孤独死が発生した際に何よりも心配になる事は【腐乱臭】です。臭いの事で近隣の方や大家さんに迷惑をかけているのではないか?不安が募る物です。また多くのお客様が臭いは消えないのではと不安になっておりますが、完全消臭できるテクニックをご紹介いたします。
今回は孤独死現場の消臭を他社で行った後、臭いが落ちていないからと、当社に再度消臭依頼が入りました現場であります。
写真は、当社が施工を開始する前です。
即ち他社が孤独死消臭を済ませた状態であります。
殺虫剤とその付近に死んでいる蠅の死骸。全てを物語りますね!
窓枠などにも蠅が死んでいます……。
これで良いのか?特殊清掃屋……。
他社様の手直し消臭は、一からお任せいただくよりも難易度は上がります。
それは何故なのか?
ある程度は孤独死清掃が済まされている為、
「どの部分が汚れているのか?」「どこが清掃不足なのか?」
判断が難しいからです。
その為、原始的ではありますが、
「部屋の中のどこが臭いの元であるのか?」「どこに腐乱臭が染みているのか?」
を探し当てなければいけないのです。
この作業は簡単に見つかれば良いですが、仮に見つかったとしても「見落としている点は無いか?」と結局全てをチェックしなければならないのです。
一から孤独死消臭をお任せいただけた場合は、大体の予想が立ちますから経験が生かされるのですが、自分たちの消臭経験が通用しない所が他社様の手直しの孤独死消臭の難しい所であります。
最終、当社が臭気の元と判断したのはこの部分であります。
キッチンの下側に体液が落ちている事が原因であると判断いたしました。
孤独死の消臭ができていない理由1
「体液が残っている!」です。
続きましてはキッチンのこちらであります。
ご覧の様に清掃を施していない事が一目瞭然であります。
今回の孤独死消臭のようなワンルームの案件では良くある事であります。
換気扇は腐乱臭を吸い込んでしまいます。
換気扇内の埃や油などに臭いが付着する事で、部屋の清掃が完了していても、再度臭気が湧き出てきてしまいます。
孤独死の消臭ができていない理由2
「臭いが染みている箇所の清掃消臭ができていない」です。
今回の様に孤独死現場の消臭を行うには、まずは徹底した清掃が求められます。
手直しとなってしまった原因は、やはり清掃不足でありました。
当社で細かい洗浄を行い、雑菌を殺す作業を行いました。
孤独死の現場では雑菌も臭いの元であります。
雑菌を殺した後はOST法に基づいたオゾン燻蒸作業であります。
手直し作業の場合は、臭気はそれ程強くは無いのですが、臭気がしみ込んでいる場合が多い為、消臭には時間がかかります。
当社のデータでは、ワンルームの場合はオゾン量12000gで3日程度のオゾン燻蒸で完全消臭は可能であります。
臭いが染み込む前に私共にお声がけを頂ければ……と悔やまれます!
今回の施工事例は浴室での孤独死脱臭の施工事例です。
孤独死現場に入室する前には作業員はまず手を合わせ
【私が綺麗に掃除しますのでご安心ください】と故人の方にお伝えするのがリスクベネフィット流であります。
今回の案件は浴室での孤独死清掃でありました。
近年はヒートショックが社会問題化されており、かなり多くの件数のご依頼があります。
孤独死現場の清掃を早速ではありますが始めさせて頂きます。
孤独死清掃が終わりましたら、消毒剤RB酸水を散布いたします。
RB酸水は約200PPM程度の次亜塩素酸です。
皆様が良くご存じのミルトン辺りが1.1%程度の次亜塩素濃度である事から、200PPMは非常に高い濃度であります。
薬剤を散布し様々な雑菌を死滅させることで、雑菌の臭いを除去させていきます。
孤独死現場の消臭では腐乱臭の除去がメインと考えますが、腐乱臭だけが臭いの原因ではないのです。
雑菌を除去したら、当社の消臭剤ダンボを散布いたします。
消臭剤ダンボは、天然成分のみで作られた消臭剤です。
科学的な分解を行う物ではありません。天然成分から抽出された酵素成分を活用するのです。
酵素には物質に付着したものを引きはがす効果があります。
ですから、ダンボを散布する事で、脱臭するのではなく、ダンボが物体に付着した腐乱臭を引き剥がす事ができるのです。
ですから自社消臭剤ダンボを散布した後は、ふき取りを行うなどが効果的であります。
当社ではダンボ散布後にOST法に基づいたオゾンショックトリートメント法で仕上げを行います。
ダンボで腐乱臭を物体から引きはがし、引きはがされた腐乱臭をオゾンで化学分解するのです。
ですからオゾンとの相性は抜群であります。
よくある特殊清掃会社の孤独死消臭
当社の孤独死消臭の考え方
少しの手間の差で完全な消臭ができるのか?できないのか?変わってまいります。
当社と同じように、薬剤噴霧、オゾン燻蒸をすれば孤独死消臭はできると安易に考えておる業者が多いですが、やっている事は同じ様でも、化学的な根拠に基づかなければ消臭効果は雲泥の差であります。
