「床下浸水してしまったけど、自宅には被害がないから消毒は必要ないだろうか?それとも、衛生対策として消毒した方が良いのだろうか?」
この記事を読んでいる方は、台風や豪雨などによって床下浸水してしまったら衛生対策として消毒すべきかどうか、判断に迷っているのではないでしょうか。
結論からいうと、床下浸水したときの消毒は原則として不要です。ただ、床下浸水の状態などによっては消毒すると良いケースがあります。
詳しくは後述しますが、床下浸水してしまったら床下の掃除と乾燥をしっかり行えば衛生対策ができるものの、上記のケースに該当する場合は床下を消毒をしておくことで汚染のリスクを下げられます。
ただ、浸水した床下を消毒をするときは、いきなりその消毒作業に入ってはなりません。消毒の効果を発揮させるために、以下をしっかり対応してから消毒作業をすることが非常に重要です。
この記事では、床下浸水してしまったときの消毒について説明していきます。
床下浸水してしまったら衛生面で心配なことも多いと思いますが、本記事を読んでいただければ、床下浸水において、消毒を含めた適切な対処を行っていただけるようになるのでぜひ参考にしてください。
※簡潔にまとめた動画も作成いたしました。
Contents
1. 床下浸水したときの消毒は「原則として不要」
冒頭でも説明しましたが、床下浸水したときの消毒は原則として不要です。このことは、厚生労働省が公式サイト「被災した家屋での感染症対策」で明確に示しています。
床下浸水してしまったときに、特に重要となる対処として厚生労働省が示しているのは、清掃と乾燥です。床下浸水の水は衛生状態が良くないため、この2つを怠ってしまうと床下に細菌やカビが発生しやすくなり、
- 感染症を引き起こすリスクが高まる
- 家の寿命が短くなる
といったような健康面や生活面で支障をきたす事態を引き起こしてしまいます。
ただ、清掃と乾燥をしっかり行えば衛生対策ができる床下浸水でも、以下のように消毒すると良いケースもあるため「消毒を全くしなくて良い」とはいえません。
- 大きな被害はないが汚染が心配な場合
- 乾燥しにくい床下である場合
- し尿・浄化槽から水があふれている場合
- 動物の死骸や腐敗物が流れている場合
- 氾濫した河川の水が流れている場合
次の章から床下浸水で消毒が必要になる上記のケースについて解説し、具体的な消毒方法も説明していきましょう。
2. 床下浸水したときに消毒すると良い5つのケース
床下浸水したときに消毒すると良いのは、次の5つのケースです。
2-1. 乾燥しにくい床下である場合
床下浸水してしまったときの重要な対処の1つに、床下を掃除した後の「乾燥」があるのは、床下をしっかり乾燥させることで、
- 感染症の原因となる細菌が増えるのを防ぐ
- 家の耐久性が弱くなる原因となるカビが発生するのを防ぐ
といった健康面と住居面の対策ができるようになるからです。しかし、乾燥しにくい床下である場合は、上記のような対策が難しくなる恐れがあるため消毒をしておいた方が安心です。
「そもそも床下は日が当たらないため、どの床下も乾燥しにくいのでは?」と思われる方もいるかもしれませんね。確かにそうなのですが、床下のタイプや家の立地によって湿気の溜まりやすさが異なることもあるのです。
乾燥しにくい床下というのは、
- 布基礎(点で家を支える構造)
- 床下の空間が不十分
- 土壌が湿地
- 隣の家と至近距離
といった特徴が挙げられます。上記に該当する場合は、床下に湿気が溜まりやすいので消毒しておくと良いでしょう。
2-2. し尿・浄化槽から水があふれている場合
「し尿・浄化槽」というのは、お手洗いからの「し尿」と台所などから排出された水を消毒・浄化する水槽のことです。
【し尿・浄化槽の例】
し尿や雑排水を消毒・浄化するのは公共の水域に流しても問題がないようにするためなのですが、そんなし尿・浄化槽が破損していて、そこから水があふれている場合は、消毒をしておくと安心です。
