「特殊清掃って普通の掃除より専門的なはずなのに、なぜリフォームが必要なの?」
「特殊清掃のリフォームって一体どんなことをするんだろう?」
今あなたは孤独死の現場に遭遇し、特殊清掃だけで部屋の原状回復ができないのか疑問に思っていませんか?
結論から申し上げると、死後の発見が早ければ特殊清掃だけで解決することもありますが、発見が遅れれば遅れるほど室内の状況が悪化するため、リフォームが必要になります。
「室内の状況が悪化」するとは、遺体の腐敗が進み、体液や血液が床材の下や壁材の奥にまで染み込んでしまうことを指します。
このような状況になってしまった場合、特殊清掃の消臭作業だけでは完全に臭いを消去することができません。なぜなら、床材や壁材の奥に染み込んだ体液・血液は、完全除去しない限り、腐敗臭を漂わせてしまうからです。
それが原因で、ハエやウジ虫、ごきぶりなどの害虫を誘発する可能性もあります。
そうならないためにも、床材や壁材をすべて取り換えるためのリフォームが必要になってくるのです。
今回この記事では、特殊清掃のリフォームがなぜ必要なのか、その理由についてお伝えしながら、リフォームによってどのように原因元を断てばいいのかをご紹介していきます。
また、特殊清掃業者にリフォーム作業を依頼した場合、いったいどれぐらいの費用がかかるのかについても、合わせてお伝えしていきます。
この記事を読めば、特殊清掃のリフォームが必要な理由がわかり、その具体的な作業工程や費用目安についても知ることができるでしょう。
本記事を参考に、ぜひ一日でも早い室内の復旧を果たされることを願っています。
Contents
1.異臭の原因を完全に除去するためにはリフォームが必要
遺体から発生した異臭は、特殊清掃で行われる消臭作業を経ても解決しない場合があります。その場合は、床材・壁紙などを解体し交換するようなリフォームが必要となります。
具体的なリフォームのご説明をする前に、まずこの章では、特殊清掃のリフォームが必要な理由と、放置することのリスクについて、もう少し掘り下げて見ていきましょう。
1-1.異臭の原因(体液・血液)は下地まで染み込んでいる
異臭の原因となる体液・血液は、床や壁の下地まで染み込むため、壁紙や床材ごと交換する必要があります。
下地に染み込んだ液体や血液などの原因物質を完全に除去しない限り、異臭を放ち続けます。
特に、亡くなった後すぐに発見できれば、室内も大きく汚染されませんが、死後何日もたつと遺体から流れ出た体液・血液などが、フローリングの継ぎ目・巾木の隙間、畳の間などから流れ込んでしまい、壁や床の下地、さらには、建物の基礎部分である床下コンクリートにまで浸透してしまいます。
そのため、汚染された床や壁の下地を再び清潔にし、異臭を完全除去するためにも、特殊清掃のリフォームが必要になってくるのです。
1-2.臭いを完全除去しないと害虫を寄せ付ける
異臭を完全に除去できないと、結果的にハエやウジ虫、ゴキブリなどの害虫を寄せ付ける原因にもつながってしまいます。
いくら室内を閉め切っていても、死臭を好むハエがわずかな隙間を見つけて室内に侵入し、卵を産み付け、それがやがてウジ虫となります。また、腐敗臭はゴキブリなど別の害虫も惹きつけます。こうした状況を放置しておくと、ゴキブリを捕食するためにやってきたネズミなども発生するようになり、多くの害虫・害獣で部屋がひどく汚染されてしまうようになります。
そうならないためにも、異臭の元となる体液・血液の染み込んだ床や壁の下地は、リフォームによって綺麗なものと交換する必要があるのです。
2.特殊清掃のリフォームで行う3つの作業
では実際に、特殊清掃でのリフォームではどのようなことを行うのか、ご紹介していきましょう。
リフォーム内容としては、以下の3つが挙げられます。
- 壁紙の張り替え
- 床材(畳・フローリング)の解体
- 浴槽の交換
リフォームが必要な個所が床なのか壁なのか、それとも浴室なのか、それは発見された時の室内状況と大きく関わってきます。加えて言えば、死後どれぐらい経っているかによっても、リフォーム内容が変わってくるので、すべてのケースにおいて上記の3つの作業が必要ではありません。
ただここでは、特殊清掃業者がリフォームできる内容について、全体的に解説していきますので、ぜひ参考になさってくださいね。
2-1.壁紙の張り替え
一見何の問題もなく見える壁紙ですが、実は臭気を多く付着し、臭いを発する原因となっています。
