなどの虫が集まってきます。それによって余計に片付けが嫌になり、ゴミ屋敷化が進んでしまうのです。
2-4.ストレスを受けやすく、やる気を喪失してしまう
実は多くの場合、部屋を片付けられない根本の原因はストレスにあります。女性がゴミ屋敷にしてしまう理由を3つ紹介しましたが、実際には明確な理由はなく「ただなんとなくやる気が起きない」という女性も多いです。
このようにメンタルの落ち込みが原因で、自分で自分のケアができなくなった状態を「セルフネグレクト(自己放任)」と言います。
次のような状況に置かれている女性は、強いストレス・不安・孤独により、セルフネグレクト状態になりやすいです。
- 多忙な職場で過度な気遣いが必要
- 職場でのいじめや上司の圧力により苦痛を感じている
- 非正規雇用や求職中で経済的な不安がある
- 就職活動がうまくいかず、自分に自信が持てない
- 周りの女友達は幸せそうなのに、自分は独り身で焦っている
- 離婚や身近な人の死より、孤独感や精神的ダメージを抱えている
セルフネグレクトになると、家に帰っても何もしたくない状況が続き、部屋を片付ける気力がなくなってしまいます。決められた曜日や時間にゴミを出すことが難しく、「目の前にあるゴミを何から片付ければいいのか分からない」「捨てる物か必要な物かの分別もできない」という状況に陥ることもあるでしょう。
仕事が忙しく時間に余裕がない女性や、逆に仕事が不安定で経済的な余裕がない女性は、強い社会的ストレスを感じやすい環境に置かれています。それにより、セルフネグレクト状態になり、ゴミ屋敷になってしまうケースが多いのです。
2-5.ADHD(注意欠如多動症)などの病気
部屋が片付けられない原因として、ADHD(注意欠如多動症)やASD(自閉スペクトラム症)といった発達障害の可能性も考えられます。
ADHD(注意欠如多動症) | ・注意力や集中力が欠如しやすく、衝動的な行動を取るなどの特性がある発達障害 ・片付けの優先順位を付けるのが難しく、掃除中に別のことを始めてしまい、部屋を散らかして片付けられない |
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ASD(自閉スペクトラム症) | ・対人関係が苦手で、興味・関心・行動パターンなどのこだわりが強い特徴がある発達障害 ・これまで「自閉症」「アスペルガー症候群」などと呼ばれてきた障害のこと ・物に対する愛着やこだわりの強さから、不要と判断できず、物を捨てられない |
このような発達障害があると、集中力や判断力の欠如、ためこみ症の合併などにより部屋を片付けられず、ゴミ屋敷状態になりやすいです。
実は最近まで、女性の発達障害は、気づかれずに見過ごされがちでした。発達障害の症状には男女で違いがあるのですが、その事実が明らかになるまで、男性の症状を基準として診断されていたためです。
①ADHD(注意欠如多動症)
ADHDの女性は、部屋を片付けられないこと以外に、以下のような特徴があります。
ADHD女性の特徴
- 予定を立てて行動するのが苦手で、遅刻が多い
- 忘れ物やケアレスミスが多い
- じっとしているのが苦手で、落ち着きがない
- 言語でのコミュニケーションが苦手
- 人の話に割り込んでしまう
- 衝動買いや突発的な行動が多い
この中で当てはまるものが多い場合、もしかしたらあなたもADHDに該当するかもしれません。
②ASD(自閉スペクトラム症)
またASDの女性には、以下のような特徴があります。
ASDの女性の特徴
- 相手の表情から気持ちを読み取るのが苦手
- たとえ話を理解できず、文字通りに受け取ってしまう
- 人と目を合わせられない
- 自分だけのルールにこだわりが強い
- 急な予定変更に対応できず、パニックを起こしがち
ADHDやASDなどの発達障害がある場合、セルフネグレクトが起こりやすいのが特徴です。片付ける意思はあるのに病気によって行動に移せず、結果的に頑張ることを放棄してしまったり、できない自分に悩んでふさぎ込んでしまったりします。
女性のゴミ屋敷が増えている背景には、このようにさまざまな事情があるのです。
3.自己嫌悪が続くとセルフネグレクト状態が悪化するので危険!