「し尿や雑排水が放流しても問題がないように消毒・浄化されているのであれば、消毒しなくても良いのでは?」と思われるかもしれませんが、し尿・浄化槽からあふれた水は全て質が良いものとはいえません。
- し尿・浄化槽にほこりなどが詰まっている
- 使用水量がし尿・浄化槽で処理できる水量を超えている
- 使用済の油を流している
といった状況が重なっている場合は、し尿・浄化槽からあふれた水の質が悪化している恐れがあります。
し尿・浄化槽から漏水していることが分かったら、床下浸水の水にし尿・浄化槽の水が混ざっている恐れがあるので、床下の掃除と乾燥を終えたら消毒すると良いでしょう。
2-3. 動物の死骸や腐敗物が流れている場合
床下浸水で動物の死骸や腐敗物が流れている場合も、消毒した方が良いです。
動物の死骸や腐敗物の内部では細菌が増殖しているため、
- 感染症を引き起こすリスクが高まる
- 悪臭が広がる
といったような生活に悪影響を及ぼすことが発生することも考えられます。
消毒する前に動物の死骸や腐敗物を処理が必要ですが、自力では難しい場合や処理するのが苦痛な場合は、消毒を含めて床下浸水の水抜きから掃除、乾燥までを一貫して業者に依頼するのが有効です。
2-4. 氾濫した河川の水が流れている場合
家の近くに河川がある場合、台風や豪雨といった自然現象によって氾濫してその河川の水が床下に流れている場合は、消毒をした方が良いといえます。河川には汚水が含まれていることがあるからです。
通常、生活で使用していて流される水(汚水)はし尿・浄化槽や下水処理施設で浄化されて河川へ放流されます。しかし、台風や豪雨といった大雨が降ってしまうと、その汚水の一部が浄化されずに河川へ放流されてしまうことがあるのです。
床下に流れ込んだ水が、住んでいる家の近くに河川であるかの判断はしにくいかもしれません。しかし、その河川が、
- 普段からごみが捨てられている
- 周りに樹木がある
といった状況である場合、ごみや樹木が床下に流れた水と一緒にまぎれている場合は、その河川の水である恐れがあります。
いずれにしろ、家の近くの河川が氾濫したことが分かったら、床下の水抜きと掃除、乾燥を終えたら消毒をしておくのが安心でしょう。
2-5. 消毒すべきケースに該当しないが汚染の確率をゼロにしたい場合
ここまで説明してきた
- 乾燥しにくい床下である
- し尿・浄化槽から水があふれている
- 動物の死骸や腐敗物が流れている
- 氾濫した河川の水が流れている
といったケースに該当する場合は、床下が汚染する恐れがあるため消毒をした方が良いです。
しかし、上記のケースに該当しない場合でも、床下が汚染する確率はゼロとはいえません。厚生労働省が言及している通り、清掃と乾燥をしっかり行えば消毒は原則として不要ですが、自力で床下浸水の後処理を行った場合は、正しく衛生対策が行えているかは不安な面が残るでしょう。
この場合は、汚染の確率をゼロに近づけるために消毒をした方が良いといえます。今後、健康面で安心した生活を送れるよう、万が一に備えて床下浸水後に消毒をしておくのは悪いことではありません。
3. 床下浸水で消毒する前に対応すべきこと4つ
床下浸水で消毒をする場合は、その消毒前に対応すべきことがあります。
その対応すべきこととは「1. 床下浸水したときの消毒は「原則として不要」」で説明した、厚生労働省が推奨している清掃と乾燥なのですが、具体的にいうと次の4つです。
上記の対応をしっかり行わないと、消毒をしてもその効果が薄れてしまうので注意しなければなりません。1つずつ説明していきましょう。
3-1. すぐに水抜きをする
床下浸水をしてしまったら、すぐに水抜きを行いましょう。
床下浸水を初めて経験した場合は、水が溜まった床下を見てもどうしたら良いか分からなくなるかもしれませんが、まずは水抜きを早く行うことで
- 健康被害を受ける
- 家の耐久性・耐震性に影響が出る
- 漏電する
といったような生活に支障が出るリスクを避けられます。
床下浸水の水抜きは、浸水量が少なければ家庭で行えます。床板や畳、床下収納を外して、水抜きのスペースを作るといった作業が発生しますが、バケツさえあれば自力での水抜きは可能です。
