「いらない家財はどのように撤去したらいいの?」
「不要な家財がたくさんあって撤去方法に困っている」
引っ越しや空き家の整理、遺品整理などで大量な家財を撤去しなければならない場合、適切な家財の撤去方法を知らない人は多いのではないでしょうか。
主な家財の撤去方法としては、下記の6つがあります。
主な家財の撤去方法
- 市町村のゴミ処分方法に従う
- 不用品回収業者に依頼をする
- 販売店に引き取ってもらう
- 引っ越し業者にまとめて依頼をする
- 特殊清掃業者に依頼をする
- 買取を依頼する
家やアパート、マンションがある市町村のゴミ処理方法に従って処分をしたり不用品回収を専門に行っている業者に依頼をしたりと、さまざまな方法があります。
しかし、どのようなケースでもすべての方法が利用できる訳ではなく、撤去したい家財や量、家財撤去の目的に合わせて選択することが必要です。
この記事を最後まで読めば自分に合う家財撤去の方法が把握でき、適切な撤去ができるようになるはずです。
誤った家財撤去方法を選ぶと、不法投棄や多額の請求に繋がる可能性があります。家財を正しく撤去するためにも、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
1.家財を撤去する6つの方法
家財とは、家具や家電製品など日常生活で使う動産のことです。引っ越しや建物の取壊し、住居者の死亡後など家財の撤去を検討するケースは多岐に渡ります。
家財を撤去する方法としては、主に下記の6つの方法があります。
置かれている状況によって最適な家財撤去の方法は異なるので、どのような撤去方法があるのか参考にしてみてください。
1-1.市町村のゴミ処分方法に従う
家財は、家財を処分したい戸建てやアパートがある市区町村のルールに従い撤去ができます。粗大ゴミの回収ルールや料金は市町村によって異なるため、事前にホームページなどで確認をしましょう。
東京23区内の場合は、東京都環境局のホームページから家財撤去方法の問い合わせ先を把握できます。例えば、練馬区では、下記のような手順で粗大ゴミを行っています。
【練馬区での粗大ゴミ回収の方法】
①電話やインターネットから粗大ゴミセンターに受付依頼をする
まずは、粗大ゴミの回収依頼をします。練馬区では30cm以上の耐久消費財を粗大ゴミと位置付けしており、洗濯機やテレビなどの家電やパソコンは対象外となります。
②粗大ゴミ回収券を購入する
粗大ゴミの処理にかかる費用を支払うために、有料粗大ゴミ回収券を購入します。コンビニや郵便局などで購入ができ、回収して欲しい粗大ゴミに貼り付けておきます。
③持ち込みまたは回収を待つ
粗大ゴミの撤去は、回収と持ち込みの2つの方法から選べます。指定の持ち込み場所まで運搬できれば、処理費用の割引が受けられます。
持ち込みが難しい場合は、自宅前やマンション入口など分かりやすい場所に置いておくことで回収してもらえます。
市町村に家財の撤去を依頼する大きなメリットは、費用が安いところです。横浜市では箪笥が1,000円、机が1,000円~1,500円と低コストで撤去できます。
デメリットとしては、さまざまな家財をまとめて撤去することが難しいところです。市町村によって家電やパソコン、衣類など家財の種類により回収方法が異なります。中には、一時的な多量の家財撤去を禁止している市町村もあり、不用品回収業者に依頼するよう促しているケースもあります。
それだけはなく市町村の粗大ゴミ回収は特別なケースを除き、家の前まで運んでおくまたは回収場所に持ち込むことが基本です。
2階以上の建物に住んでいる場合や粗大ゴミを運搬できる車両などがない場合は、洗濯機や机、冷蔵庫などの大型家財を撤去することが難しいでしょう。
そのため、市町村のルールに従って家財を撤去する場合は
- コストを最優先で家財を撤去したい
- 家財を運び出せる環境が整っている
- 撤去したい家財が少ない
というケースに向いています。
東京都環境局「ご家庭から出るごみ(粗大ごみ・廃家電など)の出し方についての注意」
市町村の粗大ゴミ回収に従う
料金相場 | 箪笥:1,000円 机:1,000円~1,500円(市町村により異なります) 人件費:なし 運搬費:なし |
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メリット | ・撤去にかかるコストが安い ・法令に基づいた適正な方法で撤去できる |
デメリット | ・自分で回収して欲しい家財を運び出す必要がある ・家財の種類によって問い合わせ先や回収方法が異なり手間がかかる ・大量の家財回収を受付していない場合がある |
