【特殊清掃料金相場】2023年度版間取り・ケース別の料金解説

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【特殊清掃料金相場】2023年度版間取り・ケース別の料金解説

「特殊清掃を依頼したいけれど、どれくらいかかるの?」
「特殊清掃の料金相場が知りたい」

火災現場や孤独死現場など通常の清掃では対応できない現場の清掃を行う特殊清掃は、どれくらい料金がかかるものなのか気になりますよね。

特殊清掃の料金は、特殊清掃を実施する間取りと作業内容によって決まります。

間取りが広ければ広いほど清掃箇所が増え作業員が必要となるため、特殊清掃の料金が高くなる傾向があります。また、どのような清掃が必要なのか作業内容によっても料金は大きく異なります。

「こんなに料金が必要なんて知らなかった」と後から後悔しないためにも、特殊清掃の料金相場を知り依頼したい特殊清掃の料金目安を把握して検討することが大切です。

最後まで読めば特殊清掃の料金相場が把握でき、納得できる状態で特殊清掃を依頼できるようになるはずです。

特殊清掃の依頼後に後悔しないためにも、ぜひ事前にチェックしてみてください。

1.特殊清掃料金は間取りと作業内容で決まる

冒頭でも述べたように、特殊清掃の料金は掃除をする場所の間取りと作業内容によって決まります。

間取りが広ければ広いほど作業日数と作業員数が必要なので、人件費や稼働日数、基本作業料金がかさみ高くなる傾向があります。

また、特殊清掃の内容は多岐に渡りますが、孤独死現場の特殊清掃や火災、水害現場の特殊清掃など専門性を要する作業が加わるとその分料金がかかります。

具体的に、どれくらいの料金がかかるものなのか次の章から詳しく解説していきます。

2.【間取り別】特殊清掃の料金相場

先ほども説明したように、特殊清掃をする部屋の間取りが広ければ広いほど料金が高くなる傾向があります。間取り別の特殊清掃の料金相場は、下記のようになっています。

間取り別の清掃料金

1R1K70,000円~
1DK100,000円~
1LDK130,000円~
2DK180,000円~
3LDK240,000円~

3LDKと1R・1Kの間取りと比較すると3倍以上の料金となるため、間取りが特殊清掃の料金をいかに左右するか分かるでしょう。

ペット屋敷やゴミ屋敷、孤独死の特殊清掃の場合は汚れている部屋は一部であっても、他の部屋にシミや臭いが浸透していたら清掃するスペースは広くなります。

今回ご紹介した相場は、特殊清掃全般の相場です。特殊清掃清掃業者によっては火災現場、孤独死現場など清掃内容によって間取りごとの基本料金そのものが異なることがあるので、事前に確認するようにしてください。

3.【作業別】特殊清掃の料金相場

間取り別の特殊清掃料金に追加されるのが、作業内容別の料金です。ここでは、特殊清掃に多い

  • 火災現場清掃
  • 水害復旧現場清掃
  • 孤独死現場の清掃
  • ゴミ屋敷の清掃
  • ペット屋敷の清掃

という5つのパターンに合わせて、主な作業別の料金相場をご紹介します。特殊清掃を依頼するとどれくらいかかるのか目安が把握できるので、ぜひ参考にしてみてください。

3-1.火災現場清掃

火災現場の特殊清掃は、火災の規模や燃焼具合によって必要な作業や工程が大きく異なります。弊社では、主に下記のような料金で作業を承っています。

火災現場の特殊清掃料金相場

建物内部密閉作業
火事現場をコンパネやブルーシート、養生シートで密閉する作業
料金:時価

初期有害物質分解作業
物が燃えることで大量発生したダイオキシン濃度を一時的に下げて、安全に作業できる状態にする
料金 50,000円~(1部屋)

分別・梱包・袋詰め作業
焼け焦げた残置物を分別し、袋詰めをする作業
料金 140,000円(5㎡)

撤去、吊りおろし作業
梱包した残置物を撤去する作業
料金 時価

内部解体作業
焦げた建材やキッチン、お風呂などを解体する作業
料金 別途相談

内装材撤去作業
焦げた内部材を剝がして、コンクリートむき出しの状態にする作業
料金 35,000円(1人)

天井・側壁 一部ケレン作業
燃焼度合いに応じてケレン清掃し、ススを除去する作業
料金 9,200円(1㎡)