浸水量が多い場合でも、工事用の排水ポンプを入手すれば家庭で水抜きできます。排水ポンプを使えば、床下浸水の水を一気に排出可能です。
「自力での水抜きは不安…」という場合でも、業者に依頼するという方法もあるので心配する必要はありません。
床下浸水したときの水抜き方法については、「床下浸水したら行うべき2つの水抜き方法|注意すること・費用も解説」で詳しく説明しています。消毒をする前に、一読することをおすすめします。
3-2. 泥を片付ける
床下浸水の水抜きをしたときに、泥があれば片付けましょう。
泥は、後述する乾燥の工程で一緒に乾燥させれば良いというわけではありません。泥には細菌が含まれているため、放置しておくとますます細菌が発生してしまいます。泥は水抜きをした後にできる限り取り除かないと、感染症や悪臭の原因になるため注意しなければなりません。
泥の片付けは、スコップやちりとりで行えます。ホウキを使って一気に掃く方法も考えられますが、泥は重さがあるためホウキだと掃除しにくいといえます。
スコップとちりとりであれば、かき出しを繰り返す必要はありますがゴミなどをすくいやすい作りになっているので、ホウキより楽に、そしてきれいに泥を取り除きやすいです。
【スコップとちりとりの例】
スコップもちりとりも、ホームセンターで500円 ~ 1,000円前後で買えます。もしご家庭になければ、普段は使う機会がなくても床下浸水の対処用として揃えておいても損はありません。
泥の量が多い場合は台車(作業用一輪車)も活用しましょう。スコップやちりとりでかき出した泥を台車に積んでいけば、大量の泥を短時間で取り除けます。
【台車(作業用一輪車)の例】
床下の泥の状況に合わせて必要な道具を揃え、片付けていきましょう。
3-3. 床下換気口に付着したごみを取り除く
床下浸水後の対応をするときは、床下の水抜きや泥取りだけに集中しがちになりますが、床下換気口のチェックも忘れてはなりません。
床下換気口というのは、その名の通り家の床下に設置されている換気口のことです。床下の風通しを良くするためにあるのですが、その床下換気口にごみが付着していると風通しの妨げになるため、そのごみも取り除くことも大切になります。
【床下換気口の例】
床下はもともと湿気が溜まりやすいですが、浸水してしまった床下はさらに湿気が溜まりやすくなっている状態です。床下の風通しを良くする換気口までが湿気が溜まるような状態であると換気口の意味がなくなる上、カビが増殖する環境が作られてしまいます。
床下の湿気によってカビが大量発生してしまったら、家の耐久性や耐震性が低くなり、その家に長く住めなくなるリスクがあることは注意しなければなりません。
大切な家に長く住むためにも床下換気口の状態もチェックして、ごみが付着していれば取り除きましょう。
3-4. しっかり乾燥させる
床下の水抜きと掃除が終わったら、床下をしっかり乾燥させることが重要です。
床下は湿気が溜まりやすい場所ではありますが、床下浸水した場合は乾燥対策を十分に行わないとなりません。十分な乾燥を行わないとカビが増えてしまい、家の基礎や土台が腐食して寿命が短くなるリスクが発生します。
自然乾燥の場合は、1ヶ月以上の期間をかけて乾燥させることが大切です。
扇風機や送風機を使っての乾燥も有効です。床下を乾燥させる時間を短縮できます。
【扇風機と送風機の例】
ただし、扇風機と送風機を活用する場合は送風にして乾燥させることが非常に重要です。早く乾かしたいからといって温風で乾燥させてしまうと、床下にある配線に熱が伝わりやすくなるため火災が発生する恐れがあります。
自然乾燥にしろ、道具を使った乾燥にしろ、乾燥させる期間と乾燥方法には注意しましょう。
床下浸水してしまったときの乾燥方法については「床下浸水の乾燥作業は必須!適切な床下浸水の乾燥作業方法を解説」で詳しく説明しています。乾燥は衛生対策のために重要な作業のため、一読することをおすすめします。
床下浸水で消毒しない場合は、どんな対処をすべき?
