特殊清掃でしか絶対に消せない匂い………それは『死臭』です。
特殊清掃は、事件や事故、孤独死があった部屋などの清掃を専門に行う業者による清掃のことで、一般のハウスクリーニングとの決定的な違いは、「死臭を消すことができる」という点になります。
ハウスクリーニングでは手に負えないレベルの『ゴミ屋敷の匂い』『犬猫屋敷の匂い』も、特殊清掃なら除去することができます。
「どうして特殊清掃は、そんな匂いが消せるの?」
「除去できるって言い切れるのはなぜ?」
そんな疑問をお持ちの方に、本記事では、特殊清掃が「特殊な匂い」に対応できる理由や脱臭方法の流れを解説します。
最後まで読んで頂ければ、死臭のような「特殊な匂い」も特殊清掃なら除去できることを理解していただけるはずです。
記事の終わりには、特許技術で完全消臭をお約束する弊社リスクベネフィットについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
あなたの「匂い」に関するお悩みの解消に、本記事を大いに役立てて頂けたらと思います。
Contents
1.特殊清掃でしか消せない3つの匂い
特殊清掃でしか消せない匂いは、大きく分けて3つあります。
文字を見ただけで匂いを想像してしまう方もいると思いますが、これらは実際には、あなたが想像するよりもっと強く、濃く、ある意味暴力的な匂いです。
具体的にどんな匂いなのか、匂ってしまう理由も含めて解説していきましょう。
1-1.死臭
特殊清掃でしか消せない匂いの筆頭に挙げられるのが、事件や事故の現場、孤独死のあった部屋などの「死臭」です。
1-1-1.死臭とは
死臭は「腐敗臭」「腐乱臭」とも呼ばれていて、匂いの原因は遺体の腐敗です。
人間の体内には、実は常日頃から微生物やバクテリアなどの細菌が潜んでいます。
生きている間は免疫作用によってこれらが増殖することはありませんが、死亡して免疫作用がなくなると細菌は一気に増殖します。
増殖した細菌が遺体を分解することで腐敗が始まり、死臭とよばれるガスが発生するのです。
死臭(腐敗臭)は、一般に、夏場であれば死後2~3日、冬場でも5~7日程度で発生するといわれています。
ただし、亡くなった人の体質や部屋の環境によって腐敗の速度はさまざまです。
また冬場でも、暖房が機能した部屋やこたつの中など温度の高い所で孤独死した遺体は早く腐敗が始まることから、死臭の発生も早まります。
1-1-2.死臭はどんな匂い?
死臭は、たとえていうと『クサヤやチーズ、生ゴミが腐敗したような匂い』です。
クサヤについて注釈すると、魚の干物の一種で、普通の干物は乾燥させるだけですがクサヤは「発酵」させてあります。
大豆を「発酵」させた納豆に臭みがあるのと同じで、クサヤは普通の干物より臭います。
名前にまでなっているほど「クサい」のです。
死臭は、そのクサヤが腐敗して臭気が数倍、数十倍になったような匂いです。
匂いのレベルは遺体の状況にもよりますが、人間の体は当たり前ですがクサヤやチーズ、生ゴミよりはるかに大きいので、尋常ではないほどの悪臭といっていいでしょう。
1-2.ゴミ屋敷の匂い
ゴミを処理してもなくならないゴミ屋敷の匂いは、特殊清掃でなければ消すことができません。
度合いのすすんだゴミ屋敷には次のような匂いが染みついているからです。
- 生ゴミ臭
- カビ臭
- アンモニア臭
それぞれどんな匂いなのか、解説していきましょう。
1-2-1.生ゴミ臭
ゴミ屋敷と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが「生ゴミ臭」かと思います。
どんな匂いかというと…たとえばお弁当の食べ残しを1ヶ月放置した匂いを想像してください。
それはやがて腐りだし「生ゴミ臭(腐敗臭)」を発生させます。
この匂いは、食べ残し自体から発生するのではなく、そこに繁殖した微生物がゴミを分解する過程で出す排出物や、化学反応で発生するガスの匂いです。
ゴミの山を処理しても匂いがなくならないということは、この生ゴミ臭が壁や天井にまで染みついてしまっているということです。
