車内でする異臭の原因は大きく分けて2種類あります。
車の異常によるものと生活臭によるものです。そして車の異常による臭いと生活臭による臭いはこのように分けられます。
この臭いごとに、何が原因で起こっている臭いなのかを突き止める必要があります。
特に車の異常が原因で起こった異臭の場合、早急に対応しないと大事故になりかねません。また生活臭が原因の場合でも、長く放っておくと臭いはなかなか取れずらくなりますし、場合によっては体調を崩してしまうこともあります。
また、そこまでなくても、誰かを車に乗せてあげたときに「車がくさい」というのはあなたの印象を大きく下げてしまうことになります。
いずれにせよ車内の異臭を放っておくと、損をしたり危険なことしかありません。
「この車、ちょっと臭うな」
そう感じたら、いち早くニオイの原因を突き止めて、対処する必要があります。
Contents
1.【臭いの種類別】車内でする異臭の原因一覧
冒頭でも述べましたが、車内でする異臭には大きく分けて2種類あります。
車内でする異臭の種類
- 車の異常によるもの
- 生活臭によるもの
異臭と言ってもさまざまな臭いがあり、臭いによっては放っておくと危険なものもあるのです。
これからニオイごとの異臭の原因や、その原因をチェックする方法を紹介します。あなたが気になっている異臭の原因は何なのか、チェックしてみてくださいね。
1-1. 車の異常によるもの
車の異常が原因で異臭がする場合、以下のような臭いがします。
- 甘い匂い(ワインのような匂い)
- 硫黄の臭い
- ゴム臭
- 金属臭
- ガス臭
- ビニールが焦げた臭い
- ガソリン臭
それぞれの臭いの原因とチェックの仕方を紹介します。
1-1-1. 甘い匂い(ワインのような臭い)
甘い匂いがしてきた場合、冷却水のタンクが破損しているか、それを送り込むホースが損傷している可能性があります。放置しているとオーバーヒートを起こして車が動かなくなる可能性あるので早急に対処が必要です。
チェックの仕方は2通りあります。
- エンジンルームを開いて香りがあるか確認する
- 水温計ランプが点灯しているか確認する
エンジンルームを臭って、甘い香りが漂ってきたら漏れている証拠です。
また、水温計ランプが点灯しているか確認をして、もし点灯していた場合は冷却水のタンクが漏れだしてから時間が経っている状態なので、一刻も早く修理する必要性があります。
1-1-2. 硫黄の臭い
硫黄の臭いがしてきた場合、オルタネーター(充電器)が故障したことによる過充電が考えられます。過充電を起こしている場合、バッテリー内部で大量のガスが発生しているので走行を続けるとバッテリーが破滅する危険性があります。
チェックの仕方は3通りあります。
- バッテリーランプがいつまでも消えないか確認する
- エンジンの回転数が安定しないか確認する
- 車内設備に異常(車内灯がつかない、クーラーが使えない)が発生しているか確認する
1-1-3. ゴム臭
ゴム臭がしてきた場合、原因は3つ考えられます。
- タイヤにトラブルがある可能性
- エンジン周りの異常
- エンジンオイルの漏れ
特にタイヤにトラブルがある場合、事故になる危険性があるので直ちに走行を辞めましょう。
チェックの仕方はそれぞれあります。
【タイヤトラブルの場合】
・タイヤのパンクや、タイヤの溝がすり減っていないか確認する
【エンジン周りの異常の場合】
・エンジン関係が原因の場合、車の下を見てエンジンオイルの漏れがないか確認する
1-1-4. 金属臭
金属臭がした場合、2つの原因が考えられます。
- サイドブレーキを引いたまま走行している
- ブレーキの過熱やクラッチディスクの摩擦
チェックの仕方はそれぞれあります。
【サイドブレーキが原因の場合】
・サイドブレーキを引いたまま走っていないか確認する
【ブレーキの過熱の場合】
