「一人暮らしの身内が孤独死してしまったらどうしよう」
「孤独死ってどうした起こってしまうのかな?」
様々なことが原因で引き起ってしまう孤独死。高齢者が一人暮らしをしている場合には、目を反らすことができない問題ですよね。
その孤独死の原因ですが、64.7%が「病死」という統計が出ています。
そのほか、「自殺」や「事故」なども孤独死の原因として挙げられます。
では、どのような人が孤独死してしまうのでしょうか?その傾向としては以下の3つが上げられます。
孤独死は、高齢者本人としても、家族などの周りの人々にとっても深刻な問題です。一人暮らしによって孤独死が起こってしまうこととなりますが、様々な状況により高齢者が一人暮らしをせざるを得ない状況を根絶することは難しいからです。
とはいえ、近年では自治体や民間企業が孤独死を起こさないために様々な取組やサービスを行っています。やむを得ず一人暮らしをせざるを得ない状況の高齢者でも、適切な方法を取ることで孤独死は十分に防ぐことが可能なのです。
孤独死の原因を知ることで防げる対策方法を選ぶことができ、孤独死のリスクを下げることが可能となります。
そこでこの記事では、孤独死の原因を掘り下げると同時に、孤独死を予防するために詳しく解説していきます。
これを読んでいただくことで、孤独死が引き起ってしまう原因や傾向を理解でき、未然に防ぐための対策も理解できるでしょう。ぜひお読みいただき、孤独死防止に役立てていただければ幸いです。
Contents
1.孤独死の原因
冒頭でも解説した通り、孤独死の原因の約6割が「病死」との統計が出ています。その他には自殺や事故死が孤独死の原因となっています。以下はその割合です。
参考:一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会「孤独死レポート」より
ここでは、その原因について詳しく解説していきます。
1-1.病死
孤独死の原因として最も多いのが、「病死」。その割合は全体の64.7%に及びます。
病名としては、例えば以下のようなものが想定できます。
高齢者の孤独死の原因
- 心疾患
- 脳血管疾患
- 肺炎
- 老衰
- 悪性新生物(がん)
これらの多くは一人暮らしの高齢者が発作などを起こしてしまい、助けを呼ぶことができずにそのまま亡くなってしまったり、体調不良をわかっていながら一人で病院に行くことができずに亡くなってしまうケースなど。
また、こうした疾患は生活習慣の乱れから引き起こされることも多い傾向があります。孤独死をしてしまう高齢者の多くが一人暮らしで、生活習慣や食生活が乱れているという事実があるのです。
自分の生活にかまわないようになり、その結果自宅で病死をしてしまうケースは後を絶ちません。
1-2.自殺
孤独死の原因の第2位は自殺です。病死の次に自殺が多いということに驚いた方もいるのではないでしょうか?
一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会の孤独死レポートによると、自殺による孤独死の割合は全体の約11%にもおよびます。
年代別に見ると、高齢者の自殺は1割にも満たず、実はその9割以上が50代までの現役世代だということが分かります。
参考:一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会「孤独死レポート」より
上記のグラフから自殺している年代は20~40代までで7割以上も占めていることが分かります。自殺による孤独死は、若い年代に比較的多いといえるのです。
自殺によって孤独死に至ってしまう人の多くは、仕事上の悩みを持っていたり無職、貧困などの問題を抱えています。そうした悩みは現役世代、特に40代までの若い世代に多く、自殺に至ってしまうのです。
1-3.事故
その割合は2%と多いとは言えませんが、事故死による孤独死もあります。
これは、例えばお風呂で滑ったり脚立から落ちて頭を打ってしまい、助けを呼ぶことができずに亡くなってしまうケースなどです。
また、寒い気候で暖かいお風呂に入る時など、その気温の変化で起こるヒートショックによる死亡事故なども原因として挙げられます。ヒートショックは冬季に起こりやすいため注意が必要です。
2.孤独死してしまう人の傾向
孤独死の直接の死因は「病死」が最も多いことは解説した通りです。では、そもそもどのような人が孤独死に至ってしまうのでしょうか?ここでは、その傾向を見ていきましょう。
主な傾向や特徴として、以下の2つが挙げられます。