床下浸水で消毒しない場合でも、本章「3. 床下浸水で消毒する前に対応すべきこと4つ」で説明した
- すぐに水抜きをする
- 泥を片付ける
- 床下換気口に付着したごみを取り除く
- しっかり乾燥させる
の4つの対応を必ず行う必要があります。これらの対処は、厚生労働省が推奨している、家屋が浸水したときに重要になること「清掃と乾燥」に該当するからです。
消毒をしなくても、本章で解説した方法を参考に取り組んでみてください。
4. 床下浸水で消毒する場合の消毒方法3つ
床下浸水で消毒する前の対処を終えたら、消毒の作業に入ります。床下浸水の消毒方法には、次の3つがあります。
- 家庭で消毒薬を用意する
- 自治体に依頼する
- 業者に依頼する
上記3つのどの方法で消毒を行うと良いのかはケースによって異なりますが(「5. 【ケース別】床下浸水で消毒する場合の対応一覧」で後述)、まずは具体的な方法を1つずつ説明していきましょう。
4-1. 家庭で消毒薬を用意する
床下浸水の消毒は、家庭で消毒薬を用意すれば自力でも可能です。
家庭で消毒薬を用意して消毒する方法には、
- 一般的な床下浸水の消毒方法
- 床下浸水したときに消毒すると良いケースに合う消毒方法
の2つがあります。順に説明していきましょう。
4-1-1. 一般的な床下浸水の消毒方法
「床下の消毒」と聞くと大がかりな作業をイメージするかもしれませんが、一般的には「消石灰(しょうせっかい)」という園芸用品さえあれば、床下の消毒は十分にできます。
消石灰というのは、砕いた石灰石を焼成し、水を加えて熟成をさせた石灰のことでホームセンターで購入できます。
- 土壌を改善させる
- 動植物の健康に悪影響を与える病原菌を死滅させる
といった特徴があるため主に園芸で使われるのですが、この特性が床下浸水したときの消毒に有効なのです。
消石灰を使った消毒の方法は難しくありません。粉末で売られている消石灰を、そのまま床下に散布するだけです。1平方メートルあたり1キログラムを目安にしてまくのがポイントになります。
ただし、実際に消石灰を使って消毒するときは、取り扱いの注意事項を十分に理解してから行わなければなりません。詳しくは「7. 床下浸水で消毒を家庭で行うときの注意点3つ」で説明しているので、必ず一読することをおすすめします。
4-1-2. 床下浸水したときに消毒すると良いケースに合う消毒方法
「2. 床下浸水したときに消毒すると良い5つのケース」で説明した、消毒のケースの中でも
- 乾燥しにくい床下である場合
- し尿・浄化槽から水があふれている場合
- 動物の死骸や腐敗物が流れている場合
- 氾濫した河川の水が流れている場合
の4つのケースに該当する場合は、汚染のリスクが起きやすいため消石灰の他、別の消毒剤を使った消毒も有効なことがあります。主に、次の2つの消毒方法が使われます。
①クレゾール石鹸液
- クレゾール石鹸液を30倍に薄める
- 1をジョウロなどに入れて、床下に散布する
②塩化ベンザルコニウム
- 塩化ベンザルコニウムの濃度が、0.05 ~ 0.1%になるように薄める
- 1をジョウロなどに入れて、床下に散布する
クレゾール石鹸液と塩化ベンザルコニウムは、ドラッグストアなどで購入できます。
クレゾール石鹸液と塩化ベンザルコニウムを使った消毒方法も難しくはありませんが、消石灰での消毒と同様、取り扱いの注意を十分に理解してから使うことが非常に重要になります。「7. 床下浸水で消毒を家庭で行うときの注意点3つ」で詳しく説明するので、クレゾール石鹸液と塩化ベンザルコニウムを扱う際は必ずご参考ください。
4-2. 自治体に依頼する
台風や豪雨といった自然現象によって床下浸水をしてしまった場合は、住んでいる地域の自治体に依頼すると床下消毒を行ってくれることがあります。
【過去に自治体が実施した床下消毒の例】
自治体名 | 支援内容 | 消毒方法 |