・エンジンルームから匂ってこないか確認する
1-1-5. ガス臭
ガス臭がしてきた場合、マフラーやそれを繋ぐパイプに穴が開いている可能性があります。
車内に充満すると危険なのですぐに窓を開けるようにしましょう。
チェックの仕方は2つあります。
- マフラーに穴が空いている場合、排気音が通常より大きか確認する
- マフラーの漏れているところに黒いススがついているか確認する
1-1-6. ビニールが焦げた臭い
ビニールを焼いたような臭いでエンジンルームから匂った場合、2つの原因があります。
- 走行中にビニール袋が車の底などに貼りつきエキゾートパイプなど高温な部分で焦げてしまう
- 電気配線のショートや過電流が原因
チェックの仕方はそれぞれあります。
【ビニールが貼りついている場合】
・マフラー周辺にビニールのようなものがついていないか確認する
【電気配線のショートや過流電の場合】
・カーナビなどを自分で取り付けたりしていると、電気配線が焦げている可能性がある
ビニールが貼りついた場合は焼き切ってしまえば問題ありません。
しかし、車内から臭ってきた場合、電気配線のショートや過電流が原因であり、火災になりかねないので急いで修理が必要です。
1-1-7. ガソリンの臭い
ガソリンの臭いがする原因は2つあります。
- ガソリンがもれている可能性
- ガソリンの入れすぎ
ガソリンを入れすぎてしまった場合は大丈夫ですが、ガソリンが漏れている場合、最悪の場合は火災になる危険があるのですぐに車をとめて修理を呼びましょう。
チェックの仕方はそれぞれあります。
【ガソリン漏れの場合】
・路面にガソリンが付着していないか確認する
・車の底を目視で確認してガソリンがついていないか確認する
【ガソリンを入れすぎてしまった場合】
・ガソリンタンクからガソリンが溢れていないか確認する
1-2. 生活臭によるもの
生活臭が原因で異臭がする場合は、以下のような臭いがします。
- ツーンと鼻を突く臭い
- たばこの臭い
- 汗や香水の臭い
- 生乾きの臭い
- ペットの臭い
- 食べ物の臭い
それぞれの臭いの原因とチェックの仕方を紹介します。
1-2-1. ツーンと鼻を突く臭い
ツーンと鼻を突く臭いは、エアコンのカビが原因です。エアコンはカビが発生しやすい場所なので注意が必要です。特にエバポレーター(熱交換器)やエアコンフィルターではカビが発生しやすいのです。
このカビ菌が体内に入ると喘息持ちの人は呼吸困難や肺炎を起こす可能性があるので、放っておかず対処しましょう。
1-2-2. たばこの臭い
たばこの煙は車内のいたるところに付着してなかなか消えないやっかいなものです。
付着したたばこの煙は有害物質も発生させるといわれています。付着した素材を介して有害物質を吸い込んでしまうことを「三次喫煙」といい問題視されているのです。
車でたばこを吸わないことが一番ですが、たばこを吸う方はこまめな掃除をすることでニオイを和らげることができますよ。
1-2-3. 汗や香水の臭い
汗や香水の香りがシートに染み付いても異臭の原因になります。汗や香水の臭いは身体から発されるので、座っているシートとの距離が近くシートに臭いが染み付きやすいのです。
人は誰でも汗をかくので、シートには汗がたくさん染み込んでいると考えたほうがよいでしょう。
特に夏場に汗をかいて、汗の臭いをごまかすために香水をつける人もいらっしゃいますが、汗をしっかりふき取ってから香水をつけないと、汗と香水の臭いが混ざって強い臭いを発するので注意が必要です。
1-2-4. 生乾きの臭い
生乾きの臭いがしたら、フロアマットが原因です。フロアマットは外部の汚れを一番持ち込みやすい場所なのです。
フロアマットに接する靴底には、泥やホコリが付着しており、さらに雨の日には雨水で濡れています。その靴底でフロアマットを踏むので、フロアマットはとても汚れやすいのです。そのまま放置していると、