それぞれについて、詳しく解説していきます。
2-1.60代の高齢者
孤独死が最も多い年代は、60代の高齢者です。
※一般社団法人日本少額短期保険協会孤独死対策委員会「孤独死レポート」より
上のグラフを見ると、孤独死者の約3割が60代だということが分かります。
一般的に60代といえばまだ仕事をしている人も多く、健康な年代との印象があります。そのため、孤独死の3割が60代ということを意外に思われる方も少なくないかもしれません。実際、60代はまだ健康に不安などがない人が多く、一人暮らししている高齢者も多いのは間違いがないでしょう。
だからこそ、孤独死のリスクが高いとも言えるのです。60代で一人暮らしをしている高齢者でも、どのような突発的な事故や病気がいつ起こるかわからない、ということは認識する必要があるといえるでしょう。
その点、70代になると健康に不安を持つ高齢者が増え、家族と暮らしたり老人ホームなどに入居する人が増えます。
そういった理由から、実際には60代は最も孤独死率が高くなっているのです。
2-2.家事の苦手な男性
孤独死してしまう人の傾向として、「家事の苦手な男性」ということは挙げられます。
実は、孤独死は女性よりも男性が圧倒的に多いという統計が出ているのです。以下の円グラフをご覧ください。
このように、孤独死の男女比を比べると圧倒的に男性の割合が多いことが分かります。
その理由としては、家事を苦手とする男性が多いという点が上げられます。現在の高齢者の男性の多くは、現役時代に料理や掃除などの家事を妻が行うことが一般的だったため、自身で行うことを苦手としています。
伴侶の死や熟年離婚などにより一人暮らしになった高齢者の男性は、片付けや家事などができないために生活の質を下げてしまいがちです。コンビニ食や外食に頼ることになると、栄養バランスが悪くなり健康を悪くしてしまいます。
その結果体調を崩し、最悪の場合、孤独死に至ってしまうことが少なくないのです。
もちろん家事を得意とし、自身の健康管理をしっかり行う高齢者の男性もいます。しかし、家事を苦手とする男性は女性よりも多いためにこのような結果になっていると考えられます。
3.孤独死を引き起こす「高齢者の一人暮らし」が増加している理由
そもそも高齢者の一人暮らしが増えているという点も孤独死が増えている理由なのです。
以下の、厚生労働省が行った調査をもとに65歳以上の単身世帯数の推移を表したものをご覧ください。
年々65歳以上の単身世帯が近年増え続けているのがお分かりいただけるかと思います。2010年と2019年を比べると、およそ1.5倍近くに増加しているのです。
では、なぜ近年高齢者の一人暮らしが増えているのでしょうか? その理由としては、主に以下の3点が挙げられます。
それぞれについて、詳しく解説していきましょう。
3-1.生涯未婚率が増加している
未婚率の増加により、高齢者の一人暮らしが増えているという事実があります。
以下は、生涯未婚率の推移を示したグラフです。2000年以降、飛躍的に伸びているのがわかります。
※50歳までに結婚しない人は生涯を通して未婚であるとの推測により算出されたデータ
このデータによると、結婚していないために高齢者での一人暮らしが増えていると言えます。生涯未婚率増加の原因としては様々なことが挙げられます。以下に主なる2つの理由を挙げました。
生涯未婚率増加の原因
- バブル崩壊後の経済的な困窮
- 女性の社会進出
生涯未婚率が急増する直前の1990年代初頭にはバブルが崩壊し、日本全体が不景気な状況に陥りました。それにより経済的な格差が起こってしまい、経済的な事情が原因で未婚率が増加したと考えられます。経済的な困窮は少子化の原因としても社会問題になっています。
また、2000年頃から女性の社会進出が活発化したことも未婚率増加の原因として挙げられます。
それまでは結婚したら家庭に入るという女性が多かったところが、女性が経済的な自立を実現したために結婚する必要性を感じなくなった、といった事実もあるでしょう。
3-2.人と接しなくても生活できてしまう
近年は人と接しなくても生活できてしまうことも、高齢者の一人暮らしが進む要因の一つでしょう。インターネットなどの影響で、誰かとコンタクトを取らずとも生活ができてしまうため一人暮らしのハードルが下がっているといえます。
2020年の内閣府の調査によると、60歳以上の高齢者のうち「人と直接会って会話をする頻度」を「週に1回以下」とする人は12.6%との結果が出ています。この数字は5年前が5.2%で、2倍以上の数となっていることが分かります。