なぜなら、臭気というのは目に見えない小さな分子となって、空気中を浮遊しているからです。その分子が、面積の広い壁紙に吸着し、異臭を放つのです。
そんなときは壁紙自体を剥がし、新しいものと交換することで、臭気の元を断つことができます。
場合によっては、問題のある一部分だけを張り替えることで解決する場合もあります。
2-2.床材(畳・フローリング)の解体および交換
床下にまで体液や血液が染み込んでいる場合は、床材の解体と、状況によっては畳やフローリングの交換が必要になります。
床材を解体する理由は、フローリングの継ぎ目や接合部を通じて、体液や血液が床下にまで浸透してしまっている場合があるからです。
こうして床下に流れ込んだ液体は、一度床上を清掃して完全消臭しても、しばらくすると臭気が戻ってしまうため、床材を解体して、その下にある木材や床下コンクリート部分にまで漏れ出た液体がないかどうかを確認する必要があります。
万が一、床下の木材や建物の基礎部分である床下コンクリートにまで体液・血液が染みてしまっている場合は、コンクリートにこれ以上水分が浸透しないよう、速乾性の洗浄剤で汚れを浮かせて、汚染物を拭き取っていきます。
そして仕上げに、防臭効果のある特殊清掃専用のコーティング剤を塗布し、二度と臭気が戻らないよう対処していく必要があります。
2-3.浴槽の交換
浴槽で亡くなった場合は、浴槽用の特殊清掃と配管、浴室内の清掃作業を施します。
血液や体液が配管に直接流れ込むことがあるため、配管の状態が悪化しないよう洗浄剤・高圧洗浄機を使用した特殊清掃が必要になるのです。
しかし、浴槽自体に傷や欠けがあった場合は、そこに臭気が入り込み臭いが取れなくなるため、浴槽自体の交換が必要になります。
3.特殊清掃のリフォームにかかる費用目安
特殊清掃のリフォーム内容を詳しく知ったところで、一体どれぐらいの費用がかかるのか気になるところでしょう。
たとえば孤独死のあった現場に特殊清掃の作業員が入り、清掃作業・リフォーム作業を一通り行った場合の費用目安は、以下の通りです。
孤独死現場での清掃・リフォーム作業全般 約123,000円
※料金に含まれるもの
(汚染物除去・汚物清掃・ライト照射確認・消毒剤撒布・オゾン燻蒸・殺虫除去剤散布・近隣および関係業者代理対応・床切断作業・根田等洗浄作業・特殊コーティング2か所と想定した場合)
こちらはあくまでも一例であり、床の解体や壁紙の剥がしなどは、状況に応じて対応する箇所が大きく異なるため、金額も変動することを理解しておきましょう。そのため、実際の作業を依頼される場合は、都度業者から見積もりを取ることをお勧めします。
上記の他にも、業者によっては以下のようなプランを小分けに明記しているところもあります。
参考までにご覧ください。
特殊清掃の内容 | 料金 |
---|---|
畳の撤去(血痕・糞尿などの付着を除去する特殊処置あり) | 1枚あたり 4,400円~ |
床上下の特殊清掃(場合によっては解体もあり) | 33,000円~ |
床切断作業 | 35,000円~ |
特殊コーティング | 1箇所に付き5,000円~ |
4.特殊清掃のリフォームを依頼するならリスクベネフィットへ
ここまで、特殊清掃作業員が行うリフォームの内容について解説してきましたが、人によっては、「一刻も早くなんとかしたいのに、業者を選ぶ時間が取れない!」「信頼できる業者にきちんとリフォームしてもらいたい!」とお悩みの方ももいらっしゃることでしょう。
そんな時は、迷わず「リスクベネフィット」へご相談ください。
特殊清掃・災害復旧などで過去8000件以上の現場で作業をしてきた当社では、特殊清掃のリフォームにおいても豊富な経験と技術を兼ね備えています。
リスクベネフィットに特殊清掃のリフォームをご依頼いただくと、次のような利点を実感していただけます。
- 壁紙・床材をはがし臭気の原因を徹底除去できる(解体工事業者の登録済み)
- 特許技術を駆使し完全消臭ができる
- 近隣へ徹底的に配慮して作業する
もう少し詳しくご紹介していきましょう。
4-1.壁紙・床材をはがし臭気の原因を徹底除去できる
(解体工事業者の登録済み)
リスクベネフィットでは、体液・血液の染み込んだ床材・壁紙がある場合は、その場所を解体し、奥までしっかり確認します。
なぜなら、少しでも腐敗臭の元を残せば、数日中に再び死臭が部屋に戻ってきてしまうからです。
