「犬のおしっこの臭いが気になる。どのような対策をすれば気にならなくなるだろう?」
室内で犬を飼っていると、このようなお悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
本来、犬のおしっこはあまり臭いません。
家で一緒に過ごしていて気になるほどの臭いが発生してしまっているのは、犬がおしっこをした後に放っておくことで生じる雑菌の繁殖が原因の1つと考えられます。
このため、日頃から犬がおしっこをする場所で意識的に対策をしておけば、臭いは軽減できます。以下は、犬が家でおしっこをする(おしっこをしやすい)主な場所別の臭い対策を示した表です。
さらに以下4つのことを行っておくと、犬のおしっこの臭い対策としては万全になります。
ただ、日頃から愛犬のおしっこの臭い対策をしても臭いが残る場合は、雑菌の増殖が原因ではなく、病気にかかっている恐れがあるため注意しなければなりません。犬のおしっこが次のような臭いであれば、専門家に診てもらうべきです。
この記事では「犬のおしっこの臭いを何とかしたい!」と悩んでいる方に向けて説明していきます。
愛犬のおしっこの臭いを解消し、一緒に気持ち良く暮らすための解決策となれば幸いです。
Contents
1. 【場所別】犬のおしっこの臭いを防ぐ対策一覧
冒頭でも説明しましたが、犬のおしっこは、本来はあまり臭わないものです。
犬のおしっこの臭いが気になるほどに変わってしまうのは、おしっこをそのまま放置しておくことで発生する雑菌の繁殖が原因の1つと考えられます。
日頃から犬が家でおしっこをする場所別に対策を行えば、臭いは軽減できます。詳しい臭い対策は後述しますが、以下が犬が家でおしっこをする(おしっこをしやすい)主な場所3つで行える対策を示した表です。
室内で犬を飼っている場合は、トイレトレーでおしっこをさせているご家庭が多いでしょう。まずは、このトイレトレーのおしっこの臭い対策を重点的に行うのがおすすめです。
もし、愛犬がフローリングやカーペットにもおしっこをしてしまう場合は、おしっこを頻繁にする場所(おしっこの臭いが気になる場所)で対策をすれば臭いを軽減できます。
場所によっては少し手間のかかる対策はありますが、愛犬のおしっこの臭いの悩みから解放され、一緒に暮らしていくためには日頃から意識して行っておくことが非常に重要です。
次の章から、上記の場所別に犬のおしっこの臭い対策を1つずつ詳しく説明していきましょう。
2. 犬のおしっこの臭いを防ぐ対策【トイレトレーの場合】
トイレトレーは、その名の通り排泄物を処理するためにあるので臭いが発生しやすい場所です。室内で犬を飼っている場合は、まずトイレトレーからおしっこの臭い対策をしましょう。
トイレトレーで行うべき犬のおしっこの臭いを防ぐ対策は、次の3つです。
- なるべく早くトイレシーツを替える
- 犬の近くにいられないときは掃除・除菌を1日1回しておく
- 週に1回熱湯消毒をする
1つずつ説明していきましょう。
2-1. なるべく早くトイレシーツを替える
冒頭でも説明しましたが、犬のおしっこの臭いが気になるほど強くなるのは、おしっこを放置してしまうことが一因と考えられます。
このため、犬がトイレトレーでおしっこをしたら、なるべく早くトイレシーツを替えるのが臭いを気にならなくするための最善の方法になります。犬がおしっこをしたらその都度トイレシーツを替えるのが理想です。
プラスαの対策として、トイレシーツを替えたらトイレトレーに除菌スプレー(除菌効果のある消臭スプレー)を吹きかけておくと良いです。トイレシーツを替えるだけの対策と比べるとおしっこから雑菌が繁殖するのを防ぐことができ、臭いの発生も抑えられます。
除菌スプレーを使うときの注意事項!