それらが混ざり合ったり腐敗して雑菌が繁殖し、生乾きの臭いを生じます。
1-2-5. ペットの臭い
犬や猫などペットを車に乗せている方は、ペット臭が臭いの原因になります。
ペットは汗や皮脂を大量に分泌するので、それがシートに染み付き臭いの原因となりやすいです。また、唾液や口臭・抜け落ちた毛・糞尿なども臭いの原因となります。
ペットを飼っている方は、なかなか自分のペットの臭いに気づかないかもしれませんが、他の方はすぐに気になってしまいます。ペットを車に乗せている方はこまめに掃除をするようにしましょう。
1-2-6. 食べ物の臭い
食べ物を長時間放置すると腐って悪臭の原因となります。特に肉・魚・野菜などの生ものは腐りやすく、夏場は数時間で腐ってしまうことも。
腐った臭いや液体が染み付いてしまうと悪臭になるので、できるだけ早く掃除をするようにしましょう。
2.車の異常による異臭を除去する方法
車の異常が原因の場合、早急に整備工場に持っていくことをおすすめします。
なぜならニオイを一つとってもさまざまな原因が考えられ、場合によっては早急に対処しないと車両火災や大事故に繋がるものもあるからです。車の異常が原因の場合は、あまり車を走らせず近くの整備工場やガソリンスタンドに行くようにしましょう。
あまり車に詳しくない方は、ニオイの原因が何なのか分からない場合もあると思います。その時は躊躇せずまずはガソリンスタンドや整備工場で見てもらいましょう。
早急に対処するメリットは、事故の危険性をなくすということはもちろんですが、修理を軽傷で抑えるためでもあります。「まだ走れるし放っておこう」と異常があるままずっと車を走らせていると、損傷が大きくなり修理費が膨大になることもあります。
早急に対処して損はないので、早めに対処することをおすすめします。
3.生活臭による車内の異臭の除去方法
車の異常による異臭は、車の故障が考えられるので、車の修理工場に持って行って見てもらうのが安心ですが、生活臭が原因による異臭は自分でニオイの除去をすることができます。
ここではニオイ別に除去する方法を解説します。
3-1. エアコンのカビが原因の場合
エアコンをつけると漂ってくる生臭いようなニオイ。その原因はエアコンにカビが発生している可能性があります。
エアコンにカビが発生している場合の消臭方法は次の5つのステップです。カビの量によっては、お金もかからず5分ほどですぐに改善されるものもあるので試してみてくださいね。
3-1-1. エアコン内部を暖房で乾かす
エアコンのカビは、冷たい空気を出すために冷えたエアコンと、夏場に暑くなった外の温度差により内側に水滴がつき、それを放っておくことで繁殖するのです。「エアコン内部を暖房で乾かすこと」で、カビが生えづらくなります。この方法は簡単にすぐできるので、お出かけ前などちょっと気になった時に応急処置としてやってみてくださいね。
手順
- エンジンをかけて、窓を開けてエアコンをオフにする
- エアコンを最高温度で風量を最大にし10分間ほど暖房で運転させる。(時間がない時は1~2分でも)
3-1-2. エアコン用スプレーを使う
エアコンの吹き出し口に原因がある場合は、カーエアコン用のスプレーがおすすめ。本体に付属しているノズルをエアコンの吹き出し口に差し込んでスプレーするだけで簡単にメンテナンスできます。
手順
- エアコンの循環を「内気循環」にする
- エアコンをオフにして窓を開けてエンジンを切る
- 消臭スプレーの容器を振り、エアコンの吹き出し口にスプレーする
- エアコンをオンにして10分程換気する
ノズルが長いものだと奥まで入れることができ、ニオイの元から消臭することができます。またノズルを倒して使用できるものもあり、カーエアコンだけでなく車内やシートにも散布できるものもありますよ。