匂いの粒子が部屋中に蔓延して、壁からも、天井からも匂いがする状態になっているのです。
この状態になると、特殊清掃の専門的な消臭を行わないと完全消臭することはできません。
1-2-2.カビ臭
ゴミ屋敷には、生ゴミ臭に加え「カビ臭」も匂っています。
ゴミを溜めるような部屋では、洗面所やお風呂、トイレなどカビの繁殖しやすい水回りの手入れがされていないからです。洗面所や風呂場までゴミ置き場と化してしまっている部屋もあります。
カビは、繁殖するときに老廃物が出て、臭いを大量に放ちます。
水回りを長期間手入れしないと、カビが発生して匂いが取れなくなり、進行すれば使うことすらできない状態になります。
放置を続けるとカビはどんどん増殖し、やがて、窓枠、壁、天井と範囲を広げ、部屋中に青臭いカビ臭を放出します。
特殊清掃では、繁殖したカビ臭を完全除臭する他、カビや汚れで使用できなくなった配水管のトラブルにも対応します。
1-2-3.アンモニア臭
ゴミ屋敷には、鼻を刺激する「アンモニア臭」が漂っています。
トイレ掃除をしていないので、尿石と呼ばれる、尿に含まれる成分が便器にこびりつき、ひどい匂いが出てとれなくなります。
また、アンモニア臭はトイレだけでなく、長く洗っていない衣服やタオル、ベッドのシーツからも放出されます。
汗や加齢臭が布に染み付くと、尿と同じようなアンモニア臭が発生するのです。
特殊清掃では、このようなアンモニア臭を消すために複数の薬品を試すなどして、原因に合った対処方法で匂いを除去します。
1-3.犬猫屋敷の匂い
犬や猫を多頭飼いして、長期に渡り世話を怠っていた所謂「犬猫屋敷」の匂いは、特殊清掃でしか消せない除臭難易度の高い悪臭になります。
蔓延する悪臭は次のようなものが交ざった匂いになります。
- 何匹、何十匹の犬や猫が至るところに排出した糞尿の匂い
- 喧嘩や病気で体から出た体液や血液の匂い
- 死んだ犬や猫の放つ腐敗臭
- 腐敗臭に群がって発生したウジなどの害虫が繁殖する匂い
犬猫屋敷はゴミ屋敷同様に汚れきっていることがほとんどですが、ゴミ屋敷以上にひどいのは、ゴミを取り除いても、床面や壁面がボロボロで、床に撒き散らした糞尿が広範囲に染みついているところです。
子犬や子猫の死体に遭遇することもある犬猫屋敷の消臭作業は、到底自力や一般のハウスクリーニングの手には負えません。
特殊清掃では、犬猫屋敷の原状回復(※)に対して、専門的な除臭作業を行い、それでも厳しい場合はリフォームや解体なども請け負います。
(※)原状回復:入居時の状態に戻すこと
2.特殊清掃が「特殊な匂い」に対応できる理由
特殊清掃はなぜ自力やハウスクリーニングで除去できない「特殊な匂い」に対応できるのか 2章ではその理由を解説します。
それぞれくわしく説明していきましょう。
2-1.死臭(腐敗臭)にも対応する薬剤
特殊な匂いに対応できる最大の理由は、死臭(腐敗臭)を消し去る薬剤を扱えることです。
死臭(腐敗臭)は、人間の遺体や動物の死体が腐敗して漏れ出た体液から発生します。
体液とひと言でいっても、成分は皮脂、血液、排泄物などが混合しています。
匂いを消し去るためには汚染箇所の洗浄がまず必要ですが、体液は、一般的な洗剤では落としきれません。
肉眼で見て汚れがとれたように見えても、実は目に見えない匂いの分子が部屋中に拡散し、壁や天井、床など様々な場所に付着しています。
自力やハウスクリーニングの清掃では、付着した匂い分子によって、数日後に「匂い戻り」が起きます。
完全除去はできないのです。
特殊清掃では、死臭(腐敗臭)にも対応する業務用の薬剤、さらにはオゾン脱臭器という匂いの分子をオゾンの力で分解して無臭化させる専門の機材を用いて短時間に匂いを消し去ることができます。
2-2.害虫や害獣を駆除する
特殊清掃では、「特殊な匂い」を絶つために害虫や害獣駆除まで行います。
腐敗臭は、ひどくなるとハエやウジの大量発生の原因になります。
人や動物が死亡すると細菌が増殖し、それらが遺体を分解する過程で発生するのが腐敗臭(死臭)ですが、腐敗が進むと「匂い」を嗅いで、ハエやウジなどの害虫が湧いてくるのです。