---|---|---|
神奈川県平塚市 | 浸水被害を受けた建物に対し、市の委託業者による消毒を無料で行う ※市の委託で消毒可能なのは、床下のみ | 乾燥させた床下に塩素系の薬剤を噴霧器で散布する ※床下の水抜きや掃除は家庭で行う |
岡山県倉敷市 | 浸水被害を受けた家屋の床下などを無料で簡易消毒する | 薄めた塩化ベンザルコ二ウムの液を噴露する |
もちろん、市町村によって対応は異なりますが、自治体へ依頼すると消毒は無料で行ってくれるケースが多いです。自治体によっては、家庭で消毒できるように消毒剤の入った噴霧器を貸し出してくれます。
台風や豪雨といった自然現象以外のトラブルによる床下浸水では消毒を行ってくれませんが、自力では解決しようのない自然現象による自治体の消毒支援は、受けられるのであれば利用するのがおすすめです。住んでいる地域の自治体に問い合わせてみましょう。
4-3. 業者に依頼する
自治体への床下浸水の消毒は無料で行ってくれるものの、
- 希望者が多いと消毒の実施まで待たされる
- 消毒前に必要な水抜きや掃除、乾燥は家庭で行わなければならない
というような、消毒の時間と手間に関するデメリットがあるのも事実です。
また、家庭で消毒しようと思っても、浸水量が多く自力での消毒が難しいと分かった場合は、
- 汚染のリスクを避けるために、なるべく早く消毒したい
- 水抜きから支援を受けて消毒まで行ってほしい
といった願いも出てくるでしょう。そんなときは、床下浸水の消毒を業者に依頼するのも有効です。
業者への床下浸水の消毒は有料にはなりますが、
- 床下の状況を調査してから、適切な消毒を行う
- 床下浸水の水抜きや泥の除去といった消毒前に必要な作業も請け負う
というように、ご家庭のニーズに合う消毒と関連作業がプロの手によって行われます。
なお、リスクベネフィットでは、「水害復旧サービス」で床下浸水の消毒を承っております。以下の通り、消毒だけでなく排水や清掃といった消毒前に行うべき作業のサービスもご提供しています。
【水害復旧サービスの主な作業内容】
排水作業 | 水が抜けにくいベタ基礎のお家でも、排水ポンプを使って素早く排水 |
---|---|
床下汚泥除去 | 床の切断による復旧費用を抑えるために、点検口などを利用して汚泥を除去 |
消毒剤散布 | 消毒剤の散布と拭き上げ |
オゾン燻製 (消臭消毒) | 国内最高峰の「オゾンショックトリートメント法(R)」を用いた消臭消毒 |
消毒剤散布サービスについては、消毒効果を得られるよう、床下を徹底して洗浄してから、
- 泥と一緒に流れ込んできた雑菌を死滅させ、高いカビ防止効果を期待できるオリジナルの消毒剤「RB酸水」を使用
- 仕上げに、人間が入れない床下の狭い箇所まで除菌消毒可能な「オゾン燻製」を実施
というように、高レベルの技術を駆使して消毒作業を行っています。
床下浸水の消毒はもちろん、水抜きや掃除といった作業も自力では難しいと感じる場合はお気軽にお問合せください。
5. 【ケース別】床下浸水で消毒する場合の対応一覧
ここで「4. 床下浸水で消毒する場合の消毒方法3つ」で説明した消毒方法をケース別に整理します。
ケース | 消毒方法 |
---|---|
自力で消毒できる | 家庭で消毒薬を 用意する |
・自然災害による床下浸水で、 自力での消毒が難しい ・消毒前の対処(水抜きや掃除、乾燥)を 家庭で行えたけど、消毒は自力では不安 ・自力での消毒は難しいけど、 なるべく費用をかけずに消毒したい | 自治体に依頼する |
・自然災害による床下浸水で、 自力での消毒が難しい ・消毒前の対処(水抜きや掃除、乾燥)から消毒まで、一連の対処が自力では不安 ・費用が発生しても、しっかりとした 床下消毒を行いたい | 業者に依頼する |
消毒を自力で行えそうな場合は、家庭で消毒薬を用意して消毒すれば、作業の負担はあるもののコストは抑えられます。