向いているケース | ・コストを最優先で家財を撤去したい ・家財を運び出せる環境が整っている ・撤去したい家財が少ない |
【自治体によっては家財撤去の補助金制度がある】
自治体によっては家財を撤去するときに、費用の一部を負担してくれる助成金が用意されています。例えば、東広島市の場合は空き家バンクに登録している空き家の家財撤去をする場合には、補助金を交付してもらえます。
同じくつくば市でも、空き家バンクに登録している空き家の家財撤去費の50%を補助してくれる制度があります。
家財撤去の補助金制度は市町村によって条件や補助金の範囲が異なるため、事前にチェックしてみてください。
1-2.不用品回収業者に依頼をする
撤去したい家財が多い場合は、不用品回収を専門で行っている業者に依頼をするのも一つの方法です。依頼したい不用品回収業者を探して見積り依頼をし、納得ができたら正式な依頼をします。
自宅まで家財の回収に来てくれるため、手間と時間をかけないで家財の撤去ができます。不用品回収業者に依頼する大きなメリットとしては、次の3つがあります。
①基本的にはどのような家財も回収してもらえる
不用品回収業者は市町村のように細かな回収区分けはなく、基本的にどのような家財でも回収してもらえます。(業者によって多少異なります)
撤去したい家財が多い場合や区分けをするのが面倒な場合でも、どのような家財があるのか伝えることで見積りをしてもらえます。
②撤去作業を行ってもらえる
家財が重いものが多く、自分たちでは運び出しや移動ができないことがあります。不用品回収業者の場合は、家の中に入って運び出しをしてもらえるため、スムーズに撤去ができます。
③短期間で家財の撤去が完了する
不用品回収業者によっては、即日または翌日の見積りや回収が可能です。不要な家財をいち早く撤去したい場合に、迅速な対応が叶います。
このように、不用品回収業者は手間をかけないですぐに家財の撤去できるところが大きな魅力です。
一方でデメリットとしては、費用がかかるところが挙げられます。不用品回収業者はトラックなどの車両費と人件費、家財の処分費用がかかるため他の方法よりもコストがかかることが多いです。
また、東京都環境局が注意喚起をしているように無許可の不用品回収業者が存在しており、多額の家財撤去費用請求や不法投棄などが問題になっているのも事実です。
家財撤去を検討するうえでとても便利な方法ではありますが、「4.不用品回収業者を選ぶときの4つのチェックポイント」でも解説しているように、依頼する不用品回収業者を見極める必要があるでしょう。
参考:東京都環境局「ご家庭から出るごみ(粗大ごみ・廃家電など)の出し方についての注意」
不用品回収業者に依頼をする
料金相場 | 1の家財につき:1,000円~(トラックに詰め放題などのプランもあり) 人件費:プラン・家財により異なる 運搬費:距離により異なる |
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メリット | ・短期間でスムーズに家財撤去ができる ・どのような家財でもまとめて撤去できることが多い |
デメリット | ・他の方法に比べてコストがかかる ・一部には多額請求など悪徳な業者が存在する |
向いているケース | ・短期間ですべての家財を撤去したい ・手間や労力をかけずに家財を撤去したい ・撤去したい家財が大量にあり、自分たちでは撤去が難しい |
1-3.販売店に引き取ってもらう
エアコン、洗濯機、冷蔵庫、テレビの4種類の家電を撤去したい場合は、該当する電化製品を購入した販売店に引き取ってもらうことが可能です。
これは、家電リサイクル法で4種類の家電製品に対しての引取義務が明記されているからです。
家電リサイクル法 第9条
小売業者は、次に掲げるときは、正当な理由がある場合を除き、特定家庭用機器廃棄物を排出する者(以下「排出者」という。)から、当該排出者が特定家庭用機器廃棄物を排出する場所において当該特定家庭用機器廃棄物を引き取らなければならない。1..自らが過去に小売販売をした特定家庭用機器に係る特定家庭用機器廃棄物の引取りを求められたとき。
2.特定家庭用機器の小売販売に際し、同種の特定家庭用機器に係る特定家庭用機器廃棄物の引取りを求められたとき。
引用:家電リサイクル法
該当する家電製品の購入元の販売店が分かれば、引き取りを依頼できます。また、引っ越しなどで新しいテレビやエアコンに買い替える場合は、買い替える家電製品を購入した販売店で古い家電製品を引き取ってもらえることもあります。