トイレトレーに吹きかけるのは、ペット用の除菌スプレーを使いましょう。
私たち人間が日常生活で使う除菌スプレーに含まれていることの多い
- アルコール
- 次亜塩素酸ナトリウム
といった除菌に効果のある成分が、犬にとっては非常に危険です。部屋に吹きかけたペット用ではない除菌スプレーを犬が舐めてしまったことで、死に至ってしまった事例もあります。
くれぐれも部屋の除菌用のスプレーをトイレトレーに吹きかけないよう、十分に注意してください。
ここで「犬がおしっこをする度にトイレシーツを替えるのは、そばにいないと難しいのでは?」と思われた方もいるかもしれません。
確かに、飼い主のライフスタイルによっては常に犬のそばにいられないこともありますよね。そんなときの犬のおしっこの臭い対策を、次の項目で説明しましょう。
2-2. 犬の近くにいられないときは掃除・除菌を1日1回しておく
- 1日中家にいることが少ない
- 家にいても家事などで犬の近くにいられない
- 家にいても犬がおしっこしたタイミングに気付きにくい
といったように、犬がおしっこをした都度トイレシーツを替えられないときは、トイレトレーの掃除・除菌を、最低でも1日1回しておくと良いです。こうすることで、犬がおしっこをする度にトイレシーツを替えるのが難しくても、そのまま放っておくのと比べると臭いのもとになる雑菌の繁殖を抑えられます。
【トイレトレーの掃除・除菌の方法】
- トイレシーツを替える
- トイレトレーとその周辺を拭き掃除する
- 仕上げにペット用の除菌スプレー(除菌効果のある消臭スプレー)をかける
【トイレトレーの掃除・除菌のポイント】
- ペット用の除菌スプレーがない場合は、除菌効果のあるペット用のウエットシートで拭き掃除をする
- おしっこの量が多く、トイレトレーの溝におしっこが溜まっている場合はトイレトレーごと水洗いする
トイレトレーの掃除・除菌は、
- トイレシーツを自分のタイミングで替えるとき
- 夜の寝る前
など、気が付いたときに毎日行いましょう。
自動でトイレシーツを替えてくれるアイテムを活用するのも有効
今は、トイレシーツを自動で替えてくれるアイテムもあります。
たとえば、ペット用品を販売しているOFT(オーエフティー)の「BrilliantPad(ブリリアントパッド)自動犬用トイレ」は、外出するときにタイマーを設定すると、一定の時間でトイレシーツを巻き込んで新しいトイレシーツに替えてくれます。
- 長時間トイレシーツを替えられないことをためらう
- 毎日トイレシーツを替えるのを手間に感じる
のであれば、こうしたアイテムを利用するのも良いでしょう。
2-3. 週に1回熱湯消毒をする
トイレシーツのこまめな交換とトイレトレーの清掃・除菌をするだけでも犬のおしっこの臭いは軽減できますが、週に1回トイレトレーを熱湯消毒すると臭い対策効果が高まります。
熱湯消毒とは、85度以上のお湯を10秒ほど直接かけて行う消毒のことです。完全に殺菌できるわけではありませんが、熱湯には高い消毒効果を期待できるため、おしっこの臭いのもとになる雑菌の繁殖をさらに防ぐことが可能になります。
【トイレトレーを熱湯消毒するまでのステップ】
- トイレトレーを水洗いする
- ペット用除菌スプレー(除菌効果のある消臭スプレー)で掃除する
- 仕上げに熱湯消毒をする
【トイレトレーを熱湯消毒するときの注意点】
耐熱性のない素材のトイレトレー(耐熱性のないプラスチックなど)の場合は、熱湯消毒しない
→ 消毒効果があり、かつ犬に害を与えない塩素系の消毒剤を使って消毒をすると良い
熱湯をトイレトレーにかけるだけの消毒なので、トイレシーツの交換やトイレトレーの掃除・除菌と比べると手間はかかりません。一週間に1回、都合の良いタイミングで行いましょう。
3. 犬のおしっこの臭いを防ぐ対策【フローリングの場合】
フローリングで行うと良い犬のおしっこの臭い対策は、保護シートを貼ることです。