また、たばこ用・銀イオンタイプなどさまざまな種類があるので用途によって選んでくださいね。
【おすすめのエアコン用スプレー】
ドクターデオプレミアムエアコンスプレー
出典:カーメイト
ドクターデオは消臭成分「安定化二酸化炭素」が臭いの元を分解し、除去します。また、菌やウイルスにも効果的です。ノズルが長いのでエアコンの奥まで消臭できるのは嬉しいですね。
ドクターデオシリーズの中でも「ドクターデオプレミアム」は、メーカー従来品より安定化二酸化炭素の濃度が2倍となっており、消臭性能も従来品の2倍で高い消臭効果を発揮しています。
3-1-3. エアコンフィルターの洗浄・交換をする
エアコンフィルターを洗浄していない・交換していないこともエアコンのニオイの原因に。自動車メーカーでのエアコンフィルターの交換目安は1年となっています。
エアコンフィルターは外気や内気のほこりなどを遮断しきれいな空気を送るためのパーツです。フィルターが汚れたまま使い続けるとカビが発生したり、エアコンの効きも悪くなるので定期的にきれいにしましょう。
お店に頼むと工賃代もかかってしまいますが、自分でするとフィルター代だけで安く抑えることができます。フィルターは1000円位~購入することができますよ。自分でフィルターを変えるのは難しそう……というイメージがありますが、手順は意外と簡単です。
手順
- ダッシュボードの受け部分を取り外し、裏側にあるエアコンからフィルターを取りだす
- 洗浄する場合は水ですすぐか、フィルターが入る大きさの容器に中性洗剤を溶かした水をいれ30分~1時間浸す。浸した後は水でよく洗い流し、しっかりと乾燥させてから取り付ける
- 新品と交換する場合は、新しいものを取り付ける
フィルターは花粉やPM2.5 を除去するもの、アレルギー物質の活動抑制や活性炭入りなどさまざまなものがあるのでお好みで選んでくださいね。
3-1-4. エアコンのエバポレーターを洗浄する
エバポレーターもエアコンのニオイの発生源になりやすい場所です。エバポレーターというのは熱交換器のことで、冷えたエバポレーターの中を風が通ることで冷やされ、車内に冷たい空気を送る仕組みになっています。この冷えたエバポレーターと暑い外気の温度差により結露がでてカビが繁殖しやすいのです。
エバポレータークリーナーもいろいろな種類がありますが、一般的なのは、ムース状のものと液体タイプです。物によってはハイブリッド車や輸入車に使えないものなどもあるので、使用時には使っても大丈夫な車か確認してから使用しましょう。
所要時間 | 約30分 |
---|---|
費用 | 1.800円位~ |
頻度 | 液体タイプ:年に2回。夏の前と秋 / ムースタイプ:年に1回 |
手順 | ①ダッシュボードの受け部分を取り外し、裏側にあるエアコンからフィルターを取りだす ②フィルターを取り出すと奥にファンがあるか確認(そこが清掃する場所) ③液だれで汚れるのを防ぐために噴射口の周りにタオルで養生する ④エアコンをセットする ・吹き出し口をすべて開ける ・内気循環にする ・最大冷風で最大風量にセットする ・A/Cをオフにする ⑤ファンに向かって薬剤を噴射する(全量を入れる) ⑥すべて入れ終わったら、先ほどセットしたエアコンの状態で5分間まわす |
【おすすめのエバポレータークリーナー】
エバクリーンムース
出典:ベルビック
ベルピックのエバクリーンムースは、ムースタイプのエバポレータークリーナーです。車の底部にあるドレン部分から付属の専用ホースを入れて、エバポレーターを直接洗浄し消臭します。
消臭素材として「人口酵素」が使用され、悪臭成分を吸着し無臭化します。ムースタイプでエバポレーターを包み込み、しっかり消臭してくれます。
3-1-5. プロに頼む
自分でするのが不安だったり、そんな手間をかけたくないと思う方もいらっしゃいますよね。そんな方は車の修理工場に持って行って依頼しましょう。