販売店に引き取ってもらうときには、運搬費とリサイクル料金がかかります。リサイクル料金は家電製品により異なりますがエアコンは990円、大型冷蔵庫で4,730円ほどです。不用品買取業者よりも低コストで、自宅まで回収に来てもらえるところはメリットだと言えるでしょう。
また、市町村でのゴミ回収ではリサイクル法対象の家電のみ扱っていない場合や回収方法が異なる場合があるので、販売店に引き取ってもらえると楽に撤去できます。
撤去したい家財の中にエアコンやテレビ、冷蔵庫が含まれており低コストで撤去したい場合は、利用を検討してみてください。
販売店に引き取ってもらう
料金相場 | エアコン:990円 大型冷蔵庫:4,730円 人件費:無料 運搬費:距離により異なる |
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メリット | ・低コストで自宅まで回収に来てもらえる |
デメリット | ・エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の家電製品に限定されている ・家電製品を購入した販売店が判明しないと利用できない |
向いているケース | ・処分したい家財に4種類の家電製品が含まれてている ・対象の家電製品の買い替えを検討している ・少しでも低コストで家財を撤去したい |
1-4.引っ越し業者に撤去を依頼する
引っ越しに伴い家財を撤去する場合は、引っ越し業者に不要な家財の撤去をまとめて依頼できることがあります。
引っ越しをする日に家財の撤去をまとめて実施することができ、手間や労力がかからないところが大きなメリットです。一方で、家財の回収を実施している引っ越し業者は限定されているため、対応してもらえる引っ越し業者に依頼をする必要があります。
また、引っ越し業者の場合は家財の撤去を専門に行っているわけではないため、回収できる家財の種類や撤去できる家財の数を絞っていることがあるので注意が必要です。
引っ越しと同時に家財の撤去を検討している場合は、引っ越し業者を選定するときにチェックしてみるといいでしょう。
引っ越し業者に撤去を依頼する
料金相場 | 1つの家財につき:3,000円程度 (対応できない場合もあるため事前に要相談) 人件費:引っ越し費用に含む 運搬費:引っ越し費用に含む |
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メリット | ・引っ越しと同時に家財の撤去ができて手間がかからない |
デメリット | ・引っ越し業者によって対応できる範囲が異なる ・家財撤去を専門的に行っていないので大量撤去には適していない |
向いているケース | ・引っ越しと同時に家財を撤去したい ・撤去したい家財の量が少ない |
1-5.特殊清掃業者に依頼をする
家財を撤去するときの理由はさまざまですが
- ゴミ屋敷
- 孤独死
- 火災現場
- 水害現場
- 遺品整理
など特殊な状況下での家財撤去は、特殊清掃業者に依頼するのがおすすめです。このような状況下ではただ単に家財を撤去するのではなく、感染症や有害物質から身を守りながら作業をすることが求められます。
それができるのは、豊富や知識と経験がある特殊清掃業者だけです。現場の回復と併せて家財の撤去を進められるため、効率よく進められます。場合によっては、家財を一つ一つ確認しながら遺品や思い出の品などが手元に残るよう作業をしてくれるところもメリットです。
デメリットとしては、状況に応じてコストがかさむ可能性があります。例えば、ゴミ屋敷の場合はゴミを分別しながら不要な家財を撤去しなければならないため、通常の家財撤去より人件費や作業時間、作業工程がかかるのでどうしてもコストがかかります。
室内の状況を見て通常の家財撤去が難しい場合は、専門的な知識とノウハウがある特殊清掃業者に依頼することを検討してみてください。
特殊清掃業者に依頼する
料金相場 | 特殊清掃が必要な状況に応じて大きく異なる |
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メリット | ・孤独死やゴミ屋敷など通常の家財撤去が難しい状況でも対応できる ・感染症や有害物質などのリスクを軽減しながら作業してもらえる |
デメリット | ・通常の状況とは異なるため費用がかかる |
向いているケース | ・ゴミ屋敷や遺品整理など個人では家財撤去が難しい状況となっている ・特殊清掃が必要な状況となっている |
1-6.買取依頼をする
家財には衣類や食器、貴金属など価値のあるものなら買取してもらえるものが含まれます。ただ撤去してしまうと何の価値もありませんが、買取依頼をすることで現金化できる可能性があります。
買取を依頼する方法としては