犬は色々な場所におしっこをする習性があります。トイレトレーにおしっこをさせるようにしていても、気付かぬうちにフローリングにもおしっこをされてしまい、臭いが発生してしまうケースも少なくありません。
ただ、フローリングは家の中でも広い面積を持つため、犬がどこにおしっこをしたのかが分かりにくく、特定の場所を掃除・除菌をすることは難しいですよね。だからといってそのまま放っておくと、フローリングから臭いのもとになる雑菌を発生してしまうだけでなく、
・フローリングにシミがつく
→ フローリングのシミは取りにくいため、そのまま残ってしまう恐れがある
・フローリングが劣化してしまう
→ 腐食したら張り替えが必要になる
→ フローリングの張り替えは高額のため、生活に大きな出費が生じる
といったように、日常生活に支障をきたしてしまう問題が発生してしまいます。
そこで活躍するのが保護シートです。フローリングに貼る保護シートというのは、商品によって異なる場合もありますが
- 防水加工が施されている
- 簡単に接着・剥離できるタイプで汚れたら張り替えられる
- 透明で貼っても目立ちにくい
- 貼りたい場所のサイズに合わせてカットできる
といった特徴を持ちます。
保護シートを貼れば、
- 犬のおしっこを拭き取りやすく、掃除しやすい
- 犬のおしっこの汚れが気になったら、はがして新しいシートを貼ることができる
- 部屋のインテリアの邪魔をしない
- 犬がおしっこを頻繁にする場所だけに貼ることができる
といったように犬のおしっこからフローリングを守り、生活に支障のない範囲で十分な臭い対策ができるのです。
【フローリング保護シートを使った臭い対策】
- 犬がおしっこを頻繁にする場所のサイズに合わせて保護シートを切る
- 犬がおしっこをしたら拭き取って掃除・除菌をする
- 汚れが目立ってきたら、はがして新しい保護シートを貼る
【フローリング保護シートを使った臭い対策のポイント】
- フローリングが床暖房の場合は、熱に強い保護シートを貼る
- 紫外線によるフローリングの色あせと劣化も避けたいのであれば、厚手でUVカット効果が施されているフローリング保護シートを使う
フローリング保護シートの価格は商品によって異なりますが、以下が相場なので参考にしてください。
保護シートの長さ | 価格(1点) |
---|---|
1m(60cm)まで | 2,000円前後 |
5mまで | 5,000円前後 |
愛犬と気持ち良く過ごすためにも、フローリング保護シートを使って家の大切な基盤であるフローリングを守りましょう。
犬が場所を問わずおしっこをしてしまうときはフローリングの臭い対策はどうすべき?
「愛犬がフローリングの場所を問わずおしっこをしてしまうときは、保護シートは意味ないのでは?」
「保護シートを貼るべき場所が広いと手間がかかって大変…」
と思った方もいるでしょう。
確かに、犬がフローリングのあちこちにおしっこをしてしまうのであれば、保護シートをフローリング全面に貼るのは難しいといえます。
そんなときは、組み合わせて置くことができる防水マット(ジョイントマット)を使うのがおすすめです。
【組み合わせタイプの防水マットの例】
組み合わせタイプの防水マットであれば、
- マット1つのサイズが大きく、フローリング全体に置きやすい
- 防水加工が施されているため、犬がおしっこをしても拭き取りやすい
といったメリットがあるため、フローリング全体を犬のおしっこから守るのに最適です。
中には同じ組み合わせタイプでもペット専用の撥水マットもあるので、活用すると良いでしょう。
4. 犬のおしっこの臭いを防ぐ対策【カーペットの場合】
犬がおしっこをしてしまったカーペットは、そのまま放置してしまうと発生した臭いは中々取れません。
ただ、カーペットは
- 上にソファーなど重さのある家具を置いている
- 洗えない素材で作られている
といったように、トイレシーツとは違ってすぐにケアできるものではないですよね。かといって、フローリングのように保護シートを貼ることもできません。