商品代に加えて工賃代がかかってしまいますが、プロに依頼すると安心できますよね。工賃代の目安としては車用品のオートバックスで変えてもらうと、2021年10月時点では、フィルター交換の工賃代が1,100円、エバポレーター洗浄の工賃代が5,500円となっています。
料金はカー用品店や整備工場により異なるので直接問い合わせてみてくださいね。
3-2. たばこの臭いが原因の場合
たばこのニオイは、狭い車内空間ではすぐにニオイが充満して染み付きやすいものです。煙で広がり車内の隅々にいきわたって付着するので、すみずみまで掃除をする必要があります。
たばこのニオイを除去する方法としてはこの4ステップです。それぞれ詳しく解説していきますね。
3-2-1. 置き型タイプやスプレータイプの消臭剤を使う
置き型タイプの消臭剤を車に置いたり、スプレータイプの消臭剤をふりかけることは、コストが低く手軽ですぐに取り組みやすいので多くのドライバーが実践している消臭方法です。
この方法は、既に染み付いているニオイを除去するというよりは、新たに発生したニオイを取り除くというものでニオイを根本的に除去できるわけではありません。応急処置として活用しましょう。
【おすすめの置き型タイプの消臭剤】
ドクターデオプレミアム置き型
出典:カーメイト
こちらもドクターデオシリーズです。置き型タイプでシート下などに置いて使用します。箱の中身のアルミシールをはがし、粉をふりかけてまた箱に戻して使います。
消臭成分の安定化二酸化炭素が除菌・消臭・ウイルス除去をして快適な空間を作ってくれます。目立つところに置きたくないという方にもおすすめです。
【おすすめのスプレータイプの消臭剤】
クルマの消臭力
出典:消臭力
消臭シリーズで人気のある「消臭力」のクルマ用消臭スプレーです。スプレータイプで、気になるところにシュッと吹きかけるだけなので気軽に消臭できます。
細かいミストがでるのでシートに染み付いた臭いだけでなく空間の消臭としても使用できます。
3-2-2. 車内拡散タイプの消臭剤を使う
車の中をすみずみまで一気に消臭したい場合は、車内に充満するスチームタイプがおすすめ。スイッチを押すだけで霧状の粒子が車内全体に広がり消臭してくれます。
商品によっては6時間ほど放置しないといけないものもありますし、すぐに車に乗ると気分が悪くなる可能性もあります。使用するのは夜帰宅してからなど、車に乗らない時間を確保できるときに使用するのが良いでしょう。
スチーム状なので手の届かないすみずみまでいきわたり消臭してくれるので、置き型タイプやスプレータイプよりも消臭効果はありますが、ニオイを根本から除去するという訳ではありません。あくまで一時的なものとして利用するのが良いでしょう。
【おすすめのスチームタイプの消臭剤】
ドクターデオプレミアムスチーム
出典:カーメイト
先ほども紹介したドクターデオシリーズのスチームタイプです。ボタンを押してエアコンをファンにして10分間回します。スチームがでなくなったらファンを回したままドアを開けて3分以上換気するだけで完了です。
消臭成分の安定化二酸化炭素が除菌・消臭・ウイルス除去してくれ、エアコンの内部まで消臭してくれます。素早く除菌消臭したい時にもおすすめです。
3-2-3. 車内を濡れタオルで拭く
たばこを吸うと車内中に煙が充満し、汚れが付着します。その付着した汚れを取るには、濡れたタオルですみずみまで拭かないといけません。エアコンの噴射口やシート、天井などすみずみまで拭きましょう。
できればエタノールや車内専用の洗浄液をタオルに染み込ませてから拭くともっと効果的です。ふき取った後は、生乾きにならないようにしっかりと換気をして十分に乾かしましょう。
【おすすめの車内専用の洗浄液】
車用インテリアクリーナー
出典:Amazon