- リサイクルショップや質屋に持ち込みをする
- 出張買取をしている買取業者に依頼をして、自宅で査定をしてもらう
という方法があります。専門的な視点から査定額を提示してもらい、納得できたら買取が成立します。家財の整理をするタイミングで買取依頼をするケースは多いため、
- まだまだ使用できる電化製品
- ブランドのバッグやファッションアイテム
- スポーツ用品
- アクセサリーなどの貴金属
- ブランドの食器
- まだまだ使用できる家具
などがある場合は買取依頼をしてみるのもいいでしょう。買取依頼のデメリットとしては、自分で家財の整理を行わなければならないので家財の撤去を優先したい場合には向きません。
買取依頼をする
メリット | ・撤去したい家財を現金化できる可能性がある |
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デメリット | ・自分である程度家財の整理をしなければならない ・必ず納得できる価格で買取をしてもらえるとは限らない |
向いているケース | ・撤去する家財を少しでも現金化したい ・価値のありそうな家財を多く抱えている |
【オークションやフリマアプリで販売する方法も】
買取依頼を検討している場合は、買取して欲しい家財をオークションやフリマアプリで販売することも可能です。
自分で納得できる価格で買取してもらえるため、満足のいく買取ができるところが大きなメリットです。一方で、すべて自分でやり取りをしなければならないのはもちろんのこと、買取までに時間を要することや買取してもらえない可能性もゼロではありません。
家財の撤去にゆとりがある場合や買取できそうな家財は時間をかけて撤去したい場合に、向いている方法です。
2.家財の撤去は不用品回収業者に依頼しなければならないケースがある
ここまで、さまざまな家財撤去の方法をご紹介しました。低コストで家財撤去ができる市町村のゴミ処分や販売店での引き取りで家財撤去ができればいいですが、実際には家財撤去は不用品回収業者に依頼しなければならないケースが多いです。
家財撤去は大量の家財を同時に処分するケースが大半を占めており、それができるのは不用品回収業者だけだからです。
市町村のごみ処分では
- 少量の家財撤去にしか対応していない
- 大量の粗大ゴミを撤去するには事前連絡や事前相談が必要
- 大量の粗大ゴミを撤去する場合は別途料金がかかる
といったケースがあります。(市町村によって大きく異なります)
粗大ごみを回収できる日が決まっていることや粗大ごみの受付から一定の時間を要することもあり、迅速な撤去ができないでしょう。
また、市町村での回収や販売店での引き取りは定められた品目の粗大ごみのみを対象としているため、室内にある家財をまとめて一度に処分することは難しいです。
このように、不用品回収業者以外では
- 大量な家財撤去の受付をしていないことがある
- 家財を迅速に撤去することができない
- 撤去できる家財の品目が限定されている
という点から、不用品回収業者に依頼をして家財撤去をしなければならないケースがあります。
3.不用品回収業者に家財撤去を依頼する手順
不用品回収業者に家財撤去を依頼するときは、下記のような手順で行います。
具体的には、どのように進めて行けばいいのか一つずつ解説していきます。
3-1.市町村の家財撤去方法を確認する
まずは、家財撤去をする住まいがある市町村の粗大ゴミ撤去方法を確認しましょう。市町村によっては事前相談をすると有料での大量の粗大ゴミ回収をしている場合や、市町村が許可を出している不用品回収業者に自分で依頼をする場合などがあります。
このような仕組みが用意されている場合は、自分で不用品回収業者を探す必要はありません。市町村の指示に従って、不用品回収を依頼するようにしましょう。
ただし、市町村の回収では撤去できる家財が限定されていることや撤去までに時間を要することがあります。
- 急いで家財を撤去したい
- 市町村の粗大ゴミ回収では扱っていない家財が大量にある
- 市町村で特定の方法が決まっていない
という場合には、次の手順に進んでください。
参考:大田区「臨時ごみ(一度に多量のごみを出す場合)について」
日野市「 大量のごみを一斉に処分したいがどうしたらいいですか。」
「一時多量ごみ制度」を設けている市もある
神奈川県川崎市では引っ越しや遺品整理の需要増加に伴い、2020年7月より「一時多量ごみ制度」を導入しています。
生活環境事業所に連絡して一時多量ごみに当てはまる場合は、指定の不用品回収業者に依頼をして有料で回収をしてもらえます。
市が許可をしている不用品回収業者から選択し利用することで高額請求などのトラブルを回避し、安心して利用できるようになっています。