有害物質酸化分解作業
ダイオキシン等の有害物質を分解していく作業
料金 別途料金

急速消臭作業
火災現場や災害現場に特化した装置で、短時間で有害物質を分解していく作業
料金 通常消臭作業の2割増し

特殊コーティング作業
建物の内側に特殊コーティングを施す作業
料金 6,500円(1㎡)

ダイオキシン濃度測定
最終的に人が住める状態かどうか判断するため、ダイオキシン濃度を測定する作業
料金 250,000円(1箇所)

火災現場の作業料金は、作業が必要な部屋の広さによって料金が左右されるケースが多いです。例えば、焼け焦げた残置物や灰を袋詰めしていく分別・梱包・袋詰め作業は5㎡あたり140,000円なので、焼け焦げている面積が広いほどコストがかかります。

同じように、ススを除去していく天井・側壁 一部ケレン作業や特殊コーティング作業も、作業が必要となる部分が広いほど料金が高くなります。

例えば、40㎡(2部屋)の火災現場を特殊清掃する場合は、おおよそ下記のような特殊清掃料金がかかります。

初期有害物質分解作業100,000円(2部屋)
分別・梱包・袋詰め作業1,120,000円
内装材撤去作業70,000円(2人)
天井・側壁 一部ケレン作業92,000円(10㎡分と想定)
特殊コーティング作業65,000円(10㎡分と想定)
合計1,447,000円

※時価・別途相談となる作業は含まれていません

この料金に間取り別の基本料金や時価、別途相談の特殊清掃費用が必要となるため、総額150万円以上が必要となるでしょう。

火災現場はどこまで原状回復が必要なのかにもより必要な作業が変わるため、事前に検討しておく必要があります。

3-2.水害復旧清掃

水害復旧清掃は、

  1. どの部分まで浸水しているのか
  2. どの部分を特殊清掃業者に任せたいか

によって料金が大きく異なります。弊社では、主に下記のような料金相場で作業を承っています。

水害復旧現場の特殊清掃料金相場

床下洗浄作業
汚泥を搬出してきれいに清掃する作業
(床下断熱材など軽微な修理に対応)
料金 3日: 489,994円(税込)4日:624,634円(税込)

床下消毒作業
殺菌力の強いオゾンを使用して、隅々まで消毒をする作業
料金 102.887円(税込)

床下排水作業
床下に溜まった汚泥を排水する作業
料金 1日:44,064円 (税込)

床上浸水清掃作業
床上浸水した家財の清掃と消毒を行う作業
料金 1日:44,064円(税込・1人)

床上浸水消毒作業
カビ菌除去や薬剤塗布、消毒を行い衛生的な空間を取り戻す作業
料金 69,244円(税込・1部屋)

家財清掃作業
汚れてしまった家財の清掃作業
料金 1日:44,064円(税込・1人)

例えば、床下浸水をした場合は床下洗浄作業や床下消毒作業、床下排水作業が必要となるため、下記のようにおおよそ636,945円がかかります。

床下洗浄作業3日を措定 489,994円(税込)
床下消毒作業102.887円(税込)
床下排水作業1日:44,064円 (税込)
合計636,945円(税込)