プロも使用している車内用クリーナーです。これ一本でシートやマット、内窓など車内すべてを掃除することができます。使い方は、付属のタオルにクリーナーを数回プッシュして拭くだけです。
たばこのヤニや頑固な汚れも落とすことができます。レザーにも安心して使えるというのも嬉しいですね。
3-2-4. 重曹で拭く
重曹は除菌や消臭効果もあるので、車内清掃でも活躍します。
やり方は簡単でバケツに水を入れ大さじ1~2の重曹を入れてよく混ぜます。液を染み込ませ硬く絞った雑巾でシートを拭くだけです。汚れやニオイをしっかりとってくれますよ。
注意点
重曹で拭く方法は布製のシートしかできず、革製のシートで重曹を使ってはいけません。レザーシートで重曹を使ってしまうと、変色の原因になってしまうので注意しましょう。
【おすすめの重曹】
国産重曹
出典:NICHIGA
食品無添加とアルミニウムフリーで安心な国産重曹です。掃除だけでなく、お料理やお菓子作りなど幅広い用途で使えます。
お掃除では、車の他にもキッチンのシンクや、排水口のぬめり取り、換気扇の油汚れなど頑固な汚れや臭い取りにも効果的です。いろいろな用途で使えるのが嬉しいですね。
3-3. フロアマットの臭いが原因の場合
雨に濡れたり汚れている靴で踏んだフロアマットが生乾きになってしまうと、異臭の原因となります。フロアマットの消臭方法としては、汚れをよく洗い流し、しっかりと乾燥させるのがベスト。スプレータイプの消臭剤をふりかけるといった方法もありますが一時的なものになります。
洗い方としては、フロアマットを取り外して、水をかけ、洗剤を吹きかけてたわしなどでよくこすって洗い流します。一度だけだとまだ汚れが落ちきれないので、こすって洗い流してを何度か繰り返します。乾かす時も、しっかりと乾燥させないと生乾きの原因となるのでよく乾かしてくださいね。
3-4. ペットの臭いが原因の場合
一言でペットの臭いと言っても、ペットの臭いの原因はさまざまです。ペットの臭いの原因には以下のようなものがあります。
- 汗や皮脂
- 唾液、口臭
- 毛
- 尿や糞
これらの4つの中で特に臭いの原因となっているのがペットの汗や皮脂の臭いです。
ペット臭を除去するためには次の4ステップで除去していきます。それぞれ説明していきますね。
3-4-1. ペットがいた場所の臭いを重曹で消す
まずは重曹を溶かした水で絞った雑巾でシートをトントンとたたくようにして拭きます。重曹と水の割合は、バケツ1杯の水に重曹大さじ2杯です。軽度のペット臭であれば、これだけでも臭いを消すことができます。
重曹は臭いをとる効果があり、安全性も高いのでペットがいても安心です。
雑巾で拭く方法の他にも、重曹を粒のままシートにまいて、しばらく置いて掃除機で吸い込む方法もありますよ。どちらかやりやすい方法で試してみてください。
3-4-2. 消臭スプレーでペット臭を撃退
重曹で臭いが取れなかった場合には、消臭スプレーを使用しましょう。
消臭スプレーは別の臭いをかぶせて臭いをごまかすものではなく、臭いの元から除去するタイプのものを選びましょう。
【おすすめのペット用消臭スプレー】
ペレッティー
出典:ペレッティー
動物病院でも使用されているプロ用のスプレーです。人体やペットの体に有害な二酸化塩素やエタノール、界面活性剤、防腐剤などは一切使っておらず安心して使えます。
フリーラジカル特性を持つ塩素の力で99%のウイルス・細菌を不活性化します。また消臭にも効果的です。
3-4-3. 落ちている毛も除去する
ペット臭というのは実は、ペットの抜け落ちた毛からも発生するのです。抜けた毛はシートの隙間などに入り込んでしまうので掃除するのに一苦労ですが、この毛が臭いの元となっているので除去する必要があります。
コロコロを利用したり掃除機を利用して、抜けた毛をしっかり除去しましょう。そうすることで車内のペット臭を除去することができます。
3-4-4.最後に車内の換気も忘れずに