カーペットの場合は、日頃から最低でもタオルとペット用除菌スプレー(除菌効果のある消臭スプレー)をそばに置いておくのが最善の臭い対策になります。
【カーペットの臭い対策のステップ】
- 犬がおしっこしたカーペットの下にタオルを敷く
- 犬がおしっこをしたところをタオルで拭き取る
- ドライヤーで乾かす
- ペット用除菌スプレー(除菌効果のある消臭スプレー)をかける
【カーペットの臭い対策のポイント】
- タオルがそばにない場合は、水分を吸収しやすい新聞紙やペーパータオルでも代用可能
- 中性洗剤があれば、2の後に水で薄めた中性洗剤をタオルにつけて、犬がおしっこをした場所を軽く叩くと雑菌が残りにくくなる
- カーペットを床から外せるのであれば、3で天日干しにすると早く乾燥できて臭いが残りにくい
ここで、
「外出をしていると、カーペットにおしっこをしていてもどこにおしっこをしたのかが分からない」
「カーペットのどの場所にもおしっこをするから、わざわざその場所に行ってケアするのは手間…」
と思われた方もかもしれませんね。
確かに、家を空けている場合は、犬がカーペットにおしっこをしてしまったら場所を特定できませんし、カーペット全域に渡っておしっこをしてしまうのであれば、タオルや除菌スプレーをそばに置いておいてもケアは難しいといえます。
前述したように、カーペットの臭い対策は、臭いに気が付いたときになるべく早くおしっこを拭き取って乾かすのが有効です。
ただ、その他の犬のおしっこの臭い対策として後述する
- 同じ場所でおしっこをさせないようにする
- 洗えるものはこまめに洗濯する
といったことが、カーペットの臭い対策として効果を発揮する場合があります。次の章で詳しく説明するので、ご覧になってみてください。
5. 犬のおしっこの臭いを防ぐその他の対策
ここまで犬のおしっこの臭い対策を場所別に説明してきましたが、犬のおしっこの臭い対策としては万全です。場所別の臭い対策を併せて行うことをおすすめします。
5-1. 同じ場所でおしっこをさせないようにする
犬は、おしっこの臭いがついている場所がトイレ環境として良いと思うことがあります。その環境がトイレトレーであれば「2. 犬のおしっこの臭いを防ぐ対策【トイレトレーの場合】」で説明した対策をすれば良いですが、トイレトレー以外のいつも同じ場所でおしっこをしているのであれば、その習慣をなくすようにしましょう。
同じ場所でおしっこをさせないようにするには、徹底的に消臭するのが非常に重要です。もし、フローリングやカーペットの同じ場所でおしっこをしているのであれば、ここまで説明してきたそれぞれの臭い対策を継続して行えば、徹底消臭は不可能ではありません。
また、おしっこをしてほしくない場所に
- モノを置く
- ゲージを設置する
- トイレシートに似ている敷物(玄関マットやラグなど)を置かない
といったように「ここでおしっこをしてはダメ」ということを物理的に示すのもおすすめです。この方法は、日頃から気軽に消臭ケアしにくいカーペットにも有効です。
すぐに効果は表われないかもしれませんが、愛犬に「おしっこをする場所はトイレトレー」と覚えてもらうように、トイレトレー以外の場所には臭いがつかないように工夫しましょう。
5-2. 洗えるものはこまめに洗濯する
犬のおしっこがついてしまった犬用の洋服やベッド、おもちゃなどは、洗えるものはこまめに洗濯しましょう。こまめに洗濯することでおしっこの臭いのもとになる雑菌を減らせるため、臭いが軽減されます。
洗濯機では洗えなくても手洗いなら行えるカーペットも、犬がおしっこをしてしまったら時間を置かずに洗いましょう。
「カーペットは、その場でケアできれば問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、洗えるカーペットであれば別です。日頃からタオルとペット用除菌スプレーでの臭い対策をしっかり行っても、臭いのもとがカーペットから消えている確率はゼロではありません。臭いのもとをなくし、臭いに悩まされないためにも、洗えるのであれば洗濯するのがベストです。