床下浸水の消毒前の対処は行えたけど、消毒となると危険が発生しそうで不安があるという場合は、自治体に消毒を依頼する方が安心できるでしょう。
床下浸水の消毒前の対処から消毒までの一連の作業が自力では不安があり、床下浸水に対する正しく適切な対処を行うのが難しい場合は、業者に依頼するのがおすすめです。
どのような消毒方法が適しているかは、床下浸水の状況とご自身の力量に合わせて選ぶと良いでしょう。
6. 床下浸水で消毒が必要な場合にかかる費用
ここまで床下浸水で消毒する前の対処や消毒方法を説明してきましたが、実際に床下浸水で消毒する場合はいったいどのくらいの費用がかかるのか、気になりますよね。
目安にはなりますが、
- 家庭で消毒する
- 自治体に依頼する
- 業者に依頼する
の3つの消毒方法別に費用を試算すると、次のようになります。
床下浸水の消毒方法
1. 家庭で消毒する
費用(目安)約10,000円 ~
【内訳】
- 消石灰(10キログラム):1,000円 ~
- 作業用手袋:200円 ~
- 長靴:2,000円 ~
- 作業服(上下):3,000円 ~
- 粉塵マスク:500円 ~
- 作業用ゴーグル:300円 ~
2. 自治体に依頼する
費用 無料
3.業者に依頼する
費用(目安)約15万円 ~
※1平方メートルあたり1,500 ~ 2,000円が相場
上記3つの消毒方法でかかる費用について、詳しく見ていきましょう。
床下浸水の処理全般にかかる費用を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
6-1. 家庭で消毒する場合
家庭で消毒する場合は、「4-1. 家庭で消毒薬を用意する」で説明したような消毒薬を購入する必要があります。
一般的な消毒方法である消石灰は、1袋10キログラム1,000円から販売されていることが多いです。
ただ、床下全体に消石灰を散布する必要があるため、1袋10キログラムでは足りません。消石灰は1平方メートルあたり1キログラムを目安にしてまく必要があるため、住んでいる家の平米数に合わせて数を用意する必要があります。
【消石灰の購入個数例】
家が100平米の場合、1袋10キログラムの消石灰は10袋必要
→ 消石灰(10キログラム)1,000円 × 10袋 = 1万円
さらにいうと、家庭で床下浸水の消毒をする場合は、消毒の際に着用する服装も揃えなければなりません。「7-1. 素手・素顔で行わない」でも説明することですが、普段着で消毒作業をすると健康被害を受ける恐れがあるからです。
作業用の服装には、6,000円ほどかかります。もし、家庭に作業ができるような服などがあれば、その分の費用は発生しません。
6-2. 自治体に依頼する場合
自治体に床下浸水の消毒を依頼する場合は、その消毒に関する費用は発生しません。
発生するのは、床下浸水の消毒をする前に行う水抜きや掃除、乾燥をするときに使う道具や服装となります。
6-3. 業者に依頼する場合
床下浸水の消毒を業者に依頼する場合は、家の平米数や業者のサービスによって費用は左右されます。
ただ、床下浸水の消毒は1平方メートルあたり1,500 ~ 2,000円が相場です。たとえば100平米であれば、15万円の消毒費用が発生することになります。この相場をもとにご自宅の平米数を確認して、消毒費用の目安を試算すると良いでしょう。
リスクベネフィットでは、「床下オゾン消毒」を採用した消毒サービスで費用は102,887円(税込)でご提供しております。床下オゾン消毒は、床を全て切断することはなく、開口部を極力小さくして行うため、床の修復費用を抑えて消毒することが可能です。
また、必要に応じて消毒前の床下洗浄とパックにしてお引き受けも可能ですので、お気軽にお問合せください。
自然災害が原因の床下浸水は火災保険の補償対象になる?