3-2.複数の不用品買取業者に見積りを依頼する
自分で不要品回収業者を選定しなければならない場合は、複数の不用品回収業者に見積りを依頼するところから始めましょう。
どれくらいの料金で回収をしてくれるのか比較検討することで、納得のいく業者に依頼できます。不用品回収業者によっては「現地に行かないと分からない」などと言い実際に訪問し、高額の料金を請求する被害が出ています。料金設定がされていれば家財の量や種類を話すことで、おおよその見積もりはできるはずです。
「見積もりが出せない」「回収時にしか教えられない」と回答する場合は悪質な業者の可能性があるため、断るようにしましょう。
また、不用品回収当日に多額の追加料金が発生する被害も出ているため、見積もりが出たときに
- これ以上料金が追加されることはないか
- 料金が追加されるとしたら、どのようなケースか
を明確にしておくようにしてください。
参考:東京都環境局「ご家庭から出るごみ(粗大ごみ・廃家電など)の出し方についての注意」
3-3.依頼する不用品回収業者に連絡をする
不用品回収業者からの見積もりを比較し依頼をしたい業者が決まったら、依頼をする不用品回収業者に連絡をします。
- 見積もり料金の確認
- 料金が追加となるケース
- 万が一の場合のキャンセル料
- 回収できない場合
- 回収する時間と日時
を確認して、家財撤去を実施してもらうようにします。家財撤去の時間や日時は柔軟に対応してもらえることが多く、業者の予定が空いていれば翌日や当日の対応も可能です。
不用品回収業者に依頼をするときに忘れないで確認しておきたいのは、回収ができないケースです。当日に「壊れている家財は受け付けない」「一人で持ち運びできない家財は対象外」などと言われてしまうと、家財撤去が進みません。
どのような家財でも間違いなく撤去してもらえるのか確認をしてから、依頼をするようにしましょう。
3-4.家財を確認し撤去してもらう
約束をした家財撤去日に指定の家やアパート、マンションまで来てもらい、家財撤去をしてもらいます。流れとしては、撤去する家財を確認した後に室外へ持ち出すことが多いです。
誤って必要な家財の撤去が行われないように、不用品回収業者と一緒に確認をしながら行いましょう。大型トラックで撤去に来る場合は近隣の迷惑になる可能性があるため、迅速な対応が必要です。
3-5.支払いをする
家財の撤去作業がすべて完了したら、料金の支払いをします。見積もりと同じ料金か確認をして、支払いをしましょう。
万が一、見積もりとは異なる多額な料金や理解できない追加料金を請求された場合は、市町村の相談窓口に電話をして指示に従ってください。
今回ご紹介した流れは、あくまでも一例となります。市町村で多量の家財撤去ができる方法を用意している場合はそれに従い、用意されていない場合は信頼できる不用品回収業者を選ぶようにしましょう。
4.不用品回収業者を選ぶときの4つのチェックポイント
最後に、不用品回収業者を選ぶときのチェックポイントとして
- 一般廃棄物収集運搬業の許可を得ている
- 事前見積りに対応してくれる業者を選ぶ
- 明確な料金を提示している
- 会社の所在地や作業事例を確認できる
という4つをご紹介します。不用品回収業者選びで失敗しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
4-1.一般廃棄物処理業の許可を得ている
粗大ゴミや廃家電などを回収するには、家財撤去をしたい家やアパート、マンションがある区市町村の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。
これは廃棄物処理法で規定されており、無許可で家財回収をすると5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金が課せられます。また、無許可で不用品回収をしている場合は適切に廃棄をする施設などを利用できないため不法投棄される可能性が高く、環境汚染や治安悪化を招くのです。
一般廃棄物収集運搬業の許可がある業者は、市町村のホームページ等で確認できます。例えば、新宿区の場合はこちらより把握することが可能です。
悪質な不用品回収業者は
- 産業廃棄物処理業の許可:工場や企業の廃棄物を処理する許可
- 古物商の許可:中古品の売買を行う許可
を提示し家財撤去をしようとしますが、このような資格では法律上実施できません。悪質な業者に依頼しないためにも、一般廃棄物収集運搬業の許可があるかどうか確認しましょう。
東京都環境局「ご家庭から出るごみ(粗大ごみ・廃家電など)の出し方についての注意」