家にあるものいおしっこをされてしまった場合は放置せず、洗えるのであればその都度洗濯して清潔な状態を保ちましょう。
5-3. 消臭剤を置く
犬のおしっこの臭い対策をしていても、臭いのもとになる雑菌は完全に消えるわけではありません。残った臭いのもとから臭いが発生することもあるため、家には消臭剤も置いておくと良いです。
「気になるほどの犬のおしっこの臭いは、消臭剤を置くだけでも対策になるの?」と疑問に思うかもしれませんが、消臭剤には臭いの原因となる成分と消臭剤の成分が中和することで臭いをなくす成分を作る働きがあるので、効果は大いに期待できます。
除菌効果のある消臭剤の場合は、臭いをまき散らす菌(バクテリア)の繁殖を抑える効果があります。臭いのもとを取り除けるため、臭いの発生を防ぐことが可能です。
ただし、消臭剤といっても家にこもった臭いを消す商品では効果は期待できません。家の消臭剤は家で発生する特有の臭い消しに特化しているからです。
このため、犬のおしっこの臭いにはペット用の消臭剤を使うことが重要になります。ペット用の消臭剤には、
- おしっこの臭いにあるアンモニアをブロックする
- おしっこの臭い消しに有効なクエン酸を配合している
- ペットにとってストレスのない香りが採用されている
といったように、ペット特有の臭いを抑える特徴があります。消臭剤のパッケージにペットの消臭用である旨が記載されていることが多いため、その記載を参考に買いましょう。
なお、ペットの臭い消しにおすすめのアイテムについては「ペットの消臭に効く!おすすめの消臭剤と犬・猫に合わせた消臭対策」の記事で紹介しています。詳しい消臭アイテムを知りたい方は、こちらの記事をご覧になってみてください。
5-4. 壁も定期的に掃除する
犬のおしっこの臭い対策はおしっこをする場所だけに行いがちになりますが、実は他にもケアをすべき場所があります。それは家の壁です。
「犬が壁におしっこをすることはないのでは?」と思われるかもしれませんね。しかし、トイレ環境の周りに壁がある場合は、おしっこが壁に飛び散ることがあるため、そのおしっこをそのままにしておくと臭いのもとになる雑菌が増殖して臭くなってしまうことは注意しなければなりません。
壁の掃除は、ぬるま湯と重曹さえあれば行えます。重曹はスーパーやドラッグストア、100円ショップで気軽に買えるので、常備しておくと良いでしょう。
【壁の掃除方法】
- 「ぬるま湯200ミリリットル+重曹大さじ1」を霧吹きに入れて壁に吹きかける
- 吹きかけた1をしっかり拭き取る
【壁を掃除するときのポイント】
- 犬の身長の高さまで拭く
- 掃除をする時間がない場合は、ペット用除菌スプレーをかけておく
愛犬がおしっこをする場所での臭い対策に加えて、壁も定期的に掃除しましょう。
壁に直接おしっこが付くのを防ぎたいときに有効な対策
愛犬のおしっこが直接壁に付くのを防ぎたい場合は、壁汚れを防止するシートを貼るのが有効です。
商品によって異なる場合もありますが、壁汚れを防止するシートは
- お好みのサイズにカットできる
- おしっこで汚れたら外せる
- 洗って繰り返し使える
といった特徴があります。
- トイレトレーが壁の近くにある
- 愛犬が壁の近くで頻繁におしっこをする
といった場合は、こうした壁汚れを防止するシートを活用すると良いでしょう。
6. 【場所別】犬のおしっこの臭いをすぐに除去する方法
ここまで犬のおしっこの臭いを軽減できる対策を説明してきましたが、中には犬のおしっこの臭いがどうしても気になって「今すぐ臭いを何とかしたい!」と思っている方もいるかもしれません。
説明したきたのは今後臭いが気にならないようにする「対策」のため、効果が表れるまで少し時間を要する場合があります。
「犬のおしっこの臭いはすぐに除去できないの?」と思われるかもしれませんが、そのような心配をする必要はありません。