床下浸水は、火災保険の補償対象とならない場合がほとんどです。保険を使って消毒をしたいと思っても、行えないことは注意しなければなりません。
床下浸水の保険については「床下浸水では火災保険がでない!補償条件と保険以外の支援の最新情報」の記事で詳しく説明しているので、気になる方はご覧ください。
床下浸水の消毒に関しては、自治体の支援を受けない限り、費用が発生することは念頭に置いておくと良いでしょう。
7. 床下浸水で消毒を家庭で行うときの注意点3つ
最後に、床下浸水で消毒を家庭で行うときの重要な注意点3つを説明します。
- 素手・素顔で行わない
- 消毒薬の使用上の注意を必ず守る
- 消毒薬が肌や目に触れたらすぐに医師の診察を受ける
上記は、床下消毒による感染症などの健康上のトラブルを防ぐために必ず注意すべきことです。必ず一読いただいてから、消毒作業を行うようにしてください。
7-1. 素手・素顔で行わない
家庭で行える床下浸水の消毒として、
- 消石灰
- クレゾール石鹸液
- 塩化ベンザルコニウム
の3つを使った方法があることを「4-1. 家庭で消毒薬を用意する」説明しましたが、これらの方法で消毒をするときは素手・素顔では行ってはなりません。
消石灰は床下にまくだけですし、クレゾール石鹸液や塩化ベンザルコニウムも薄めた液を噴霧器に入れて散布するため、大きな心配をする必要はないのでは?と思われるかもしれませんが、肌や目に触れる確率はゼロではありません。
もし、素手・素顔で消毒作業をしてしまうと、消毒薬によっては
- 肌に触れてしまうと炎症を引き起こす
- 目に入ると失明の恐れがある
といったように、取り返しのつかない健康上の問題を引き起こすリスクが高まります。
消毒薬を使って家庭で消毒する場合は、
- 作業用ゴーグルや粉塵(ふんじん)マスクを着用する
- 肌の露出が少ない服(作業服など)を着る
- 丈夫な作業用手袋を着用する
- 厚底の靴(作業用長靴)をはく
といった、肌や目の保護するような服装をすることが非常に重要です。決して普段着で消毒作業をすることがないよう、十分に注意しましょう。
【床下浸水の消毒時にふさわしい服装の例】
7-2. 消毒薬の使用上の注意を必ず守る
消毒薬の使用上の注意を必ず守ることも重要です。
使用上の注意事項は、たとえば風邪などの不調を和らげる市販の薬であるとさっと読む程度になりがちですが、消毒薬の場合は必ず読んで内容を十分に理解しなければなりません。使用上の注意を守らないと、「7-1. 素手・素顔で行わない」で説明したような失明や炎症といった自力では解決のしようがない健康上のトラブルや事故などの原因を作ることになります。
消石灰とクレゾール石鹸液、塩化ベンザルコニウム共に、
- 長袖の服やマスク、ゴム手袋、ゴーグルを着用して使用する
- 目に入った場合は、15分以内に大量の水で洗い流す
- 肌に触れた場合は、大量の水と石鹸で十分に洗い流す
- 他の消毒薬や洗剤と混ぜ合わせない
- 小さい子供がいる場合は、誤って飲ませないようにする
といった注意事項があります。上記は一例のため、この他にも注意しなければならないことがあります。
消毒薬の注意事項は商品パッケージに記載されているため、使用前に必ず目を通しましょう。
7-3. 消毒薬が肌や目に触れたらすぐに医師の診察を受ける
床下浸水の消毒作業中に、万が一消毒薬が肌や目に触れてしまったら、すぐに適切な処置を行い、医師の診察を受けましょう。
「少量であれば、適切な処置を行えば問題ないのでは?」と思われるかもしれませんが、消毒薬の場合は別です。いくら少量でも、その後の生活に支障をきたすような健康被害を受けるリスクは高いです。
肌や目に触れたかどうかが不確かでも、不安がある場合は消毒作業を中断し、消毒剤の使用上の注意に記載されている対処を行い、医療機関に行きましょう。
8.まとめ
床下浸水してしまったときの消毒は、原則として不要です。しかし、以下のケースに該当する場合は、消毒をした方が良いでしょう。
そして、実際に床下浸水をして消毒をするときは、消毒の効果を発揮させるために以下のことをしっかり対応してから行うことが大切です。
床下浸水したときの消毒方法は、状況に応じて以下3つから選ぶことができます。
- 家庭で消毒薬を用意する
- 自治体に依頼する
- 業者に依頼する
ご家庭で床下浸水の消毒をする場合は、床下消毒による感染症などの健康上のトラブルを防ぐために以下3点を注意しなければなりません。
- 素手・素顔で行わない
- 消毒薬の使用上の注意を必ず守る
- 消毒薬が肌や目に触れたらすぐに医師の診察を受ける
床下浸水をしてしまっても慌てず、今後の生活のために適切な消毒を行うようにしましょう!