◎同業者並びに、孤独死消臭を業として行う方へ
一部申請中の当社の孤独死消臭特許技術を含んでおりますので、安易な模倣はおやめください。ご利用の際は当社にご相談ください。
今回はトイレの孤独死消臭の施工事例です。
トイレなどは狭い空間でありますので、腐乱臭が狭い空間で高密度となり、壁や床に非常に強く残る事が特徴的です。
言い換えれば孤独死消臭の難易度が高い!とも言えます。
まずは孤独死現場の清掃が必要です。
当サイトをお読みいただいている方は、もうお分かりであると思いますが、【体液の除去】をなくして孤独死現場の完全消臭はありません。
トイレなどの細かい箇所も当社はトイレ脱着なども踏まえて、キチンと清掃を施しております。
消臭を行う上で一番重要であります。
孤独死の清掃は他の現場でご紹介しておりますので、割愛させて頂き、消臭作業に入ります。
まずはRB酸水を散布しての消毒作業です。
皆様中々知られていないのですが、雑菌も臭気の元であったりします。
例えば、カビ菌が発生していると、カビ臭い!と感じる事と同じであります。
腐乱臭を除去する前に、まずは雑菌の消臭であります。
トイレなど細かい消臭の場合は、その箇所だけでなく2か所に体液などがまわっているケースが非常に多い事が特徴です。
その為汚損箇所だけでなく、周りの部分もひと手間加える事が多いです。
この辺りの判断が、特殊清掃各社の消臭のノウハウで差が出る部分であります。
このように消臭前の準備が整いました。
続きましては消臭剤ダンボの散布です。
皆様、消臭剤と聞くと消臭剤で臭いが取れる!とお考えでしょうが、消臭剤では臭いは取れません。
消臭剤は臭いの元を無害なものに化学変化をさせるものではありません。
臭いの原子を物体から引きはがす!が正解です。
ですから散布しただけでは効果がありません。
これの良い例としては、洗濯洗剤をご想像ください。
洗濯洗剤は近年【酵素パワー】【酵素成分配合】などと言う言葉が良く出てきます!
これは酵素が持つ分子と分子を引き剥がす能力を使うという事です。酵素が分解をするのではありません。
分解するのはハイターであるとか界面活性剤です。その為、成分表には酵素と合わせて界面活性剤が入っております。
孤独死消臭でも同じで、「消臭剤+拭き上げるorオゾン燻蒸」とセットとする事で効果が発揮されます。
空間の狭いトイレなどの場合は、非常に頑固な臭いが染みついておりますから、通常の孤独死消臭の場合よりも長い消臭作業が必要であります。
それは居室などに比べて約1日~2日程度長くなります。
また空間が狭くオゾンの濃度が上がりすぎる為、連続消臭は難しく手間もかかる。 孤独死消臭の難易度が高い所以であります。
最後に資材をきちんと清掃致します。
臭いが付着した道具を社内に入れると非常に臭いです。
特殊清掃会社の消臭技術が一番わかるのは、特殊清掃会社の作業車の中かもしれませんね!
今回の施工事例は他社の手直しの孤独死消臭です。
ご覧の写真は他社が施工後納品された状態であります。
一言でいうなら「ありえない」です。この作業で〇十万円だとか……。
全く消臭効果はありません。
まずは結界の様に置かれている消臭剤を撤去です。
写真でもわかるように孤独死清掃は終了していても、床に体液がしみ込んでいる事は明らかです。
その為フローリングを剥ぎましたが、体液の汚染は比較的に少なかったようです。
臭いの発生源は撤去したので、臭いがしみ込んでいるクロスを剥がします。
クロスは非常に腐乱臭をしみ込ませていますので、撤去が望ましいです。
クロスを残しての完全消臭は非常に工数がかかり、費用がかさみます。
賃貸などの場合であれば入退去で張替えを行う事が殆どでありますから、どうせなら剥がしてしまった方が経済的であります。
今回は天井も剥がしました。
しかし孤独死の消臭の場合は、天井まで剥がすかは半々といった所です。
その現場の状況に応じてで考える作業です。
ワンルームでありますが、消臭機材はアクティボクラス1台、パンサー1台位での消臭となります。
オゾン量は約2万グラムくらいが適量です。
この室内で2万グラム程度ですと、おおよそ1日~1日半程度で完全消臭まで可能です。
消臭機材が1台だけ!となると厳しい状態です。
最後に腐乱臭が外にまで漏れ出していた事から、共用部分まで消臭を行います。
消臭剤を散布して拭き上げを施す事で、通路程度であれば消臭は可能です。
近隣とのトラブルまで考えて、このような対応まで行う事が求められます。
代表が業界をぶった切る!
トラブルやグレーゾーンが多い特殊清掃業界。
誰が本当の事を言っているのか?
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