自分以外にもゴミ屋敷になる女性が多いとはいえ、女性なのに片付けられないことに対して自己嫌悪を抱いてしまいますよね。しかし、自己嫌悪が続くと、セルフネグレクト状態が悪化してしまいます。そして、最悪の結末は孤独死です。
3-1.ゴミ屋敷での孤独死は現役世代(20〜50代)にも起こる
ゴミ屋敷での孤独死と聞くと、高齢者を思い浮かべるかもしれませんが、実際に20代〜40代でセルフネグレクトによる孤独死が起きた事例もあります。
参考記事:孤独死した30代女性の部屋に見た痛ましい現実
参考記事:孤独死した40代女性が日記に綴った叶わぬ願い
例えば、離婚やパワハラ、病気などの苦しい出来事をきっかけにセルフネグレクトに陥り、周りに頼れる人がおらず社会から孤立。アルコール依存症や健康状態の悪化などにつながり、買い物や通院などで外に出ることもままならなくなってしまいます。急な発作や夏の猛暑で倒れても誰も助けてくれず、死後3ヶ月経ってから見つかるというケースもあります。
「孤独死」と聞くと、大げさに聞こえるかもしれません。しかし、日本少額短期保険協会・孤独死対策委員会による孤独死現状レポートによると、2015年4月~2021年3月までの孤独死のデータのうち、現役世代(20代〜50代)の割合は4割を占めています。
孤独死で亡くなった女性も、かつてはバリバリ働いていたキャリアウーマンや、旅行やスポーツを楽しむ元気な女性でした。セルフネグレクトによる孤独死は、誰にでも起こり得ることなのです。
3-2.ストレスがかかる現状を変えることが最も大切
しかしそもそも、ゴミ屋敷になっても自己嫌悪に陥る必要はありません。なぜなら、あなた自身に問題があるわけでなく、あなたの置かれている環境に問題があるからです。過度なストレスのために、自分に対する最低限のケアができなくなっているのです。
自分を責める前に、まずは今自分が精神的に追い詰められていること、セルフネグレクトの状態になっていることを理解しましょう。そして、ストレスがかかる現在の状況を変えることが最も大切です。思い切って仕事環境を変えたり、都会から競争の少ない田舎に引っ越したりするのも良いでしょう。
すぐに環境を変えることは難しいかもしれませんが、最初の一歩として、友達や家族、専門のカウンセラーなどに相談してみることをおすすめします。仕事の愚痴や今悩んでいることについて、一人で抱え込まず、第三者に話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になることもありますよ。
ゴミ屋敷から脱却しようと焦り、状況が悪化してしまっては元も子もありません。まずは自分の心の状態を整える方法を考えてみてくださいね。
4.女性がゴミ屋敷を放置した場合のデメリット
ゴミ屋敷にしてしまう女性のメンタル面の課題が分かったところで、次は実際の生活で起こり得る悪影響について話していきます。
ゴミ屋敷を放置すると、実生活にどのようなデメリットがあるのでしょうか?片付けなきゃと思いつつも片付けられない女性は、現状を打破するためにもしっかりとチェックしてくださいね。
4-1.病気やアレルギーなどの健康被害を引き起こす
部屋がゴミ屋敷になったまま放置していると、健康被害を引き起こす可能性が高いです。
ゴミ屋敷には、ほこりやハウスダストが大量に積もり、カビも繁殖しています。その空気を吸い続ければ、アレルギー症状を引き起こし、皮膚のかゆみや湿疹、喘息や呼吸器系のトラブルに見舞われる可能性があります。
また、生ゴミや排水口の汚れにより、ハエやゴキブリなどの害虫が発生するのも厄介な点です。不衛生な場所を移動している害虫は、大腸菌やサルモネラ菌、ピロリ菌などの病原菌を媒介し、胃炎や胃がん、激しい下痢や腹痛、おう吐、高熱などの原因になり得ます。