床上まで浸水している場合はこれに加えて、床上浸水清掃作業や床上浸水消毒作業などが追加されるため料金が高くなります。

水害の場合は家族やボランティアによって床下の排水や床上の洗浄を行うことがあるため、専門的な技術を要する床下洗浄や消毒のみ特殊清掃業者に依頼することもあります。

3-3.孤独死現場清掃

孤独死現場の作業料金はトイレやお風呂、リビングなど、どこで孤独死をしたのかによって大きく異なります。弊社では、下記のような料金相場で作業を承っています。

孤独死現場の特殊清掃料金相場

脱衣所・トイレの作業

便座脱着作業
便座を取り外しして床下の汚れてを確認し清掃する作業
料金 9,800円

床下洗浄コーティング
床下のコンクリート等に付着している汚染物を取り除きコーティングする作業
料金 35,000円

床の切断作業
トイレや脱衣所に敷かれているカーペットフロアを剝がして、汚染物が染み込んだ床材を切断する作業
料金 35,000円

洗面所の撤去
洗面台を撤去する作業
料金 15,000円

トイレのハウスクリーニング
原状回復のための清掃作業
料金 9,800円

お風呂の作業

浴槽の清掃:水が張ってある状態
固形物と液体を分けて汚染水を吸い上げて回収、浴槽内や配管を清掃する作業
料金 100,000円

浴槽の清掃:水がない状態
浴槽内や配管を清掃する作業
料金 80,000円

浴槽の消臭作業
浴室にこもった臭いを消臭する作業
料金 30,000円

浴槽の消毒作業
薬剤を噴霧し、浴室内の消毒をする作業
料金 15,000円

お風呂のハウスクリーニング
原状回復のための清掃作業
料金 9,800円

室内の作業

床の切断作業
体液などが染みついている床材を解体する作業
料金 35,000円

オゾン燻蒸
床や壁、天井に染みついた臭いを脱臭する作業
料金 30,000円~

特殊コーティング
洗浄した部分を被膜塗装する作業
料金 1箇所:5,000円

ハウスクリーニング:キッチンセット
原状回復のための清掃作業
料金 15,000円

ハウスクリーニング:窓
原状回復のための清掃作業
料金 1箇所:5,000円

料金相場からも分かるように、お風呂で孤独死をした場合には料金が高くなる傾向があります。例えば、浴室に水がない状態でも、間取り別の基本料金に125,000円前後がプラスされることになります。

浴槽の清掃:水がない状態80,000円
浴槽の消臭作業30,000円
浴槽の消毒作業15,000円
合計125,000円

孤独死の清掃費用についてもっと詳しく把握したい場合は、下記の記事も参考にしてみてください。

3-4.ゴミ屋敷の清掃費用

セルフネグレクトなどで部屋の中にゴミが溜まりゴミ屋敷となってしまった場合にも、特殊清掃を依頼することが多いです。ゴミ屋敷の料金は、ゴミの量と作業時間に左右されます。目安となる料金は、下記のとおりです。

ゴミ屋敷の特殊清掃料金相場

車両費
ゴミを運搬する車両にかかる費用
料金 2トントラック:10,000~15.000円(1台)

ゴミの分別・袋詰め作業
ゴミを分別して袋詰めをする作業
料金 1時間:10,000円~20,000円(1人)

清掃作業
室内を清掃する作業
料金 別途料金

ゴミの処分費用
ゴミ屋敷のゴミを処分する費用
料金 別途料金

回収するゴミの量が多い場合は、ゴミの分別作業に時間がかかりゴミの処分費用も高くなります。例えば、ゴミの分別に2人で3時間かかった場合にはゴミの分別・袋詰め作業代として30,000円~60,000円ほどかかります。

ゴミ屋敷の清掃は孤独死の特殊清掃と併せて実施されることがあり、その場合は清掃作業として孤独死現場の特殊清掃が行われます。

3-5.ペット屋敷の清掃費用

ペット屋敷の場合は、ペットを飼育している部屋の広さと汚れ具合によって料金が左右します。

ペットを飼育している場合、引っ越しなどで原状回復が求められる場合には特殊清掃で消臭作業や消毒作業をすることがあります。他にも、飼育放棄や多頭飼いの崩壊などでペット屋敷となっている現場を原状回復する場合があります。

弊社では、主に下記のような料金相場で作業を承っています。

ペット屋敷の特殊清掃料金相場

糞除去作業
室内の糞尿を除去する作業
料金 35,000円(1人)

家財ふき取り作業
家財の拭き取り作業
料金 35,000円(1人)

壁紙剥がし作業
臭いが染み込んでいる壁紙を剝がす作業
料金 35,000円(1部屋)

床解体作業
消臭効果や除菌効果を高めるために床を解体する作業
料金 35,000円(1部屋)

雑菌消毒、除菌作業
消臭や除菌を行う作業
料金 35,000円(1部屋)

フェロモン臭分解作業
料金 犬や猫のフェロモン臭を分解する作業
犬・猫:100,000円(1部屋)

特殊コーティング
糞尿が激しい部屋のフロアカーペットを剝がした後に専用コーティング剤を塗布する作業
料金 100,000円(1部屋)

完全消臭作業
オゾン発生器を用いて消臭する作業
料金 別途料金

例えば、2部屋あるマンションでペットを飼っており臭いを完全に除去したいという場合には、間取りに合わせた基本料金にプラスして340,000円ほどかかることになります。