※令和2年度 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果より
また、2015年には人と直接会って会話をする頻度を「ほとんど毎日」とする割合が86.5%だったのに対し、2020年には71.9%と14.6ポイントも減少しています。
これらの理由として、以前は周りとコンタクトをとる主な手段が手紙や電話に限られていましたが、近年はインターネットの発展により様々な手段が出てきている点が挙げられます。
2020年の調査によると、PCやスマートフォンなどの情報機器を「いずれも使わない」とする人は13.4%。2015年の23.3%から大幅に減少していることがわかっています。つまり、PCやスマートフォンを使用する人は増加傾向にあるということです。
※令和2年度 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果より
近年では高齢者がインターネットを利用して、EメールだけでなくスマートフォンのメッセンジャーアプリやSNSなど、様々な手段によって周りとコンタクトをとることが一般化しているといえます。
また、宅配サービスの充実も人と接する機会の減少に一躍買っています。60歳以上の情報機器の利用状況によると「インターネットで情報を集めたり、ショッピングを利用する」と答えた人の割合は、2015年が16.5%だったのに対し、2020年には31.7%と倍近くになっているのです。
ネットショッピングでは本や電化製品、洋服などのほか、生活必需品や食べ物に至るまで、あらゆるものをすぐに宅配してくれます。食品の宅配サービスも充実しているため、家にいながら好きなものを選んで配達してもらうことも可能です。
以前は体調不良や高齢化による不自由がある状態でも、必要なものを買いに出かける必要がありました。しかし近年ではわざわざ買い物に出る必要がないのです。そのため、高齢者でも一人暮らしをしやすくなったといえるでしょう。
3-3.貧困により一人暮らしするしかない
高齢者の貧困が原因で一人暮らしを余儀なくされているケースも多いといえるでしょう。金銭面が原因で有料の施設などの入居などができない場合が当てはまります。
以下は、65歳以上の単身世帯の相対的貧困率の比較です。
この表からもわかるように、65歳以上の貧困率は高いと言わざるを得ません。特に、65歳以上の女性の単身世帯の半数以上が貧困状態にあるとの数字が出ているのです。ではなぜ、このような結果になっているのでしょうか?
その理由としては、高齢者の多くが公的年金を主な収入源にしていることが挙げられます。
厚生労働省によると、老後の高齢者世帯における収入源の8割以上を公的年金が占めている割合は、全体の60.9%に及びました。
その中でも、高齢者の単身世帯は二人以上の世帯に比べ、「厚生年金や共済年金」ではなく「国民年金(基礎年金)」のみ受給している比率が高いのです。
以下の表は、単身世帯の男女と夫婦世帯の「厚生年金や共済年金」の需給の有無を調査したもの。これによると、単身男性で「厚生年金・共済年金」を受給していない人は7.8%、単身女性では14.7%にも及ぶのに対し、夫婦世帯で受給していないのは1.7%との結果が出ています。
厚生年金・共済年金 の有無 | 単身男性 | 単身女性 | 夫婦世帯 | |
---|---|---|---|---|
受給者に占める構成比(%) | あり | 92.2% | 85.3% | 93.9% |
なし | 7.8% | 14.7% | 1.7% | |
公的年金受給額(万円) | あり | 187.1 | 151.8 | 216.2 |
なし | 60.3 | 53.8 | 99.6 | |
世帯収入150円未満の世帯の割合 | あり | 28.9% | 45.0% | 10.3% |
なし | 80.8% | 91.7% | 58.1% |
(資料)厚生労働省『老齢年金受給者実態調査』(2012年)
また、「厚生年金や共済年金」を受給していない人の公的年金受給額は、それを受給する場合の3分の1ほどの水準となっているのです。そして「厚生年金や共済年金」を受有していない単身男性の約8割、単身女性の約9割が世帯収入150万円未満となっている事実もあります。
現役時代の賃金が低かったり、現役時代に年金保険料を払わなかったために年金を受給できなかったり、受給額が低いといったことも、単身世帯によく見られる傾向です。「3-1.生涯未婚率が増加している」でも解説した通り、そもそも低収入により結婚ができなかったという場合もあり、そうした場合に貧困状態に陥いってしまう可能性が高いのです。