特に衣類や生ゴミが多い女性のゴミ屋敷は、ほこりが溜まりやすく、害虫も集まりやすいです。ゴミ屋敷状態のまま住み続けると、健康状態に悪影響を与えるため危険です。
4-2.火災のリスクが大きい
ゴミ屋敷は健康被害以外に、火災のリスクもあります。
例えば、ゴミ屋敷の住宅でガスコンロにライターで火を着けようとしたところ、近くのビニール袋に引火して、火災が発生。周辺の建物6棟に燃え広がってしまったという事例があります。
火気がなくても、ゴミの下に埋もれた電源コードがショートし、火災に発展したケースも見られます。
引火しやすいゴミが山積みになっているゴミ屋敷は、1つのゴミに火が付くと、あっという間に燃え広がるのが特徴です。ゴミ屋敷での火災は鎮火に時間がかかり、被害が拡大しやすいため、火災のリスクはゴミ屋敷の大きなデメリットと言えます。
4-3.ご近所トラブルに発展しやすい
長期間ゴミ屋敷状態を放置していると、近隣住民とのトラブルに発展する可能性も大きいです。
家の中で溜まった生ゴミは腐敗し、食べ残しや汚れた排水口などの臭いと混じり、強烈な悪臭を放ちます。また、家の中で発生したハエやゴキブリ、ネズミなどは、次第に増えて近隣の住宅に移動します。
このような異臭問題や害虫問題が起きると、近隣住民から苦情が入るでしょう。「女性はしっかりと家事をするべき」という世間的なイメージから、厳しい目を向けられやすいのが現実。状況が悪化すれば、今の家に住み続けられなくなることもあり得ます。
4-4.賃貸の場合、退去時に高額の修繕費を請求される
マンションやアパートにお住まいで、ゴミ屋敷化による部屋の汚れや臭いが取れない場合、退去時に家主から高額の原状回復費用を請求される可能性が高いです。原状回復費用とは、部屋を住み始める前の状態に戻すためにかかる費用のこと。
ゴミから漏れた汚水が床や壁に染み込み、部屋中にシミやカビができてしまった状態では、次の入居者を入れられません。そのため、部屋全体のクリーニング、床や壁紙の張替え、消臭といった大規模な修繕が必要になります。
実際に原状回復費用として、50万円以上請求されるケースも少なくありません。
ゴミ屋敷を放置すると、健康面・人間関係・金銭面など、さまざまな負担が生じるデメリットがあるのです。
5.ゴミ屋敷を片付けた場合のメリット
それでは、ゴミ屋敷を片付けるとどのようなメリットがあるのでしょうか?
実際のところ、ゴミ屋敷を片付けたあとのデメリットはなく、メリットがかなり大きいです。ゴミ屋敷を片付けると、どのような明るい未来が待っているのか、一緒にチェックしていきましょう。
5-1.部屋が広くなり、快適に生活できる
ゴミ屋敷を掃除したあとは、多くの女性が「私の部屋ってこんなに広かったっけ」と驚きを見せます。
足の踏み場がなかった床がきれいになれば、壁を伝って歩く必要はなく、部屋の中での視界も広くなります。また、水回りの詰まりが解消されることで、風呂に浸かったり、キッチンで料理したりと、充実したおうち時間を過ごすことも可能です。
ゴミ屋敷を片付けると、広々とした部屋で快適に生活できるようになりますよ。
5-2.気持ちがポジティブになる
部屋がきれいになると、気持ちも明るく、ポジティブになります。
部屋がゴミで溢れている場合、目から入る情報量が多く、脳が働いてしまうため、体がリラックスできません。家にいても心と体が休まらず、逆にストレスが溜まってしまいます。
一方、ゴミ屋敷を片付ければ、心が休まる空間を確保でき、片付けられない後ろめたさや自己嫌悪もなくなるでしょう。実用面で過ごしやすくなるだけでなく、メンタル面でも前向きになれるのが嬉しいメリットです。
6.ゴミ屋敷を片付ける方法
部屋を片付けた方がいいことは理解しているものの、どう進めればいいのか分からない人もいるのではないでしょうか?