4-2.事前見積りに対応してくれる業者を選ぶ
「3.不用品回収業者に家財撤去を依頼する手順」でもご紹介しましたが、事前に見積もりを提示してくれる不用品回収業者から選ぶようにしましょう。
「今から撤去に向かい、現地で見積もりをして料金出します」「回収のときにしか、料金を提示できません」などと言う場合には、利用者が逃げられない状態にして高額請求をする可能性があります。
また、「回収は無料です」などと宣伝をして地域を巡回している不用品回収業者がありますが、市町村が指定している回収業者はそのような行為をしません。
無料という言葉が耳に留まり見積もりを請求せずに利用すると、回収費用以外の部分で多額な料金を請求される事例もあります。
必ず前もって料金相場が把握できるよう、見積もりに対応している不用品回収業者から選ぶようにしてください。
4-3.明確な料金を提示している
不用品回収業者に見積もりを依頼したときには、明確な料金を提示しているかチェックしましょう。例えば、
- 人件費
- 交通費(出張費)
- 家財ごとの撤去費
- リサイクル費
など細かく把握できる状態なら安心して利用できます。
中には「トラック詰め放題で◯円」「すべて込みで◯円」と記載される場合もあります。
この場合は追加料金が発生しないか、対象外の家財はないか確認をして不明な追加料金を請求されないようあらかじめ対策をしておきましょう。
4-4.会社の所在地や作業事例を確認できる
悪質な不用品回収業者に依頼しないためにも、依頼をする前に
- 会社の所在地
- 一般廃棄物処理業の許可番号
- ホームページ
- 連絡先
などを確認するようにしましょう。ホームページがある場合は作業事例や一般廃棄物処理業の許可番号が記載されていることがあり、過去の事例を参照しながら検討できます。
無許可で不用品回収をしている場合は会社が存在していないケースがあるので、依頼前にスマートフォンやパソコンから検索をして確認してみてください。
5.遺品整理・生前整理での家財撤去はリスクベネフィットにおまかせ
リスクベネフィットでは、遺品整理や生前整理に伴う家財撤去を行っています。遺品整理は故人との最後の繋がりだと捉え、妥協することなく真心を込めて丁寧に作業を実施しています。
- 遺族の要望などを聞いて貴重品を徹底的に探す
- 市町村と連携して適切な家財撤去、処分を行う
- 信頼のおける少人数制で丁寧に作業を行う
という3つのポイントにこだわり、時間をかけてじっくりと進めていきます。
特殊清掃に関する知識や実績が豊富なので、ゴミ屋敷や孤独死など室内の状況によっては特殊清掃と併せて実施することも可能です。
遺品整理や生前整理に伴う家財撤去について詳しく知りたい場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
6.まとめ
いかがでしたか?家財を撤去する方法が理解でき、状況に応じた家財撤去ができるようになったかと思います。
最後にこの記事の内容をまとめてみると
◎家財を撤去する方法は次の6つ
- 市町村のゴミ処分方法に従う:市町村で定められたゴミの回収方法に従って撤去をする
- 不用品回収業者に依頼をする:不用品回収を専門で行っている業者に依頼をする
- 販売店に引き取ってもらう:エアコン、洗濯機、冷蔵庫、テレビの4種類の家電を撤去したい場合は、該当する電化製品を購入した販売店に引き取ってもらうことが可能
- 引っ越し業者に撤去を依頼する:引っ越しを伴う家財撤去場合は、家財撤去ができる引っ越し業者に依頼ができる
- 特殊清掃業者に依頼をする:孤独死など特殊な環境での家財撤去は特殊清掃業者に依頼できる
- 買取依頼をする:現金化できそうな家財がある場合は、買取依頼をするのも一つの方法
◎家財撤去は不用品回収業者に依頼することが多い
- 大量な家財撤去の受付をしている
- 迅速に家財撤去ができる
- 撤去できる家財の種類が限定されていないことが多い
という3つのメリットが揃っている
◎不用品回収業者に家財撤去を依頼する手順は下記のとおり
- 市町村の家財撤去方法を確認する
- 複数の不用品買取業者に見積りを依頼して比較検討する
- 依頼する不用品回収業者に連絡をする
- 家財を確認し撤去してもらう
- 家財撤去の支払いをする
◎不用品回収業者を選ぶときのチェックポイントは次の4つ
- 一般廃棄物収集運搬業の許可を得ている
- 事前見積りに対応してくれる業者を選ぶ
- 家財ごとの料金や人件費など明確な料金を提示している
- 会社の所在地や作業事例を確認できる
この記事をもとに、目的に応じて失敗しない家財撤去ができるようになることを願っています。