壁紙剥がし作業70,000円(2部屋)
雑菌消毒、除菌作業70,000円(2部屋)
フェロモン臭分解作業200,000円(2部屋)
合計340,000円

※別途相談となる作業は含まれていません

ペット屋敷の特殊清掃は部屋の状態に応じて作業内容が大きく変わるため、どれくらいかかるのか事前に見積などを取るといいでしょう。

4.【ケース別】特殊清掃料金のシミュレーション

特殊清掃を実施した場合のおおよその料金相場が把握できたところで、具体的なシミュレーションをしてみましょう。

今回は、特殊清掃を必要とする状態別に4つのシミュレーションをしてみたので、間取り別の基本料金と作業料金を合計するとどれくらいの料金がかかるのかチェックしてみてください。

4-1.ケース1:火災現場のシミュレーション

まずは、火災現場の特殊清掃を依頼したときのシミュレーションをしてみましょう。

【特殊清掃を必要とする状態】
住まい:1DK(35㎡)
状態:火災が発生しすべての部屋が灰や残置物で汚れている状態

火災により、1DKのアパートの一室が灰や残置物で汚れている状態を想定します。間取りは狭いので、2人の作業員で行ったとすると基本料金として40,000円がかかります。

基本料金

1DKの特殊清掃100,000円
作業員(2名)40,000円(20,000円×2)

火災現場の場合は状況に応じて作業が異なるため必要作業が一概には言えませんが、下記のような作業をしたと想定します。

作業内容別料金

建物内部密閉作業100,000円(普段は時価)
初期有害物質分解作業100,000円
分別・梱包・袋詰め作業980,000円
撤去、吊りおろし作業200,000円(普段は時価)
内装材撤去作業70,000円(2人分)
天井・側壁 一部ケレン作業92,000円(10㎡分と想定)
特殊コーティング作業65,000円(10㎡分と想定)
ダイオキシン濃度測定250,000円

すべての特殊清掃料金を合計すると、1,997,000円になります。ただし、日数がかかる場合や消臭作業が必要となる場合は、もっと料金が高くなる可能性があります。

清掃費用 1,997,000円

4-2.ケース2:水害復旧現場のシミュレーション

続いて、災害によって床上浸水をした場合のシミュレーションです。

【特殊清掃を必要とする状態】
住まい:2DK
状態:床上浸水しており、自分たちでは何の処理もしていない状態

災害により床上浸水をしており、どうしたらいいのか困っている状態を想定します。できればそのまま住み続けたいので、消毒や排水をプロに任せたいと考えている状態です。

室内や床下の状態にもよりますが3日間基本的には3人の作業員で特殊清掃をすると、基本料金として360,000円かかります。

基本料金

2DKの特殊清掃180,000円
作業員(3名)180,000円(20,000円×3×3日)

作業員で役割分担をしながら、下記のような作業を実施したとします。(床上浸水清掃作業等は基本作業員以外の作業員が対応したと想定)

作業内容別料金

床下洗浄作業3日: 489,994円(税込)
床下消毒作業102.887円(税込)
床下排水作業1日:44,064円 (税込)
床上浸水清掃作業1日:132,192円(税込・3人)
床上浸水消毒作業207,732円(税込・3部屋)
家財清掃作業1日:132,192円(税込・3人)

すべての特殊清掃料金を合計すると、1,469,061円です。水害復旧現場の場合は日数や必要な作業に応じて料金が左右されるので、もう少し安くなる可能性があります。

清掃費用 1,469,061円

4-3.ケース3:孤独死現場のシミュレーション

孤独死が発見され、特殊清掃を行うときのシミュレーションです。

【特殊清掃を必要とする状態】
住まい:1K
状態:お風呂で孤独死しているのが発見され、特殊清掃が必要な状態

アパートのお風呂で、孤独死しているのが発見された場合を想定します。間取りが狭いため、基本料金が安く抑えられます。

●基本料金

2DKの特殊清掃70,000円
作業員(2名)40,000円(20,000円×2)

水が張ってある浴室の特殊清掃を想定すると、下記のような作業が必要です。

作業内容別料金

浴槽の清掃:水が張ってある状態100,000円
浴槽の消臭作業30,000円
浴槽の消毒作業15,000円

すべての清掃料金を合計すると、255,000円となります。あくまでもお風呂の特殊清掃のみなので、他の部分が汚れていた場合やゴミ屋敷となっていた場合は別途料金が必要です。