貧困状態にある高齢者は、例えば有料の老人ホームに入居を希望したとしても資産がないため、それは叶いません。自治体などが運営している特別養護老人ホームであれば費用は安く済みますが、希望者が多くなかなか入居できないのが現実です。
家族がいれば家族のもとで暮らす選択しが取れますが、未婚者であれば子がいない場合がほとんどですし、子がいたとしても様々な事情により家族に頼れないこともあります。
その結果、やむを得ず一人暮らしをせざるを得ない状況があるのです。
4.孤独死を起こさないためにできること
ここまで解説してきたように、様々な状況により孤独死が起こってしまう原因を消し去ることは簡単ではありません。とはいえ、工夫をすることで孤独死を減らすことも可能です。
具体的には、以下の5つの方法を紹介します。
4-1.家族が頻繁に連絡を取る
高齢者の一人暮らしの家族がいる場合は、頻繁に連絡を取ることで高齢者の無事を確認しましょう。
以前は電話での連絡が常でしたが、幸いなことに近年では様々な連絡手段があります。もしも電話で連絡する時間がなくても、メールやSNSなどで安否の確認は手軽に行えます。
なるべく頻繁に連絡を取ることで体調不良にも気づくことができますし、高齢者の家族の異変にも気づきやすくなります。万が一のことがあった場合にも長い期間放置するようなこともなく、警察や救急車などを呼びやすいでしょう。
また、高齢者の家族が近くに住んでいる場合には家に立ち寄り、玄関のポストをチェックするなど家の様子を見るようにしましょう。新聞や郵便物が溜まっているようであったり、昼間なのにカーテンが締まりきりになっているなどの場合は安否の確認を行います。
4-2.訪問サービスを利用する
訪問介護、高齢者向けの宅配弁当、その他様々な宅配サービスを利用することもおすすめです。定期的に家の様子を見てもらえる訪問サービスは異変に気付きやすくなります。
訪問介護であれば、何かがあったときにすぐに対応できるというメリットがあります。また、宅配弁当や様々な宅配サービスも、配達員と顔なじみになったりすると万が一の際に異変に気付いてもらえる可能性は高くなります。
4-3.ボランティアなど社会活動に参加する
ボランティア活動やサークルへの参加も効果的です。孤独死は、周りとの孤立が原因により引き起こされる可能性が高まります。社会との関わりを持つことで万が一の場合に助け合える関係を作ることができれば、その予防にもなるのです。
そして実は、近年は高齢者がボランティアなどの社会活動へ参加する人は増加傾向にあります。以下は、厚生労働省が2020年に調査した「高齢者の社会活動への参加状況」です。これによると、「社会活動にまったく参加したことがない」とする高齢者は35.0%。これは5年前(第8回)の47.6%から大幅に減少しています。
※令和2年度 第9回高齢者の生活と意識に関する国際比較調査結果
以前は高齢者の半数近くが社会活動への参加をしてこなかったのが、近年ではそうした活動が一般化しているのは注目すべき点です。
社会活動への参加に抵抗がある人や、面倒に思う人もいるかもしれませんが、実はこのような活動で社会との繋がりを持つことは近代では当たり前になりつつあるのです。
4-4.老人ホームやデイサービスを利用する
一人での生活が難しくなったら、有料老人ホームや高齢者住宅への入居がおすすめです。老人ホームは安否確認や健康管理をしっかり行ってくれるため、最も安心な手段です。
施設によって様々なレクリエーションやイベントなどが開催されることも。地域住民の方や子供たちとの交流が増えるなど、様々なメリットがあるのです。
また、デイサービスの利用もおすすめです。地域のデイサービスを利用することで家に籠りきりの生活を改善することができます。デイサービスでは運動ができたり、食事の提供や入浴など様々なサービスを受けることが可能です。
高齢者の多くは、「できれば自宅にいたい」と考えています。自宅での生活を中心に、必要に応じてデイサービスを利用するといった選択は高齢者にとっても安心しやすい環境です。
4-5.自治体のサービスを利用する
所得が低く様々な有料サービスを受けづらい状況にあったら、自治体が独自で行っている高齢者向けのサービスを利用することもお勧めです。
近年では自治体が孤独死対策のために、様々な高齢者向けのサービスを行っています。以下はその代表的な例です。
自治体の高齢者向けサービスの例