害虫は腐敗している場所に卵を産みつけて増殖していき、さらなる悪臭を生み出すという悪循環が起こります。
また部屋に食品が残されている部屋では、ゴキブリやネズミなどの害獣が発生することも多くあります。害獣も悪臭の原因となります。
こうした害虫・害獣は人目につかない細かい隙間などに入り込みます。
たとえば、畳の部屋があれば、畳受け(畳を上げた時に見える板状の面)などに隠れています。
素人の清掃で退治したつもりが1匹でも潜んで生息していれば、やがて繁殖し悪臭の原因となる可能性があります。
特殊清掃では、駆除剤を撒いて、こうした害虫・害獣を徹底的に駆除して匂いを絶つことができます。
2-3.解体やリフォームも行う
特殊清掃では、しっかりした知識と経験の元、匂いを絶つために解体やリフォームも行います。
体液が床や畳に染みこんで床材まで腐敗してしまったといった場合、強く濃く染みついた死臭はどんな方法で脱臭しても除去できないため、リフォームや解体が必要になります。
ただ、むやみに壊せばいいというわけではなく、匂いの元を知り、再発生を防ぐことや費用面も考えた適切な判断が求められますが、それができるのが特殊清掃業者です。
特殊清掃業者は、特殊な現場を扱ってきた知識と経験を生かして、どこまで解体すべきか?どのようにリフォームを行うべきか?を依頼者に提案し、解体やリフォーム作業を行い、特殊な匂いを根こそぎ排除します。
3.【ステップで解説】特殊清掃での「匂い」の脱臭方法
特殊清掃で行われる「匂い」の除去作業の流れをステップで解説します。
どのようにして「特殊な匂い」を除去していくのか、よく読んで把握しておきましょう。
3-1.ステップ1|汚れの除去と洗浄
まず、汚れの除去と部屋の洗浄を行います。
最初に二酸化塩素など強力な除菌・消臭剤を撒きます。
ゴミや不要品を廃棄してから、特殊な薬品や器具を使って、匂いの元である体液や血液が染みついた床や壁、天井などの汚れを落としていきます。
3-2.ステップ2|殺菌と消臭
次に徹底的に行うのが殺菌と消臭の作業です。
特殊清掃の現場は多くの場合、体液や血液が飛び散っているため感染症の恐れがあるのです。
そのためまずは濃度が高い次亜塩素酸水を噴霧して殺菌を行います。
3-3.ステップ3|遺品整理・不用品の処分
ある程度清掃ができた時点で、遺品整理や不用品の処分を行います。
貴重品や形見の品は依頼主または遺族に、腐敗物及び不要なものは市区町村のゴミ分別に合わせて分別し、現場から全て持ち出します。
遺族は希望すれば、作業スタッフと共に遺品の整理をすることも可能ですが、悪臭がひどい場合は避けた方が無難でしょう。
事前に打ち合わせをして以下のような物を残してもらうよう依頼する方法をおすすめします。
- 預金通帳や現金
- 貴金属
- 生命保険証書
- 銀行印
他にも家財で残して欲しいもの、見つけて欲しいものがある場合は事前に作業スタッフに伝えておくようにします。
遺品には臭気が染みこんでいるため、特殊清掃業者は匂いがしないように梱包して依頼人に渡します。
3-4.ステップ4|リフォーム(壁紙剥がし・床解体)
汚染が広がっていない場合は清掃のみで完了しますが、匂いや汚れが染みついて清掃での原状回復は難しいと特殊清掃作業員が判断した場合、依頼主と相談の上、リフォームを行います。
リフォームでは、臭気の染みこんだ壁や天井のクロスを剥がして、匂いの元を洗浄して新しいクロスに張り替えます。
床を解体して床下の洗浄を行い、体液が染みている部分には特別コーティングなどをおこないます。
また、お風呂が現場となって浴槽や洗い場・脱衣場に汚れが染み付いている場合は、浴槽や排水溝のリフォームが必要になるケースもあります。
3-5.ステップ5|完全消臭
リフォームが済んだら、再度消臭や脱臭を行い、さらに、オゾン脱臭で匂いの元を排除して完全消臭します。
オゾン脱臭とは、いわば自然界の中でおこなわれる風化を科学的に行うもので、通常2年分の風化(換気)を、機械を使用して1〜2日程度で行うことができます。
弊社は、超高濃度のオゾンに併せて臭気成分を物体から引きはがす専門薬剤【だんぼ】、化学反応を最大4倍増加させる【オゾン燻蒸促進剤】も併用する事で同業他社比300%程度の消臭力を実現しています。