そうならないためにも、一度床材をはがし、床下に落ちてしまった液体をしっかり除去する必要があります。また、壁紙にも臭いが付着している可能性が高いので、思い切って剥がして新しいものと交換することをおすすめします。
その点リスクベネフィットでは、「解体工事業者の登録」をしており、床材をはがし清掃する作業にも長けています。安心して床材の解体作業をお任せください。
4-2.特許技術を駆使し完全消臭ができる
リスクベネフィットでは、特許出願中のプロ業者ならではの消臭・消毒作業を実施します。
薬剤散布
リスクベネフィットでは、徹底した消毒をしていきます。孤独死の現場で発生する臭気成分を研究し、その結果を考慮した薬剤を使用しています。
使用される消毒剤は、「酵素」「加速化過酸化水素」の2種類です。どちらも人の体に無害なものですので、安心してお任せいただけます。
オゾン燻蒸
消毒効果の高い「オゾン」を駆使し、臭気を分解します。
建材にしみこんでしまったニオイも、オゾン燻蒸で根本からニオイを除去することができます。
地球上で2番目に強い物質だとされる「オゾン」を使用し、臭気成分を酸化分解することで、換気に2年はかかる孤独死現場の悪臭を、1~2日程度で消臭します。
コーティング
さらに臭気の染み付いた建材などには、専用のコーティング剤「シャダーン」を使用し、臭気を封じ込めていきます。「シャダーン」を塗布した面には、強い皮膜ができ、臭気成分が漏れ出てくるのを防いでくれます。
こうしたコーティングを施すことで、今ある建材をそのまま再利用することが可能です。
リフォーム費用の節約にもなり、何かと費用のかかる孤独死の後処理をするうえでも、経済的に助かります。
4-3.近隣へ徹底的に配慮して作業する
孤独死やその他特殊清掃の現場において、お客様がもっとも心配されていることの1つが、「近隣住民の方へ異臭で迷惑をかけていないか?」「孤独死だということが変な噂になって広まるのではないか?」といった点です。
このようなご心配ごとに対して、リスクベネフィットでは下記のような対策を実施しています。
- 居室や建物を完全密閉し、臭気の漏れを防ぎます
- 特殊清掃業者と分からないように、他の業者を装います。
- ビジネス街、住宅地、商店街など、さまざまな作業環境に適した時間帯で作業をします。
お客様が作業後も、スムーズに日常生活を維持していけるよう様々な工夫をすることが可能ですので、都度ご相談ください。
【エピソード:建て替えに1000万円かかる猫屋敷を300万円の工事費用で解決!】
足の踏み場もないほど、猫の糞で溢れていたある家屋。
依頼主の要望もあり、汚れた壁紙と床の特殊清掃を行いました。
他の清掃会社や工務店からは、「原状回復しようが、部屋の再利用は難しい。ゼロから建て直すべき」だと言われ、建て替え費用1000万円を提示されていました。
今回リスクベネフィットに依頼してくださり、作業員は室内を必要最低限のリフォームで解決。
300万円の予算で、再び人が住める空間へと清掃することができました。
人が住めるようになるまでに1000万円以上と言われた家を300万円で人が住めるようにする猫屋敷清掃と猫屋敷消臭の特許ノウハウ!
上記の作業内容・費用・作業日数など、さらに詳しくお知りになりたい場合は、フリーダイヤルもしくはメールフォームにてお問い合わせください。
5.まとめ
今回は、特殊清掃業者が行うリフォームについてご紹介してきました。
特殊清掃業者が行うリフォームの理由は、以下2通りありました。
特殊清掃業者が行うリフォームの理由
- 異臭の原因(体液・血液)が下地まで染み込んでいるから
- 臭いを完全除去しないと害虫を寄せ付けるから
上記のような状態の場合、特殊清掃業者が実施できる作業内容としては、以下があります。
特殊清掃業者が実施できる作業内容
- 壁紙の張り替え
- 床材(畳・フローリング)の解体
- 浴槽の交換
それぞれの作業費用は、作業内容によって大きく分かれるため、一概にお伝えできるものではありませんが、大体の費用をご紹介すると、下記の通りになります。
孤独死現場での清掃・リフォーム作業全般 約123,000円
このように、特殊清掃におけるリフォームは、そこそこの費用がかかりますが、プロの技術で室内の異臭を完全除去しない限り、死臭は再び舞い戻ってきてしまいます。
そうならないためにも、信頼できる特殊清掃業者を見つけて、壁や床など臭いが染み込んでいるものはしっかりとリフォームしてもらうようにしましょう。
今回の記事があなたの悩みを少しでも解決するきっかけになれたら幸いです。