- 配食サービス
- 安否確認サービス
- 緊急通報装置の貸し出し
- バリアフリーリフォーム支援
- 福祉用具、補助具の貸し出し
- 家庭ごみ訪問収集
- 配達員による異変報告
このように、自治体によって様々な高齢の単身者向けサービスを行っています。どのようなサービスがあるかは自治体によって異なりますので、お住まいの地域で確認してみましょう。
見守りロボット「いまイルモ」の事例
北海道亀田郡七飯町では、一人暮らしの高齢者を見守るための「独居老人等見守り支援事業」として、IT技術を組み込んだ「いまイルモ」というシステムを導入しています。
「いまイルモ」という電子端末を家庭に設置することで、日常の状況をモニタリング。そのデータを家族や近隣住民、町の職員などが見守るといったシステムです。
高齢者の単身世帯だけでなく、サービス付き高齢者住宅や老人ホーム等様々な施設でも活用できる「いまイルモ」は現在では多くの自治体で導入されています。
5.孤独死が起きてしまったらやるべきこと
どれほど気を付けていても、孤独死を根絶するのは難しいことです。ここからは、万が一孤独死が起こってしまった場合にやるべきことを解説していきます。
孤独死が起こってしまった場合には以下の流れで対応を行います。
5-1.①警察へ連絡・身元確認
孤独死を発見したらまずは警察へ連絡します。対象者が亡くなっているかどうかわからない場合には救急車を呼び、亡くなっていることが分かる場合には警察への連絡となります。
警察が到着したら現場検証が行われ、必要に応じて遺体は警察が引き取ります。これは、どのようなことが原因で亡くなったかを調べるためです。引き取った医師や検察官による検視が行われます。
発見者が家族などの身内の場合は身元確認は必要ありませんが、そうでない場合は現場検証とともに身元確認を行い、警察から遺族へ連絡する流れとなります。
5-2.②葬儀の手配
葬儀の手配を行います。
一般的な状況と違って遺体が警察に引き取られる場合、遺族に遺体がいつ戻ってくるのかはなかなか読めない部分です。
しかし、いつでも動くことができるようにあらかじめ葬儀の手配をしておきます。検察が終わり、引き渡しが行われたのちに葬儀を行います。
ただし、遺体の状態が悪く運搬が難しい場合などは警察で火葬をすることもあります。この辺りは状況によって異なるため、どうするべきかは警察や葬儀屋に確認する必要があります。
5-3.③孤独死した現場の片付け
孤独死した現場の片づけを行います。孤独死後どれくらいで発見されたかにもよりますが、時間が経過している場合は遺体の痛みによって部屋が汚れてしまうことがあります。
そのような状況でも清掃を行い、臭いも完全に除去する必要が出てきます。
孤独死現場である家は、ゴミや不用品、遺品などが放置されていることも少なくありません。それらもすべて片付け、また人の住める状況にする必要があります。
そうした清掃は素人や一般的な清掃業者には難しいでしょう。そうした場合に清掃を行うのは「特殊清掃業者」です。
特殊清掃業者は清掃や消臭など、孤独死の消臭に特化した技術を持つ専門家です。特殊清掃業者に依頼することで、部屋をまた人の住める状態に戻すことが可能となるのです。
孤独死が起こってしまった場合の流れに関しては、「孤独死の葬儀を徹底解説!発見後の流れから清掃までを解説」でも解説していますので、ご参考にしてみてください。
孤独死の特殊清掃ならリスクベネフィットがおすすめ
リスクベネフィットは孤独死清掃や消臭に特化した清掃が可能です。
ゴミの撤去や清掃はもちろん、完全消臭の確かな技術を持っています。
これら3つの作業において特許技術を取得しており、腐敗臭も完全消臭することが可能です。
6.まとめ
以上、この記事では孤独死の原因について詳しく解説してきました。
この記事を読んで分かったこと
- 孤独死の原因
- 孤独死してしまう人の傾向
- 孤独死を引き起こす「高齢者の一人暮らし」が増加している理由
- 孤独死が起こらないためにできること
- 孤独死が起きてしまったらやるべきこと
近年、高齢者の一人暮らしが増えていることで孤独死のリスクは高まっています。とはいえ、それに応じて自治体も孤独死防止のための取り組みを行っていたり、インターネットの活用などで生活しやすくなっているといった一面もあります。
高齢者の家族がいる場合には自治体や民間業者などで利用できそうなサービスがあれば活用し、大切な人が孤独死をしてしまうことを防ぐためにできることを探しましょう。
この記事が、その助けになれば幸いです。