清掃費用 255,000円

4-4.ケース4:ペット屋敷のシミュレーション

最後に、ペット屋敷の特殊清掃をする場合のシミュレーションです。

【特殊清掃を必要とする状態】
住まい:1LDK
状態:多頭飼いが崩壊し室内が荒れている状態

多頭飼いが崩壊して、室内が荒れている状況を想定します。間取りが少し広いため、基本料金は240,000円ほどかかります。

●基本料金

2DKの特殊清掃180,000円
作業員(3名)60,000円(20,000円×3)

ペットの臭いの消臭だけでなく室内が汚れている場合は、下記のようは作業が必要です。

作業内容別料金

糞除去作業105,000円(3人)
家財ふき取り作業105,000円(3人)
壁紙剥がし作業70,000円(2部屋)
床解体作業70,000円(2部屋)
雑菌消毒、除菌作業70,000円(2部屋)
フェロモン臭分解作業犬・猫:200,000円(2部屋)
特殊コーティング200,000円(2部屋)

すべての清掃料金を合計すると、1,060,000円となります。今回はすべての部屋が汚れていることを想定しているため、ペットを飼育をしている部屋が限定されている場合や消臭、消毒のみで問題ない場合は、料金を抑えることが可能です。

清掃費用 1,060,000円

このように、さまざまなシーンを想定しシミュレーションをしてきましたが、あくまでも一例となります。特殊清掃業者や状態によって特殊清掃料金は大きく左右されるため、事前に見積りなどを依頼して詳しく把握することが大切です。

5.特殊清掃の料金は誰が負担する?

特殊清掃が必要なケースは多岐に渡るため、誰か負担するのかは一概には言えません。主なケースとしては、下記のような費用負担が考えられます。

火災現場の特殊清掃の費用
本人に非がある場合:基本的には火災保険で補う
もらい火事の場合:火元に重大な過失がない限り損害賠償は求められない
自然災害の場合:①賃貸の場合は基本的に大家負担②持ち家の場合は自己負担   

水害復旧現場の特殊清掃の費用
自然災害の場合:①賃貸の場合は基本的に大家負担②持ち家の場合は保険で補うか自己負担

孤独死現場の特殊清掃の費用
孤独死をした本人が孤独死保険等に加入していない場合は
持ち家:法定相続人
賃貸:連帯保証人、法定相続人、部屋の所有者の順に支払い義務がある

ペット屋敷・ゴミ屋敷
本人が負担

火災現場の場合は、本人に非がある場合は火災保険や自己負担で費用を支払います。もらい火事など本人に非がない場合でも失火責任法という法律内で火元に重大な過失がない限りは損害賠償を請求することが認められないため、実質的には火災保険や自己負担で費用を支払うことが多いでしょう。

火災や水害の原因が自然災害にある場合は、持ち家の場合は保険や自己負担で支払うことが基本です。賃貸物件の場合は、基本的に大家負担となります。災害の場合は国や地方自治体から助成金などが支払われる場合があるため、チェックが必要です。

また、孤独死現場の特殊清掃は亡くなった本人が孤独死保険に加入していない限り、持ち家では法定相続人が、賃貸では連帯保証人や法定相続人が支払わなければなりません。ただし、連帯保証人や法定相続人が相続放棄の手続きをしている場合は、最終的に大家が支払う必要があります。

このように、特殊清掃が必要となる場面や原因によって清掃費用を負担する人は異なるため、注意するようにしましょう。

6.特殊清掃の料金を左右する4つのポイント

特殊清掃の料金は現場の状況によって大きく異なりますが、料金を左右するポイントとしては

  • 特殊清掃に必要な日数と人員が多いと料金がかさむ
  • 解体やリフォームが必要な場合は別途料金がかかる
  • 除菌や消臭が必要だと相場よりも高くなる傾向がある
  • 部屋が広いとその分料金が高くなる

という4つがあります。具体的にどのようなところが料金を左右するポイントとなるのかチェックしてみましょう。

6-1.特殊清掃にかかる日数と人員が多いほど料金がかさむ

基本的に特殊清掃にかかる日数と人員が多くなるに従って、特殊清掃の料金は高くなります。日数と人員が増えると人件費や作業内容が増えるため、その分料金がかかってしまうからです。