ゴミ屋敷の清掃方法は、大きく分けて「自力で片付ける」か「清掃業者に依頼する」の2択です。
6-1.自力で片付ける
自力でゴミ屋敷を片付ける方法は、以下の6STEPです。なかなか手間のかかる作業ですが、1つずつ進めていけば、自分で片付けることも可能ですよ。
【事前準備】
【手順①】計画を立てて道具を揃える
まずは、ゴミ収集日やゴミ処理センターの受付時間を確認し、作業日程を決定します。計画が決まったら、下記の道具を用意してください。
事前に用意するべき道具
- マスク・軍手
- ゴミ袋(燃えるゴミ用・燃えないゴミ用)100枚以上
- 害虫駆除剤(くん煙タイプ・スプレータイプの両方)
- ガムテープ・ビニール紐(雑誌や書類などをしばるため)
- ダンボール箱(物の仕分けに使用)
- 掃除用具(雑巾・バケツ・洗剤・ほうき・ちりとりなど)
- アルコール消毒液
【片付け前日】
【手順②】害虫駆除をする
片付け作業中、気持ち悪い害虫に掃除を邪魔されないように、前日に殺虫しておくことをおすすめします。部屋を閉め切り、害虫が隠れていそうな戸棚・引出し・押し入れなどを開けて、くん煙式の殺虫剤を使いましょう。
【片付け当日】
片付け作業当日は、手順③④を進めます。
【手順③】仕分け作業を行い、明らかにゴミとわかるものを捨てる
【手順④】ゴミ以外の物を分別する
ペットボトルやお弁当のパックなどの明らかにゴミと分かるものを、燃えるゴミ・燃えないゴミ・ビンや缶のゴミ袋に分けて入れていきましょう。もし作業中に虫が現れたら、スプレータイプの殺虫剤で駆除しながら進めます。
ゴミをまとめたあとは、ゴミ以外の物を必要な物と不要な物に分別してください。この時に、「不用」「保留」「必要」の3つの箱を用意して、仕分けていくとスムーズです。
【後日】
部屋の片付けが済んだら、順次手順⑤⑥に取り掛かりましょう。
【手順⑤】 ゴミを搬出する
【手順⑥】 掃除を行う
捨てるゴミがまとまったら搬出します。しかし、収集日は「燃えるゴミ」などの種類ごとに異なるため、一度に運び出すことはできません。最初に決めた計画に合わせて、搬出・処分していきましょう。
ゴミをすべて搬出し終えたら、①ほうきやちりとりで大きなゴミを取り除く→②雑巾で水拭き→③アルコールで除菌の順で部屋を掃除します。ほこりや汚れ、生ゴミから出た液体などをきれいに取り除きましょう。
より詳しい作業手順や片付けのコツについては、以下の記事を参考にしてください。
6-2.清掃業者に依頼する
自力で片付ける方法を説明しましたが、ゴミ屋敷状態の部屋を掃除するのは、非常に骨が折れる作業です。自分の手に負えない場合は、専門の清掃業者に依頼しましょう。
業者に依頼した場合、費用はかかりますが、わずか1日で部屋のゴミも異臭もきれいさっぱり無くすことが可能です。ゴミの片付け・運搬・処分・部屋の清掃などを一挙に引き受けてくれるため、自分で重い物を運んだり、細かな分別をしたりする必要はありません。
ゴミ屋敷清掃の費用の目安は、以下の通りです。
費用は、家の間取りやゴミの量に対する作業人数・作業時間などによって変わります。また、女性のみの作業や、周りの住人に片付けていることを知られない秘密厳守での作業など、オプションを付けることも可能です。
ゴミ屋敷の片付け費用については、以下の記事で詳しく解説しています。
7.自力で片付けるか業者に依頼するかの判断基準
「自宅が自力で片付けられるレベルなのか分からない……」という人は、以下の基準をチェックしましょう。
自力で片付けるか業者に依頼するかの判断基準
- 家の広さは1LDKより広いか狭いか
- キッチンやトイレなどの水回りは問題なく使えるか
- 害虫は大量発生していないか
家が1Kから1LDK程度の広さで、水回りが機能し、問題なく生活できている場合は、なんとか自分で片付けられるレベルです。
反対に、もし1つでも以下の項目に当てはまるのなら、すぐに清掃業者に依頼しましょう。
- 家の間取りが2LDK・3DK以上
- キッチン・お風呂・トイレが水詰まりを起こし、物で溢れて機能していない
- ベランダやガレージにもゴミが溜まっている
- 家の外にまで悪臭が漂っている
- 毎日のようにゴキブリや見たことのない虫が出現する