犬のおしっこの臭いをすぐに消せる対処法として有効なのが、クエン酸です。クエン酸は、犬がおしっこをする(おしっこをしやすい)
- トイレトレー
- フローリング
- カーペット
のいずれの場所においても、すぐに臭いを除去するアイテムとして活躍します。犬のおしっこはアルカリ性です。臭いは反対の性質を持つものを使うと除去できるため、酸性であるクエン酸が有効なのです。
クエン酸もスーパーやドラッグストア、100円ショップで売られているため、気軽に購入できます。犬のおしっこの臭いをすぐに除去できるよう常備しておくと良いでしょう。
では、犬がおしっこをする(おしっこをしやすい)場所で、クエン酸をどのように使えばすぐに臭いを取り除けるのかを説明していきます。
6-1. トイレトレーの場合
「2. 犬のおしっこの臭いを防ぐ対策【トイレトレーの場合】」でも説明した通り、トイレトレーは家の中でも犬のおしっこの臭いが最も発生する場所です。
そんなトイレトレーについた犬のおしっこの臭いを除去するには、クエン酸水(クエン酸を溶かした水)にトイレトレーをつけ置きするのがおすすめです。30分ほどつけておけば、犬のおしっこの臭いを軽減できます。
「ぬるま湯3リットル+クエン酸20グラム」がつけ置きで使うクエン酸水の目安になりますが、トイレトレーの大きさによってはこの限りではありません。目安量を参考にして、トイレトレーの大きさによってクエン酸水の量を調整するのがおすすめです。
ただ、クエン酸によっては使う量に対して必要な水量は異なることもあります。パッケージに規定量の記載があれば、その量を守るようにしましょう。
6-2. フローリング・カーペットの場合
フローリングとカーペットは、霧吹きに入れた「ぬるま湯200ミリリットル+クエン酸小さじ1」のクエン酸水で犬のおしっこの臭いを取り除けます。
クエン酸水を使った犬のおしっこの臭いの除去方法は簡単です。
- おしっこの臭いが気になるところに吹きかける
- ふきんやタオルで吹きかけた場所を、軽くたたいて馴染ませる
「クエン酸水を吹きかけるだけでは、効果はないの?」と思われるかもしれませんが、2の作業を行うことでクエン酸が浸透しておしっこのアンモニア臭を弱めてくれます。吹きかけたら馴染ませるのは忘れずに行いましょう。
クエン酸水を使うときの注意事項!
犬のおしっこの臭いを一刻も早く除去したいといって、クエン酸水を過度に吹きかけるのは控えましょう。フローリングやカーペットにダメージを与えることになります。
クエン酸水は、数回吹きかける程度に留めましょう。
7. 専門家に診てもらうべき犬のおしっこの臭いの特徴2つ
犬のおしっこの臭いは、ここまで説明してきた対策と対処法を行えば気になることは少なくなりますが、中には注意しなければならない臭いがあります。それが、次の2つの特徴を持つおしっこの臭いです。
これらの臭いがおしっこからする場合は、犬が病気を患っている恐れがあります。臭い対策を徹底するのも良いですが、臭いを消すことばかりに気を取られていると大切な犬の命が危険にさらされるリスクがあることも忘れてはなりません。犬のおしっこの臭い対策と共に臭いのチェックをし、上記2つの臭いがする場合は専門家に診てもらうことを優先しましょう。
ここでは、専門家に診てもらうべき2つの臭いについて考えられる病気を説明していきます。
7-1. 強いアンモニア臭がする
犬のおしっこから強いアンモニア臭がする場合は、膀胱炎を患っている恐れがあります。
膀胱炎を患うと強いアンモニア臭がするのは、水分が不足することでおしっこの色が濃くなるからです。水分補給を十分にさせていないと、おしっこの回数が減って膀胱炎になりやすくなります。
普段、ドライタイプの餌を多く与えていると水分が不足しがちになり、膀胱炎を招くことがあります。犬が膀胱炎にかかっていると、おしっこから強いアンモニア臭がする他、
- おしっこの回数が多い