特殊清掃の日数や人員を左右するポイントとしては、主に次のようなことがあります。

特殊清掃をする部屋の広さ
特殊清掃をする部屋が広いとその分被害が広範囲に及んでいるため、日数や人員が増加しやすい傾向があります。

特殊清掃が必要な現場の状態
特殊清掃の現場が酷く汚れている場合や大掛かりな作業が必要な場合は、どうしても日数がかかります。例えば、孤独死現場の場合は床の切断や消臭作業が必要となると、時間を要する可能性があります。

このように、特殊清掃に必要や日数や人員は料金を左右するポイントとなるため、あらかじめ確認しておくといいでしょう。

6-2.解体やリフォームが必要な場合はコストがかかる

特殊清掃だけでは原状回復が難しく解体やリフォームが必要な場合は、コストがかかります。

特殊清掃業者がどれだけ高い技術を使って清掃をしても家具や建物自体が損傷している、床や壁にシミや臭いが染み込んでいるとなると清掃の域を超えてしまうため、リフォームや解体をしなければなりません。

リフォームや解体は特殊清掃業者を通じて依頼できる場合と、個別で依頼する場合があります。特殊清掃のことで頭がいっぱいになってしまうと、建物を最終的にどのような状態にしたいのか忘れがちです。

原状回復が必要なのか解体してもいいのか、最終的な目的を念頭に置いて必要なコスト総額を考えるようにしてください。

6-3.除菌や消臭が必要だと相場よりも高くなる傾向がある

室内の除菌や消臭が必要となると、特殊清掃料金の相場より高くなる傾向があります。その理由としては、次の2つが挙げられます。

日数がかかる
室内にこもった臭いや有害物質を完全に取り除くには、時間を要します。一時的に消臭や除菌ができても、時間の経過とともに再び湧き出てしまうと意味がないからです。時間がかかる分人員や設備使用料が発生するので、料金が高くなります。

特殊な設備や薬剤を使用する
除菌や消臭には、国内で数少ない特殊な設備を使用することが多いです。安全性や効果を把握して使用できるのは一定の特殊清掃業者に限られているため、技術料が薬剤料がかかります。

除菌や消臭は普段の掃除では難しく特殊な設備や技術を持ち合わせている特殊清掃業者だからこそできることなので、料金にも反映される部分です。

6-4.部屋が広いとその分費用がかかる

「2.【間取り別】特殊清掃の料金相場」でもご紹介したように、特殊清掃を必要とする部屋が広ければ広いほど間取り別の基本料金が高くなります。

間取りが広くなることで

  • 清掃する範囲が広くなる
  • 人員を増やす必要がある
  • 特殊清掃作業に日数を要する可能性がある

ため、時間的にも労力的にもどうしてもコストがかかってしまうのです。

火災現場や水害現場は被害が広範囲に及びやすいのはもちろんのこと、ペット清掃や孤独死清掃の場合でも臭いが充満しやすいため広い住まいであればあるほど他の部屋も消毒や消臭が必要となる可能性があります。

部屋の広さも特徴清掃の料金を左右するポイントとなることは、事前に把握しておきましょう。

7.特殊清掃はプロの業者にお任せする

特殊清掃は少し料金が高くなったとしても、専門的な知識がある特殊清掃業者に依頼するべきです。

今までの経験や独自の技術、資格を活かして、短時間で目標とする状態に回復してくれます。家族や身内で清掃しようとしても技術や知識がないのはもちろんのこと、火災現場では有害物質を吸い込む危険性が、孤独死現場やゴミ・ペット屋敷、水害現場の場合は感染症などを引き起こす危険性があります。

特殊清掃業者なら現場の状態を見てリスクや必要な清掃を判断し、安全性に配慮しながら効率とく作業をしてもらえます。

リスクベネフィットは、特殊清掃に特化した数少ない特殊清掃専門会社です。火災現場や水害復旧現場、孤独死の現場など状況に応じた特殊清掃を行っています。

長年培ってきた技術で火災現場や孤独死現場、ペット屋敷の完全消臭が可能なのはもちろんのこと、特殊清掃の内容に応じた資格や特許技術を取得しています。

高い技術と独自の特許技術は高く評価されており、最近ではダイヤモンドプリンセス号の除菌にも携わられていただきました。

特殊清掃料金を詳しく知りたい場合や特殊清掃に関するお困りごとがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