- ウジ虫が湧いてハエが大量発生している
ここまでの状況だと、自力で片付けるには時間的にも体力的にも、かなりの負担がかかります。短時間で徹底的にきれいにしてくれる清掃業者に頼むメリットが大きいですよ。
8.心が疲れている時は、無理せず周囲に相談しよう
上記で、自分で片付けられるレベルの判断基準をお伝えしましたが、体調や心の状態が優れない時に無理は禁物です。片付け途中に心が折れて、精神状態が悪化してしまいかねません。
少しでも「自力では厳しいかな……」と思ったら、人を頼って手伝ってもらいましょう。
8-1.家族・友人・知人に相談する
「清掃業者に依頼したいけど、費用が高くて払えない」という場合もありますよね。
そんな時は一度、家族や友人に相談してみてください。1人ですべてのゴミを片付けるのは難しくても、2人〜3人ならかなりスムーズに作業が進みます。
ただしその際は、それなりの謝礼を用意しておくことをおすすめします。謝礼は最低でも、1日あたり5,000円程度を目安に考えておきましょう。
8-2.自治体の相談窓口に相談する
もし身近な人に相談しにくい場合は、お住まいの自治体の相談窓口に問い合わせてみてください。
自治体によっては、福祉保健課などが中心となり、「ごみ屋敷対策条例」が施行されています。この条例により、ゴミの排出支援・福祉制度の紹介・生活相談などのサポートを受けることが可能です。
ゴミの片付けだけでなく、担当者が寄り添って病気や地域からの孤立状態など、生活上の問題解決に向けて支援してくれる自治体もあります。
8-3.清掃業者に相談する
「どうしても頼れる人がいない、頼りたくない」「自力で少し片付けたけど、やっぱり全部は難しかった」という場合は、潔く清掃業者に依頼するのがおすすめです。体力的・精神的負担は最小限に、ゴミ屋敷状態から脱却できます。
とはいえ、「異性のスタッフが部屋に入るのは抵抗がある」「近所の人にバレたら嫌だな」など、気になることもありますよね。
リスクベネフィットは、女性スタッフだけの作業や深夜にこっそり清掃など、要望に合わせたプランを提供しています。
レディースプランや深夜の作業でも当然、施工内容やクオリティーは通常と同じです。
リスクベネフィットは、長年の豊富な経験により、特殊清掃・完全消臭の特許技術を有しています。プロの技で、ゴミで溢れてしまったお部屋を元通り同然に清掃。ゴミ屋敷清掃と言っても、ゴミを片付けるだけでなく、消毒作業も無料で対応しています。
女性スタッフは、普段主婦業をしている者も複数在籍。主婦目線で清掃から除菌、消臭まできめ細やかに対応いたします。
お仕事で多忙な日程やスタッフに顔を見られたくない場合は、立会いなしでの清掃も可能です。
「まずは料金の見積もりが欲しい」「サービスの詳しい内容が知りたい」という方は、お気軽にお問い合わせくださいね。
9.まとめ
今回は、女性のゴミ屋敷事情について解説しました。
部屋がゴミ屋敷になってしまい、自己嫌悪や後ろめたさを感じている女性も多いでしょう。しかし、ゴミ屋敷で悩む女性はあなただけではありません。
最近は、以下のような女性特有の問題も関係し、女性のゴミ屋敷が増えています。
女性がゴミ屋敷にしてしまう5つの理由
- 生活必需品が多く、物が増えてしまう
- 水回りのゴミが溜まりやすい
- 小食で食べ残しが多い
- ストレスを受けやすく、やる気を喪失してしまう
- ADHD(注意欠如多動症)などの病気
根本の原因としては、職場の環境や経済的な悩みによるストレス・不安などから、精神状態を崩し、自分のケアができなくなるセルフネグレクト状態になっているケースが多いです。
また、ゴミ屋敷になったことでさらに自分を責めると、セルフネグレクトが悪化してしまいます。最悪の場合、何もできなくなり孤独死に至る可能性もゼロではありません。しかしそもそも、ゴミ屋敷になったことで自己嫌悪に陥る必要はないのです。
ゴミ屋敷を片付けることで、生活が快適になるだけでなく、メンタルも回復しやすくなります。心が疲れている時は、無理して自力で頑張ろうとせず、清掃業者に依頼しましょう。
女性にとってゴミ屋敷の悩みは、人に相談しにくく、一人で抱え込んでしまいがちだと思います。本記事が、少しでも状況を改善するきっかけになれば幸いです。