<オゾン脱臭とは>
酸素の同素体であるオゾン(O3)は不安定で反応性が高く、様々な物質と反応して、もとの酸素(O2)に戻ろうとする働きを起こします。
わかりやすくいうと、オゾンには、匂いのもとになっている物質や、人にとって有害な菌などとくっついて分解する特性があるのです。
分解したあとオゾンは酸素に戻り完全無害化されるため、オゾン脱臭には、薬品を使用しての消臭・脱臭、殺菌・消毒と比べ圧倒的に効果があります。
消臭・脱臭や殺菌・除菌が必要な特殊清掃現場では高濃度のオゾンを使用します。
細菌やウイルス、カビの胞子も、オゾンの酸化作用により細胞が破壊されて死滅します。
ここまでの作業を徹底的に行ったら、特殊清掃は完了となります。
依頼した人は原状回復できているかどうかを、しっかりと確認しましょう。
できるだけ自分の鼻で「匂いが本当にとれているか?」をチェックしてください。
1度だけではなく、数日後に再度嗅いでみて匂い戻りがないかどうかを確かめておくと安心です。
万一、匂い戻りがあった場合はただちに業者に連絡して相談してください。
4.特殊清掃にかかる費用の目安
特殊清掃の費用は、部屋の状態によって数万円〜100万円以上までと大きな幅があります。
原状回復までの作業を、どのレベルまで行うかによって費用が異なってくるのです。
業者によっても、間取り別、回収量や作業別、パック料金など、様々な料金設定や算出方法があります。
ここでは、間取り別と作業内容別に分けて特殊費用相場をご紹介していきます。
4-1.【間取り別】特殊清掃の費用相場
間取り別の費用相場の一例をご紹介します。
特殊清掃には決まった費用相場がなく、業者によっても料金設定は異なりますので、下記はあくまでも目安として参考にしてください。
【間取り別の特殊清掃費用(目安)】
間取り | 費用 |
---|---|
1R・1K | 40,000円〜80,000円 |
1DK | 60,000円〜120,000円 |
1LDK | 80,000円〜200,000円 |
2DK | 110,000円〜250,000円 |
2LDK | 120,000円〜300,000円 |
3DK | 160,000円〜400,000円 |
3LDK | 180,000円〜500,000円 |
※金額は作業費に人件費・車両費・回収運搬費・廃棄物処分費をあわせた費用目安です。
特殊清掃では間取りのみで料金が決まるのではなく、事項でご紹介する作業内容によっても料金が変わってきます。
4-2.【作業内容別】特殊清掃の費用相場
特殊清掃は、部屋の状況によって必要な作業内容が大きく変化するため、作業ごとに料金が細かく分けられています。
主な作業別の料金相場は下記のようになります。
こちらも業者や、部屋の状態によって値が大きく違ってきますので、あくまでも目安としてご覧ください。
【作業内容別の特殊清掃費用(目安)】
脱衣所・トイレ
床下洗浄コーティング | 35,000円〜 |
---|---|
床の切断作業 | 35,000円〜 |
洗面所の撤去 | 15,000円〜 |
トイレのハウスクリーニング | 10,000円〜 |
お風呂
浴槽の清掃 | 80,000円〜 |
---|---|
浴槽の消臭作業 | 30,000円〜 |
浴槽の消毒作業 | 15,000円〜 |
お風呂のハウスクリーニング | 10,000円〜 |
室内
床の切断作業 | 35,000円〜 |
---|---|
オゾン燻蒸 | 30,000円~ |
害虫駆除 | 10,000円〜 |
汚物撤去 | 20,000円〜 |
基本的な内容をセットにしたパック料金が用意されていることも多いので、特殊清掃業者を利用する際は、最初に具体的な料金を聞くことのできる無料見積もりのサービスを利用することをおすすめします。
特殊清掃の費用について詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください
5.死臭(腐敗臭)は特殊清掃が必須!