8.まとめ

いかがでしたか?特殊清掃の料金相場が把握でき、特殊清掃を依頼すべきかどうか判断できたかと思います。

最後にこの記事の内容をまとめてみると

特殊清掃の料金は掃除をする場所の間取りと作業内容によって決まる

特殊清掃の間取り別料金相場は下記のとおり

間取り別の清掃料金

1R1K70,000円~
1DK100,000円~
1LDK130,000円~
2DK180,000円~
3LDK240,000円~

特殊清掃の作業別料金相場は下記のとおり

1)火災現場の特殊清掃の場合

火災現場の特殊清掃料金相場

建物内部密閉作業時価
初期有害物質分解作業50,000円~(1部屋)
分別・梱包・袋詰め作業140,000円(5㎡)
撤去、吊りおろし作業時価
内部解体作業別途相談
内装材撤去作業35,000円(1人)
天井・側壁 一部ケレン作業9,200円(1㎡)
有害物質酸化分解作業別途料金
急速消臭作業通常消臭作業の2割増し
特殊コーティング作業6,500円(1㎡)
ダイオキシン濃度測定250,000円(1箇所)

2)水害復旧作業の特殊清掃の場合

水害復旧現場の特殊清掃料金相場

床下洗浄作業3日: 489,994円(税込) 4日:624,634円(税込)
床下消毒作業102.887円(税込)
床下排水作業1日:44,064円 (税込)
床上浸水清掃作業1日:44,064円(税込・1人)
床上浸水消毒作業69,244円(税込・1部屋)
家財清掃作業1日:44,064円(税込・1人)

3)孤独死の特殊清掃の場合

孤独死現場の特殊清掃料金相場

脱衣所・トイレの作業

便座脱着作業9,800円
床下洗浄コーティング35,000円
床の切断作業35,000円
洗面所の撤去15,000円
トイレのハウスクリーニング9,800円

お風呂の作業

浴槽の清掃:水が張ってある状態100,000円
浴槽の清掃:水がない状態80,000円
浴槽の消臭作業30,000円
浴槽の消毒作業15,000円
お風呂のハウスクリーニング9,800円

室内の作業

床の切断作業35,000円
オゾン燻蒸30,000円~
特殊コーティング1箇所:5,000円
ハウスクリーニング:キッチンセット15,000円
ハウスクリーニング:窓1箇所:5,000円

4)ゴミ屋敷の特殊清掃の場合

ゴミ屋敷の特殊清掃料金相場

車両費2トントラック:10,000~15.000円(1台)
ゴミの分別・袋詰め作業1時間:10,000円~20,000円 (1人)
清掃作業別途料金
ゴミの処分費用別途料金

5)ペット屋敷の特殊清掃の場合

ペット屋敷の特殊清掃料金相場

糞除去作業35,000円(1人)
家財ふき取り作業35,000円(1人)
壁紙剥がし作業35,000円(1部屋)
床解体作業35,000円(1部屋)
雑菌消毒、除菌作業35,000円(1部屋)
フェロモン臭分解作業犬・猫:100,000円(1部屋)
特殊コーティング100,000円(1部屋)
完全消臭作業別途料金

特殊清掃の料金負担の一例は下記のとおり

火災現場の特殊清掃の費用
本人に非がある場合:基本的には火災保険で補う
もらい火事の場合:火元に重大な過失がない限り損害賠償は求められない
自然災害の場合:①賃貸の場合は基本的に大家負担②持ち家の場合は自己負担   

水害復旧現場の特殊清掃の費用
自然災害の場合:①賃貸の場合は基本的に大家負担②持ち家の場合は保険で補うか自己負担

孤独死現場の特殊清掃の費用
孤独死をした本人が孤独死保険等に加入していない場合は
持ち家:法定相続人
賃貸:連帯保証人、法定相続人、部屋の所有者の順に支払い義務がある

ペット屋敷・ゴミ屋敷
本人が負担

特殊清掃は多彩なケースがあり一概には誰が料金を負担するのか一概には言えないため、必ず事前に確認する

特殊清掃の料金を左右するポイントは次の4

  1. 特殊清掃に必要な日数と人員が多いと料金がかさむ
  2. 解体やリフォームが必要な場合は別途料金がかかる
  3. 除菌や消臭が必要だと相場よりも高くなる傾向がある
  4. 部屋が広いとその分料金が高くなる

特殊清掃は、専門的やノウハウと経験を持つ特殊清掃業者に依頼をすること

この記事をもとに、特殊清掃の料金目安を把握したうえで納得のいく特殊清掃の依頼ができるようになることを願っています。

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