- おしっこが出るまでに時間がかかっている
- 血尿が出ている
といった症状が出ることがあります。上記の症状も現れているのであれば、動物病院で診てもらいましょう。
7-2. 甘い臭いがする
犬のおしっこから甘い臭いがする場合に疑われる病気は、糖尿病です。
糖尿病は、血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの分泌が不足し、血糖値が高い状態が続くことで起こる病気です。犬が糖尿病にかかっている場合、おしっこの臭いに以上がある他、
- 多く水分を飲む
- おしっこの回数が多い
- 食欲がない
- 体重が減っている
- 嘔吐する
といった症状が見られることがあります。
なんとなくおしっこから甘い臭いがするけど糖尿病かどうか分からない場合は、上記の症状がないかを確認し、該当するのであれば早めに動物病院へ連れて行きましょう。
8. 自力では犬のおしっこの臭い対策が難しい場合は業者に依頼するのが有効
ここまでお読みになって、自力で犬のおしっこの臭い対策を行えそうと思っていただけたら幸いですが、
「犬を多く飼っているため、手の施しようがないほどおしっこの臭いがまん延している…」
「犬のおしっこの臭い対策をしたいけど、しつけがうまくできていないから難しい…」
といったように、自力では犬のおしっこの臭い対策が難しいと感じている方もいるかもしれませんね。
犬のおしっこの臭いは放っておくと家の衛生環境が悪化してしまうため、なるべく早めに臭い対策をするのがベストですが、どうしても難しい場合はペット消臭の専門業者に依頼するのがおすすめです。
ペット消臭の専門業者は、犬のおしっこの除去から家の臭い対策まで幅広い消臭サービスを提供しています。費用は発生しますが、ペット消臭のプロによって適切な臭い対策が行われるため、自力で対応するより安心できます。
リスクベネフィットは、犬の消臭清掃サービスをご提供している特殊清掃の専門会社です。以下の通り、臭いのもとの除去から除菌・消臭まで徹底した清掃作業を行っています。
【犬の消臭清掃の作業内容例】
壁紙剥がし | 臭気を吸い込んだ壁紙剥がし |
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除菌作業 | 専用薬剤を使った雑菌処理 |
フェロモン臭分解 | 内装材である壁面や床上の臭気のもとになる フェロモン臭を分解 |
特殊コーティング | 尿による汚染が激しい部屋のフロアカーペットを剥がし、専用コーティング剤を塗装 |
完全消臭作業 | 世界最高水準のオゾン発生器を用いた除菌・消臭 |
リスクベネフィットが提供している特殊清掃は、他社と比べると消臭技術に大きな差が出ます。その消臭技術に差が出るのが、次の3つです。
リスクベネフィットでは特殊清掃のノウハウを活かし、犬のおしっこを完全消臭してきた豊富な実績があります。当社が対応した犬のおしっこの消臭施工事例をご覧いただければ、その実績をご理解いただけます。
リスクベネフィットが対応した犬のおしっこ消臭の最新成功事例はこちら
犬のおしっこの臭い対策が自力では難しい方は、リスクベネフィットまでお気軽にお問合せください。
まとめ
犬のおしっこはあまり臭わないものですが、おしっこをした後掃除せず放置しておくと、菌が繁殖して臭いが発生してしまいます。
日頃、犬がおしっこをする(おしっこをしやすい)場所で次の対策をしておくことで臭いを軽減できます。
他にも次の対策を行っておくと、臭い対策として万全です。
ただ、臭い対策をしても次のような臭いが愛犬のおしっこからする場合は、病気にかかっているかもしれません。この場合は、早急に専門家に診てもらうことが非常に重要です。
犬のおしっこの臭い対策はすぐに効果が表われるものではありませんが、病気の場合を除いては日頃から心がけておけば臭いが気になることは減ってくるはずです。
愛犬と気持ち良く過ごすためにも、犬のおしっこの臭い対策をしっかり行っていきましょう!