特殊清掃でしか消せない匂いについて解説してきましたが、ゴミ屋敷や犬猫屋敷のようなケースでは、
「まずは自力でやってみよう」「ハウスクリーニングをしてみて…」、といった思いになる人がいるかもしれません。
おすすめはしませんが、汚れや匂いがさほどひどくない場合は試してみてもいいでしょう。
しかしながら、事故や事件、孤独死による「死臭」の場合は、自力処理は絶対にやめてください。
死臭(腐敗臭)の処理は、何をおいても特殊清掃に依頼すべきです。
理由は3つあります。
それぞれ解説していきます。
間違っても、死臭(腐敗臭)の立ちこめる部屋に無防備に踏み込まないように、よく読んで理解しておきましょう。
5-1.死臭は素人の清掃では絶対消えない
特殊清掃業者に任せるべきと言い切れる第1の理由は、個人で手に入る限りの強力な消臭剤を使用しても、素人の清掃で死臭(腐敗臭)は絶対消せないからです。
夏場や、暖房のついた室温が高い部屋では2日ほどで遺体の腐敗は進み、前述したような「嗅いだことのない」「強烈な」腐敗臭がするようになります。
冬場や低温の状態でも、1週間も経過すると同じ様な状態になります。
腐敗臭は、遺体を運び出した後も部屋の建材や家具に染み付き長い間残ります。
自力で処理した場合、匂いを完全に除去できたと思っても、ほとんどの場合、数日経つと匂いが戻ってきます。
死臭(腐敗臭)を完全に永遠に消しさる技術や設備を持っているのは、特殊清掃業者だけです。
5-2.腐敗臭には健康被害のリスクがある
腐敗臭を自力で処理しようとすると、孤独死のあった現場に長時間立ち入ってあちこち触れなくてはなりません。
そのような行為には以下のような健康被害のリスクがあります。
- 結核菌などの空気中にあるウイルス感染
- 体液に含まれた病原菌からのウイルス感染
- 血液からのHIV感染
- 害虫害獣による伝染病感染
この他にも、遺体のあった部屋は荒れた状態であることが多く、カビ菌などによる健康被害も考えられます。
特殊清掃では、危険性を予測し、防護服、防毒マスク、ゴーグル、腕カバー等を装着し完全防備で除臭作業を行います。
これらの道具や特殊な消臭剤を個人で揃えようとすると、何万円も掛かってしまいますし、有資格者でもない素人では、専門の道具を使いこなすことは難しいでしょう。
健康被害を被らないためにも、死臭の処理は特殊清掃業者に任せるべきです。
5-3.自力処理は精神的ダメージが大きい
自殺や孤独死、ましてや殺人などの現場を目の当たりにするということは、人の精神に大きなダメージを与えます。
故人が親しい身内、何度も会っている賃借人であれば尚のこと、ひどいショックを受けるでしょう。
親しい人の体液や血液に汚れた部屋を実際目にして、腐っている臭いを自分の鼻で嗅ぐことを想像してみればわかると思います。
自力で清掃しようとして現場に立ち入り、腐敗臭を嗅ぎ続けたら、たとえ除臭ができても「匂い」とそれにまつわる記憶は脳裏から消えなくなります。
価格が安いからと一般のハウスクリーニングを依頼した場合も同じことです。
匂い戻りが起きれば、必ず物件に立ち入って調べたり、清掃をやり直したりと長時間死臭を嗅ぎ続けなくてはなりません。
匂いによるトラウマで精神を崩壊させないためにも、死臭(腐敗臭)の処理は特殊清掃業者に一任しましょう。
6.トラブルを回避!特殊清掃を依頼するときの注意点
「匂い」の処理で特殊清掃を依頼する際は、トラブルが起きないよう次の点に注意してください。
- 完全消臭できるかを見積もり段階で確認
- 業者の実績をホームページで確認
- 有資格者がいるかどうかを確認
それぞれ解説します。よく読んでしっかり把握しておきましょう。
6-1.完全消臭できるかを見積もり段階で確認
特殊清掃でのトラブルを防ぐためには、完全に消臭できるかを見積もりの段階で確認しましょう。
見積もり書を確認したとき、項目や料金が不明確な業者は、仕事もいい加減な悪徳業者の可能性があります。
見積もりに記載されている作業内容が少ないと感じた場合は、「〇〇脱臭はしてもらえないのですか?」「これだけで本当に匂いが消えますか?」など、疑問点を指摘して反応を伺ってください。