掃除をしたあとは、最後にしっかりと換気をして空気の入れ替えをしましょう。
3-5. 汗や香水の臭い・食べ物の臭いが原因の場合
汗やj香水の臭い・食べ物の臭いが原因の場合も、手順としてはたばこの臭いを除去する時と同じ方法で行います。
手順としてはこちらのステップです。
4.生活臭を完全に消臭したいなら特殊清掃業者へ依頼すべき
これまで車内の異臭の除去方法についてお話ししてきましたが、自分で対処する方法はある程度のニオイは除去できても、ニオイの根本から完全に除去するのは難しいといえます。長年にわたって染み付いたニオイや汚れは奥まで浸透していることが多いからです。
表面的なニオイや汚れを取ってきれいにしても、汚れやニオイの元を完全に除去しなければまた異臭がでてしまいます。ニオイを根本から完全に除去するためには、特殊清掃に依頼するのがベスト。整備工場などでもカークリーニングを比較的安価な値段でしてくれますが、ニオイの元からきれいになるわけではありません。
【特殊清掃業者とは】
事件や火災が起きた室内・ゴミ屋敷などの自宅の清掃や、臭いが強く残るペット臭の清掃、最近では新型コロナウイルスの除菌作業など、一般的な掃除では除去できない特殊な掃除や除菌をしてくれる業者です。
特殊清掃に依頼すると料金は割高に感じてしまうかもしれませんが、ニオイを元から完全除去してくれるので気持ちが良いですし、「また匂ってきたらどうしよう……」と心配するストレスから解放されます。特殊清掃に依頼することは、遠回りのようできれいになる近道なのです。
シート1席だけなど部分清掃を受けてくれる業者さんもあるので、用途や費用に合わせて依頼しやすいですよ。
5.特殊清掃ならリスクベネフィットがおすすめ
車のニオイや汚れを完全に除去したいなら特殊清掃のリスクベネフィットにご相談ください。
リスクベネフィットは長年特殊清掃業界のトップを走り続ける特殊清掃会社です。ゴミ屋敷や火災現場、事故現場などの特殊清掃を承っているリスクベネフィットだからできる完全消臭の技術があります。
最近は、ダイヤモンドプリンセス号の除染にも携わり、リスクベネフィットが運営する特掃隊が有名になりました。
またリスクベネフィットは全国に支社がありますので、どこの地域にお住まいの方も相談することができます。お見積りは無料ですので、まずはお近くの店舗に相談してみてくださいね。
株式会社リスクベネフィットは、全国の清掃業者をつなぐ業界最大手の専門家集団です。
特殊清掃における以下のような強みを持っています。
- 過去8,000件以上の豊富な実績
- 自社特許技術で完全消臭が実現可能
- 清掃中も清掃後も臭いの視覚化を実現
- 国際機関(WHO・CDC)の認定を受けた、新型コロナウイルスにも対応した唯一の除去方法
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ご相談・お見積りは無料です。ぜひリスクベネフィットにお任せください。
6.まとめ
いかがでしたか?今回は車内でする異臭の原因とニオイを除去する方法について解説しました。
最後にこの記事をまとめてみると
車内の異臭の原因は大きく分けて二つある
- 車の異常が原因のもの
- 生活臭が原因のもの
車の異常が原因の場合
車の異常が原因の場合は、危険な可能性もあるので早急に整備工場に持っていく
生活臭が原因の場合
- 応急処置としてスプレーや置き型タイプ、スチームタイプの消臭剤を使う
- 重曹を使って拭きあげる
- 洗浄液をつけた濡れタオルで拭きあげる
ニオイを根本から除去したい
根本から除去したいなら「特殊清掃」に依頼する
車は人によっては長い時間を過ごす場所でもあり、人を乗せる機会がある場所でもあります。ニオイを完全に除去して車内空間を快適に保ちましょう。
この記事をもとに、車内の異臭問題が解決することを願っています。