不明確な見積もり書を出す業者は、見積もり内容以外の作業を勝手に行って料金を請求してくることがあります。
また、安すぎる見積もりを提示して、作業後に高い追加費用を請求されることもあります。
高い安いにかかわらず、明確な料金、項目が見積り書に記載してある業者は信頼できます。
不明な部分を質問したとき、しっかり説明してくれるかどうかも大きな判断基準になります。
6-2.業者の実績をホームページで確認
トラブルのない作業を行うためには、特殊清掃に関する実績が数多くある業者に発注することが重要です。
ホームページなどを確認して、作業実績や事例、口コミをチェックしましょう。
特殊清掃の現場は、「事故」「事件」「孤独死」と多様で、かつ、死後経過日数や死亡場所、死因など様々な状況があり、ひとつとして全く同じ現場はありません。
適切に対応していくには、知識だけでなく豊富な経験、実績が必要になります。
実績のない業者では後々匂いが戻ってきたりして、やり直しが必要になることもあります。
再度別の業者に依頼し、結果的に料金が2倍以上になるケースや、悪徳業者に頼んでしまうと高額請求、不法投棄等をされてしまうこともあります。
そうしたトラブルを回避するために、どんな清掃内容にも対応できる豊富な実績がある業者を選びましょう。
6-3.有資格者がいるかどうかを確認
優良な特殊清掃業者を見分けるには、有資格者がいるかどうか?も大きな判断基準になります。
特殊清掃の仕事自体は資格がなくても従事できますが、消臭には特殊な技術が必要なので、専門的な知識と技術を持った有資格者のいる業者が信頼できます。
特殊清掃業者の持っている資格としては、以下のようなものが挙げられます。
- 脱臭マイスター
- 孤独死脱臭マイスター
- 除菌マイスター
- 臭気判定士
その業者に有資格者がどれくらいいるかを、ホームページで事前に確認しておきましょう。
7.リスクベネフィットは特許技術で完全消臭を実現!
リスクベネフィットは、2012年、まだ特殊清掃という業種が世間に認知されていない時代に、創業者の「リスクに対処する術を供給する」という強い思いから誕生しました。
当社は、長年の特殊清掃作業で培った特許技術によって、腐乱臭など特殊な匂いの完全消臭を可能にしています。
7-1.「3つの工法」で完全消臭
リスクベネフィットは「3つの工法」で、気になる「匂い」を完全消臭します。
【薬剤散布】
主に「酵素」「加速化過酸化水素」の2つを用いて薬剤散布を行います。
共に人畜無害の物で安心して利用できます。
【オゾン燻蒸】
オゾン燻蒸とは、地球上で2番目に強い物質のオゾンを有効に管理して臭気成分を酸化分解していく事で、換気に2年かかる臭気を1~2日程度で分解します。
【コーティング】
専用のコーティング剤シャダーンを用いるコーティングは、強固な皮膜を形成し、臭気の染み込んだ物質を封じ込めます。
薬剤散布やオゾン燻蒸など当社の特許サービスを真似る業者は多くいますが、容量や用法、気温など様々な条件で消臭の結果は変わってきます。当社の特許技術では「完全消臭」をお約束します。
7-2.業界最安値
リスクベネフィットは業界最安値を誇ります。
特殊清掃会社の多くは様々な団体に属しており、技術や特殊清掃用具を購入しているため、団体加盟料や技術使用料などの経費が掛かりますが、当社は特殊清掃業界のトップランナーとして、技術を提供したり様々な用品を販売しています。
すなわち、他社よりも原価を下げる事が出来ています。
緊急を要する方は、24時間受付の無料相談・お見積もりをご利用ください。
8.まとめ
自力やハウスクリーニングでは難しい次のような匂いも、特殊清掃なら消すことができます。
- 死臭
- ゴミ屋敷の匂い
- 犬猫屋敷の匂い
中でも死臭を永遠に完全に除去する技術と設備を持っているのは特殊清掃だけであり、無理して自力処理しようとすると、健康被害や精神的ダメージにつながる上、後々「匂い戻り」が起きてしまいます。
死臭(腐敗臭)の処理は、必ず特殊清掃に依頼するようにしてください。
緊急の場合や、消えない匂いに疑問があるときは、業者の24時間無料相談を利用しましょう。
あなたの抱える「特殊な匂い」のお悩み解消に、この記事が役立つことを祈っています。